ローズヒップオイルの効果・効能と作り方や口コミ!
ローズヒップオイルが美容によいと女性が話題にし始めたのは、以外に最近のこと。
2002年に、フランスの大女優であるカトリーヌ・ドヌーヴさんが「世界で最も美しい女性10人」に選ばれたことが切っ掛けです。
この時、彼女の年齢は何と62才。
その年齢もさることながら、シミやシワ一つない、まるで陶器のように美しい肌を持つ彼女に世界中が注目しました。
そして、表彰式の記者会見の際、彼女は「私は長年ローズヒップオイルを使っている」と発言したことから、ローズヒップオイルは〝女優オイル〟と呼ばれ、若返りや美を保つアイテムとして認知されていきました。
以後、女性達の間で幾度となくローズヒップオイルブームが起きています。
これまで、美容や美肌によいと言われてきたものは様々にありますが、その多くは一度は話題になったもののすぐに消え、別の新しいアイテムへとすり替わっていきます。
しかしながら、ローズヒップオイルは何度かのブームを繰り返しながら、今日まで女性の支持を集め続けています。
それは、ローズヒップオイルの持つ効果や効能を、実際に使用した方が感じているからでしょう。
とは言え、ローズヒップオイルがどのようなものであるか、詳しくはわからないという方も多いのではないかと思います。
そこで今回は、ローズヒップオイルの効果や効能、使い方、注意点などをまとめてみましたのでご覧頂けたらと思います。
目次
ローズヒップオイルとは?
ローズヒップオイルとは、南米チリが原産のバラの実の種から抽出されるオイルです。
ただし、バラといっても私達が普段よく目にする観賞用のバラではなく、野バラを指しており中でもドッグローズという種類が多く使用されています。
ローズヒップオイルは、1kgのローズヒップの実からわずか3gしか採れない大変希少なもので、その昔野バラの実の種から採れるオイルが狂犬病に効くとされていたことから、ラテン語でドッグローズ(犬バラ)と名付けられ、そのまま英語でも呼ばれるようになったそうです。
また、ローズヒップのヒップは、一般的に知られている「お尻」という意味ではなく、バラ科の果実全般を指す言葉となっています。
ローズヒップオイルの成分は?
ローズヒップオイルは、別名「ビタミンCの爆弾」と呼ばれるほど、非常に多くのビタミンCを含んでおり、その量はレモンの約20倍とも言われています。
さらに、通常ビタミンCは熱に弱く、加熱をすると破壊されてしまいますが、ローズヒップオイルに含まれるビタミンPがビタミンCの吸収を助け破壊を防ぐ作用があることから、加熱をしても成分が失われにくくなっています。
また、ローズヒップにはポリフェノールの一種であるリコピンやティリロサイドが含まれており、この他にもβカロチン、ビタミンAやビタミンB群、ビタミンE、カルシウム、鉄分などのビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
ローズヒップオイルの効能・効果
世界的な女優やスーパーモデルが「美のためにローズヒップオイルを使っている」と発言していることもあり、ローズヒップオイルは、全世界の女性が注目しているオイルと言われています。
では、ローズヒップオイルの効能や効果には、一体どのようなものがあるのでしょうか。
アンチエイジング効果
ローズヒップオイルに含まれる「トレチノイン酸」は、肌のターンオーバーに直接働きかける成分であり、次々と新しい細胞を生成することで古い角質を排出して若々しい肌を保ちます。
ちなみに、ターンオーバーとは簡単に説明をするなら皮膚の新陳代謝のことを指します。
私達の皮膚は、いくつも重なった層をしており、一番下の層からは新しい細胞が絶えず作り出されています。
新しい細胞ができると、それが上に押し上げられることにより、上の古い層が皮脂汚れや垢となって排出され、皮膚が生まれ変わります。
このサイクルは通常28日周期と言われていますが、加齢によってターンオーバーの働きが鈍くなると古い角質が溜まりやすくなり、シワやくすみといった老化となって現れるのです。
ローズヒップオイルには、ターンオーバーを促進する効果と共に、新しく作りだされる細胞に必要な成分が含まれているため、アンチエイジングに効果があると言われています。
保湿効果
ローズヒップオイルに含まれるオメガ脂肪酸が、肌の奥深くまで浸透して細胞膜の一部となって潤いを閉じ込めるため、肌の表面ではなく肌の内部から保湿します。
また、化粧水や美容液の保湿成分をローズヒップオイルがキャッチし、角質部分まで運搬する働きもあるため、より保湿効果が高まります。
美白効果
肌のくすみやシミ、そばかすは、日光を浴びたことで肌をダメージから守るためにメラニン色素が生成されるのが原因です。
このメラニン色素は、肌の奥にあるチロシナーゼという酵素が作り出すのですが、ローズヒップオイルに含まれているビタミンCは、チロシナーゼの働きを抑えるためシミやくすみから肌を守ります。
ハリ・弾力効果(しわ・たるみ)
ローズヒップオイルに多く含まれるビタミンCは、美肌作りには欠かせない成分として有名ですよね。
中でも、ビタミンCには肌にハリや弾力を与えるコラーゲンの生成を促す作用があるため、しわやたるみといった悩みを解消してくれます。
整肌効果(キメ・なめらかさ)
日焼けをしてしまった時や、乾燥時に肌の調子を整える効果があります。
乾燥肌の方は勿論ですが、脂性肌の方にもお使い頂けます。
二キビ・ニキビ跡、妊娠線に
ローズヒップオイルには、皮膚や粘膜を健康に保つ効果があることから、ニキビは勿論のことニキビ跡の除去にも効果があります。
また、世界的なモデルであるミランダ・カーさんが、妊娠中、体にローズヒップオイルを塗っていたおかげで妊娠線が出なかったと発言して話題となりました。
ローズヒップオイルの使い方
ローズヒップオイルは、オリーブオイルの200分の1ほどしか採れない希少なオイルです。
そのため、使用する場合は使い方を誤らずに正しく使いたいものですよね。
そこでここでは、ローズヒップオイルの使い方をご紹介したいと思います。
クレンジングに
●ローズヒップオイルだけでクレンジングをする場合
1.手と顔が乾いた状態でローズヒップオイルを手の平に10円玉大程度とり、肌になじませるように指の腹でくるくると馴染ませます。
2.顔全体を指の腹で馴染ませたら、ぬるま湯ですすぎます。
●ローズヒップオイルを他のクレンジングオイルと併用する場合
1.手の平の上で、普段使っているクレンジングオイルを少量載せ、そこにローズヒップオイルも載せて2つを混ぜ合わせます。
2.混ぜ合わせたら、顔全体に馴染ませるようにして指の腹を使って洗い、ぬるま湯ですすぎます。
スキンケアに
洗顔後、化粧水をつけてしっかりと水分を肌に与えた後、ローズヒップオイルをつけることで保湿効果が高まり、肌のハリやキメを作ります。
また、化粧水や乳液とローズヒップオイルを混ぜて使ってもよいそうです。
全身のお手入れに
普段お使いのボディクリームにローズヒップオイルを少量混ぜ、足や腕などの全身のボディケアに使います。
また、ローズヒップオイルは髪にも使うことができ、数滴を指で揉み込むように頭皮をマッサージすると、ツヤやハリのある髪になります。
オイルマッサージに
ローズヒップオイルに精油を数滴垂らすと、オイルマッサージに使うことができます。
ローズヒップオイルは、その名前からバラのようなかぐわしい香りがするイメージがありますが、実際は青臭い草のような臭いがするため、そのまま肌につけておくのに抵抗がある方もいらっしゃると思います。
その場合、ラベンダーやカモミールなど、用途や好みに合わせて精油を選んで混ぜ合わせるとよいでしょう。
勿論、アロマオイルがない場合はローズヒップオイルだけでも大丈夫です。
おすすめのローズヒップオイル3選!
ローズヒップオイルを使ってみたい!と思っても、どれを選んだらよいかよくわからない方もいらっしゃいますよね。
そこでここでは、おすすめのローズヒップオイルをご紹介したいと思います。
トリロジー
オイルを抽出する種からボトルへの充填まで、国際的に信頼の厚いバイオグロオーガニック認証を受けている商品です。
ニュージーランド発の100%オーガニック商品で、ミランダ・カーさんやキャサリン妃が使用していることでも有名なローズヒップオイルです。
会社名:trilogy
URL:https://www.trilogyproducts.jp/index.html
無印良品
無香料・無着色・アレルギーテスト済の商品です。1滴ずつ落ちるためボトルのまわりが汚れず、必要以上の量が出てしまうのも防止できます。
会社名:無印良品
URL:https://www.muji.net/store/
ローザモスクエータ― トナー
スプレータイプなので、そのまま顔に吹きかけて馴染ませてもよいですし、コットンを湿らせた後顔を拭き取るようなイメージで使っても構いません、
会社名:AUBREY
URL:https://www.31095.jp/
ローズヒップオイルの作り方
ローズヒップは日本国内でも育てられており、特に北海道に多いと言われていますが、北海道に多く自生しているのはドッグローズではなくハマナスです。
ジャムなどの加工品として使用されていますが、美容液としてはあまり普及していないのが現状です。
実際にローズヒップオイルを作るとしたら、ローズヒップオイルに使われるドッグローズは自生していないため、お店で苗を買うなどして育てる必要があります。
また、肌に直接塗るものなので無農薬で育てなくてはいけないため、手間も大変掛かります。
何より、30mlのローズヒップオイルを作るには1,500個以上のドッグローズの実が必要と言われていますので、現実的には自分で作るのはほぼ不可能に近いと思います。
そこで今回は、市販のローズヒップオイルを使った美容液の作り方をご紹介したいと思います。
- フェイシャルセラムベースをクリアガラス容器に約10ml入れます。
- 次にローズヒップオイルを2ml加えます。
- 容器の中をスプーンでよくかき混ぜます。
- アンチエイジング精油を1~2滴加えます。
- さらによくかき混ぜて完成です。
ローズヒップオイルの注意点やデメリット
よいところばかりに思えるローズヒップオイルですが、実は注意をしなくてはいけないポイントやデメリットがありますので、ご使用の際には下記を考慮してお使い下さい。
酸化
必須脂肪酸を多く含むローズヒップオイルは、とても酸化しやすいオイルとなっています。
そのため、開封後は冷蔵庫で保存し、できるだけ早く使い切ることをおすすめします。
また、紫外線量の多い時間帯にローズヒップオイルを顔に塗って外出をすると、光毒性によってシミになりやすいと言われています。
ローズヒップオイルは、ナイトケアで使用するのがよいでしょう。
粘性
ローズヒップオイルは適度な粘性のため、さらっとした付け心地が人気となっています。
とは言え、ローズヒップオイルを使った後の手であちこち触ると、触った場所がベトベトするので気を付けましょう。
独特の香り
ローズヒップオイルは、ローズと名がついていますがバラの香りはしません。
香り自体も強めなので、どうしても香りが気になるという方は、あらかじめ好みのエッセンシャルオイルが配合されたものを選ぶのがよいでしょう。
ローズヒップオイルの口コミ
「香りが独特と聞いていたので少々怖気づいていたのですが、実際に嗅いでみるとオリーブオイルに近い香りで気になりませんでした。使い続けていくうちに気になっていた頬の毛穴が引き締まった気がします」
「店頭に置いてあったテスターは魚の臭いがしたのですが、購入したものはそのような香りしませんでした。やはり酸化しやすいオイルなのだと思います」
「オイルにしてはさっぱりとした使用感があり、乾燥が原因のニキビやニキビ跡が消えたので重宝しています」
「使い始めて2週間で、肌がやわらかくなり色が白くなりました。周囲からも顔色が明るくなったと言われたので、確実に効果が出たと思います。」
ローズヒップオイルの効能・効果と口コミや作り方のまとめ
ローズヒップオイルは、ヨーロッパやアメリカなどの有名なエステサロンでは、施術に欠かせない美容液として使用されています。
そのような場所は、一般人の私達がなかなか足を踏み入れるチャンスはありませんが、自宅でセルフケアに挑戦することはできますので、是非この機会にローズヒップオイルを使ってみてはいかがでしょうか。