結膜炎の目薬の選び方とおススメの市販薬!
結膜炎とは、結膜に起こった炎症の総称を指しています。
眼科を受診する患者さんの総数のうち、この結膜炎の罹患数が最も多いと言われていることから、目の疾患として比較的よく知られていると思います。
また、目がかゆい・・赤く腫れている・・結膜炎かも?と思って、市販の目薬を使ったことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、結膜炎は大きく分けて3種類あり、その種類によって原因も症状も異なります。
一概に結膜炎と括ってしまうのは少し問題があるのです。
まず、結膜炎で最も多いのが「ウイルス性結膜炎」です。
文字通りウイルスが原因で発症する結膜炎で、「はやり目」と呼ばれる流行性角結膜炎や、「プール熱」と呼ばれる咽頭結膜炎などがあります。
次の「細菌性結膜炎」は、細菌によって結膜に炎症が起こる疾患ですが、罹患数はそれほど多くはなく、また罹患してもウイルス性よりも早くに治ると言われています。
そして最後に、最近増えているのが「アレルギー性結膜炎」です。
こちらは花粉やハウスダストなどのいわゆるアレルゲンが原因で起こる結膜炎となっています。
このように結膜炎には3種類あり、どの結膜炎かによって選ぶ市販の目薬も変わってきます。
そこで今回は、結膜炎の種類別に市販の目薬の選び方をご紹介したいと思います。
目次
結膜炎に効く目薬の選び方のポイント
ここでは、結膜炎の種類別に市販の目薬の選び方を掲載しています。
症状だけではなかなかどの種類かを見極めることは難しいのですが、参考にして頂けたらと思います。
ウイルス性結膜炎の場合
実は、ウイルス性結膜炎に有効な市販の目薬というのは販売されていません。
と言うより、ウイルス性結膜炎に限らずウイルスが原因の疾患には、特効薬というのが存在しないため自然治癒が基本となっています。
ウイルス性結膜炎で眼科を受診した場合も同じで、処方される点眼薬はウイルスを死滅させるものではなく、二次感染を防ぐ抗菌薬や炎症を抑えるステロイド剤となっています。
また、ウイルス性結膜炎の場合、強い感染力があるため幼稚園や学校は出席停止となっています。
特に「はやり目」では医師の許可がないと学校などに行けませんので、ウイルス性結膜炎が疑われる場合は必ず病院へ行くようにして下さい。
細菌性結膜炎の場合
細菌によって引き起こされる結膜炎には、抗菌作用のある目薬を選ぶのがよいでしょう。
アレルギー性結膜炎の場合
花粉やハウスダストなどアレルゲンが原因で結膜炎を発症した場合は、抗アレルギー作用と抗ヒスタミン作用のどちらかが含まれているものを選びましょう。
さらに抗炎症作用があれば腫れが早くに引きます。
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結膜炎に効く目薬【市販薬】おススメ5選
ウイルス性結膜炎用の目薬は市販されていないので、ここでは細菌性結膜炎とアレルギー性結膜炎に効く市販の目薬をご紹介したいと思います。
ロート抗菌目薬i
細菌性結膜炎に効く目薬です。抗菌成分が含まれており、防腐剤の入っていない一回使い切りタイプなのでおすすめです。
販売会社:ロート製薬
URL:https://jp.rohto.com/rohto-koukin/eyedrop-i
抗菌アイリスα
細菌性結膜炎に有効な抗菌作用が含まれた目薬です。一回使い切りでしみないタイプですので、小さなお子様にもお使い頂けます。
販売会社:大正製薬
URL:https://www.catalog-taisho.com/00111.php
ロート アルガードクリアブロックEX
アレルギー性結膜炎の方におすすめの商品です。アレルギー症状が続き、炎症を伴う方が従来のアレルギー用点眼薬を使用して効果が得られなかったと感じた場合に是非お使い下さい。
販売会社:ロート製薬
URL:https://jp.rohto.com/rohto-alguard/eyedrop-clearblock
サンテ アルフリー
アレルギー性結膜炎に効く目薬です。抗アレルギーと抗ヒスタミンのダブル処方で、目のかゆみや充血を素早く治します。
販売会社:参天製薬
URL:https://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/products/otc/sante_alfree.jsp
アイリスAGガード
アレルギー性結膜炎に効く目薬です。抗アレルギー成分が処方されており、かゆみの原因物質であるヒスタミンの発生を抑えてくれます。
販売会社:大正製薬
URL:https://www.catalog-taisho.com/00246.php
結膜炎の目薬のまとめ
結膜炎の症状で市販の目薬を買う場合は、どの種類の結膜炎なのかをしっかり知っておく必要があります。
ウイルス性結膜炎には細菌性やアレルギー性結膜炎の目薬は効きません。
わからない場合は自己判断せず、病院へ掛かるのがよいでしょう。