腰痛や肩こりやダイエットに効果のある骨ストレッチのやり方!
最近、新しいダイエット方法として注目を集めているのが「骨ストレッチ」です。
聞くだけでは、どのようなダイエット方法なのかよくわかりませんが、骨ストレッチは元々はダイエットのために生み出されたものではなく、プロのアスリートのために行われてきたストレッチ方法です。
怪我を防ぎ、速く走るために考えられた骨ストレッチが、どうしてダイエットにも効果があるのか?
今回は、そのあたりを中心に、骨ストレッチをご紹介したいと思います。
目次
骨ストレッチとは?
骨ストレッチとは、スポーツケア整体研究所代表の松村卓氏が提案する新しいストレッチ方法です。
正式名称は、「芯動骨整体」と言い、従来のストレッチのように筋肉を伸ばしたり解したりするのではなく、骨を動かすことに重点が置かれています。
最近では、陸上100m競技の選手である桐生選手もこの骨ストレッチを取り入れていることで話題となりました。
骨ストレッチの基本的なやり方は、親指と小指をくっつけたら、片方の手の親指と小指で間接を掴む、これだけです。
骨ストレッチには、どのような効果があるの?
骨ストレッチの一番の効果は「早く走れるようになること」です。
先出の桐生選手の他、女子100m・200mの福島千里選手や、ショートトラックスケート日本代表の寺尾悟選手も骨ストレッチを取り入れています。
骨ストレッチは、体の無駄な力みがなくなり関節に柔軟性が生まれるため、走るのが早くなるだけではなく、怪我がしにくいというメリットもあります。
一方で、これまで怪我をしないために行っていたストレッチは、2010年の研究によると「ストレッチをしてもしなくても怪我の発生率に違いはない」ことが明らかになっています。
骨ストレッチ効果のある3つのやり方
骨ストレッチは、特別な道具は必要なく、「やってみたい」と思ったその日から始めることができます。
ここでは、効果別に3つの方法をご紹介しますので、是非チャレンジしてみて下さい。
1.肩こりを解消する手首肩甲骨ストレッチのやり方
①右手の親指と小指をくっつけ、肘を90度にします。
②左手の親指と小指で右手首にある出っ張った骨をつまむように抑えます。
③そのまま腕を後ろ側に7回引いて下さい。
骨をしっかりと押さえて腕を動かすことで、肩甲骨周辺が解れ、血行がよくなって肩こりを解消します。
2.腰痛を改善する手首スクワットのやり方
①椅子を用意し、座ります。
②右手の親指と小指をくっつけ、肘を90度にします。左手の親指と小指で右手首にある出っ張った骨をつまむように抑えます。(手首肩甲骨ストレッチと同じポーズです)
③真上に引っ張られるイメージで、腕を上に伸ばしたら、腕を下げて椅子に座ります。これを7回繰り返します。
3.ウエストを引き締める鎖骨ひねりのやり方
(※ウエストに関しては動画内の〝スライド式鎖骨ひねり〟が該当します)
①両手の親指と小指で鎖骨を挟むようにして押さえます。この時、親指は鎖骨の下に、小指は鎖骨の上になるようにしましょう。
②そのままの状態で、体を左右に10回ひねります。
鎖骨は肩甲骨や胸骨と繋がっているため、鎖骨を抑えることで体の中心部分にある骨が一体化して動きます。
大きな骨が動くことでインナーマッスルが刺激されて、ウエストを引き締める効果が高まります。
骨ストレッチをやる時間はいつがベストなの?
骨ストレッチは、基本的には「いつ行っても効果がある」と言われているため、空き時間などにさっと行える手軽さが嬉しいと言えるでしょう。
しかし、ウエストを引き締める効果のある鎖骨ひねりは、入浴中に行うとより高い効果が得られるそうです。
お風呂で十分に体が温まると血行が促進されるので、新陳代謝がよくなりますよね。
湯船に浸かりながらでも簡単にできるので、是非チャレンジしてみましょう!
骨ストレッチ・ダイエット法とは?
これまでのダイエット法は、カロリーを制限するものや激しい筋トレを行うことで代謝を上げて痩せる、といったものが主でした。
しかし、それらのダイエットは食事の量を戻したり、筋トレを止めてしまうと簡単にリバウンドしてしまうのがデメリットと言われてきました。
それもそのはず。本来、私達の体は栄養がなくては生きていけませんし、過度の筋トレによって腹筋が筋肉が固まってしまうと、腸のぜん動運動に影響を与え、便秘などになりやすくなってしまうからです。
ですが、骨ストレッチでは、骨を効率的に動かすことで内蔵が温められ、代謝を活発にするので、つらく激しい筋トレを何時間も行う必要がありません。
また、世の中の人の多くは「脳が満足するためにダイエットを行っている」ことが、ダイエットの失敗に繋がっていると言われています。
今日は何km走ったから・・、食事を我慢したから・・・、だから痩せられると脳が満足することばかりを考えてはいませんか?
でもそれでは、ダイエットは長続きしません。ダイエットはまず、体の声を素直に聞くことが大切です。
骨ストレッチは、肩こりや腰痛が解消されるため、体が喜ぶダイエット方法です。
無理なく続けられる方法こそ、実はダイエット成功の近道と言えるのです。
骨ストレッチランニングについて
骨ストレッチランニングは、従来の「正解」と言われていたランニング方法を覆すものとなっています。
それでは、骨ストレッチランニングの方法を具体的に見ていきましょう。
腕は大きく振らない
腕の重さは女性の場合、両腕で4㎏と言われています。
いわば、2kgずつの重りをつけて走っていることになるのですが、これをしっかりと振ってしまうと全身のバランスが崩れて速く走ることができなくなってしまいます。
骨盤は前傾させない
骨盤を前傾させた方がよいのは、元々骨盤が前傾している外国人に限ってのことです。
私達日本人は、骨盤が後傾君気味のため前傾姿勢で走ると腰や首に痛みが出やすくなってしまいます。
親指や足で地面を押して走らない
速く走るためには、足で地面を蹴る(押す)のはもはや常識的な考えとなっていますが、実はこれも怪我の元だと言われています。
全身を動かすために小さなふくらはぎの筋肉だけを使っていたら、すぐに疲労がたまってしまいますし、親指に負荷が掛かり過ぎてしまいますよね。
体の重みを利用して走る
体を傾けると自然と足が前に出ますが、走る上で大切なのはこの重心の移動だと考えられます。
足に筋肉のない赤ちゃんがよちよちと転びそうになりながらも転ばずに歩けるのは、重心移動がスムーズだからなのです。
すなわち、走るためには筋肉を増やすことだけではなく、体の重みを利用することも必要なのです。
骨ストレッチの提唱者、松村 卓先生について
(画像はhttps://www.sportcare.info/intro/)
仙台市にある「スポーツケア整体研究所」の代表。
中央大学体育学部体育学科卒業。
自身も陸上競技を15年行っており、自己ベスト記録は100m走10秒5。
競技経験者ならではの体験を元に、骨格を意識することでトレーニング効果が上がり、怪我も予防できることをつきとめ、骨ストレッチの普及に努めています。
骨ストレッチの口コミ
実際に骨ストレッチを行った経験がある方の声をまとめると、難しい方法ではないのに早くに効果が現れるとして高評価が多くなっています。
特に、肩こりには効果がでやすいようで、長年肩こりに苦しみ、あらゆる方法をしてみたけれど効果がなかったという方も2~3日で痛みが取れたと驚いていました。
また、他のダイエット方法を行っており停滞期に突入していた方が、骨ストレッチを行ったところ停滞期を脱出した、という話もありました。
骨ストレッチは、若い人から高齢者までどなたでも手軽に行えるばかりではなく、年齢に関係なく効果もでるみたいですね。
骨ストレッチのまとめ
運動の前後に筋肉をほぐすため、入浴後や就寝前のリラックス効果や朝起きて目覚めるためなど、ストレッチは様々な目的で行われてきましたが、筋肉ではなく骨を動かすというのは以外でした。
しかし、骨を意識するというのは体の奥を意識するのと同じことですから、骨を効率的に動かすことは結果的に筋肉も動かすことに繋がりますよね。