生理前の症状「食欲が抑えられない」時の対処法!
生理の前になると、食欲のコントロールが効かなくなる。
普段は甘い物や揚げ物は好きじゃないのに、なぜか無性に食べたくなる。
このような悩みは、女性なら一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
ダイエットを開始してせっかく上手くいっていたのに、生理の前になると抑えられない食欲のせいでいつも失敗。
食べたらダメと思うのに我慢ができなくて食べた後に思いっきり後悔。
苦々しいこれらの原因は、実は女性ホルモンが深く関わっています。
ではなぜ、生理の前になると食欲が旺盛になるのでしょうか。
また、甘い物や揚げ物が食べたくなるのに理由はあるのでしょうか。
そこで今回は、女性特有の悩みである「生理の前の食欲」について調べてみました。
目次
生理前の症状はどういうものがあるの?
食欲が旺盛になる他に、生理前の症状には次のようなことがあります。
- 頭痛や肩こり、吐き気、めまいなどの不調
- 腰やお腹が痛くなる
- イライラしたり、ちょっとしたことで悲しくなったりするなどの情緒不安定
- 異常な眠気
- 体の冷えやむくみ、特に手足に現れることが多い
- ニキビや吹き出物ができるなどの肌トラブル
- 下痢、もしくは便秘になる
- 集中力がなくなる、仕事などでミスをしやすくなる
これらの症状は、生理があるからと言って誰にでも必ずあるわけではありませんが、女性の多くは上記の症状にあてはまるか、中には複数の症状が同時に起こるという方もいらっしゃいます。
なぜ、生理前に食欲旺盛になるの?
生理の前になると食欲旺盛になる原因としては、女性ホルモンの影響が挙げられます。
女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2つがありますが、エストロゲンは別名卵胞ホルモンと呼ばれており、見た目も含めた女性らしさを作り出すために欠かせないもの。
また、体を妊娠しやすくするために心も含めて落ち着いた穏やかな状態に整えるのもエストロゲンの仕事です。
一方でプロゲステロンは黄体ホルモンと呼ばれ、妊娠をしている場合に備えて子宮内膜が分厚くなります。
さらに体内に栄養を蓄えようとするため体重は増えやすくなり、水分や塩分も溜めるのでむくんでしまうのです。
肌を保護しようと皮脂の分泌が過剰になってニキビや吹き出物のトラブルが起きやすくなるのもそのためです。
また、イライラや頭痛、不安や落ち込みなど精神的に不安定になるのも、プロゲステロンの仕業と言われています。
そして、このプロゲステロンが過剰に分泌されると、血糖値が下がってしまうため空腹感を感じやすくなってしまいます。
甘いものや油ものが欲しくなる原因は?
生理の前になると、甘いものや揚げ物が食べたくなる方は多いのではないでしょうか。
これは、元々ケーキやお菓子が好きな方だけではなく、普段は甘いものを好んで食べない方にも起こる症状で、その原因はズバリ、ストレスだと言われています。
先ほども述べた通り、生理の前はニキビやできたりむくんだり、イライラしたり頭痛や肩こりがしたりとトラブルが多くなりがち。
そのトラブルによって受けたストレスを解消するために、自然と甘いものやこってりとした揚げ物を体が欲しがるのだそうです。
しかもこれは気持ちの問題ではなく、ストレスを受けた脳が本能的に糖分を得るために甘いものを食べなさいと指令を出しているので、それを抑えるというのはなかなか難しい話だと思います。
生理前の食欲を抑えるにはどうすればいいの?対処法を教えて!
生理の前に空腹感を感じやすい原因には、プロゲステロンの分泌による血糖値の低下が考えられます。
なので、血糖値の低下を抑えてあげれば、空腹を感じにくくなり食べ過ぎを防止することができます。
その一つとして、チョコレートやアメなどの甘いものをこまめに摂る、という方法があります。
特に食前に、適量のチョコレートを食べて血糖値を上げておくと、食事で量を食べなくても早めに満腹感を得ることはができます。
チョコレートやアメはニキビができやすいから、と我慢をしてしまう方も多いようですが、その分ご飯をたくさん食べてしまっては本末転倒ですよね。
とは言え、一度に食べるのは体によくないですから、お腹が空いたなと思ったらチョコレートをひとかけとかアメを一個舐めてみるなどの対処をしてみましょう。
生理前こそ食べるダイエットを!その方法は?
生理の前の食欲を、気持ちだけでコントロールするのは難しいということがわかってきました。
むしろこの時期に我慢をし過ぎるとストレスが増大し、今度はそのストレスが原因で過食に走ってしまうこともあり得ます。
なので、生理の前は食欲を無理矢理抑えこもうとするのではなく、その食欲と上手に付き合っていくことが大切だと思われます。
例えば、一度の食事を2回に分けることで、同じ量を食べても空腹を感じる時間が短くなりますよね。
また、噛む回数を意識的に増やすことで、満腹感を得られやすくなると言われています。
さらに、ダイエットをしている方なら「生理の前だけは甘いものを食べてもよい期間」と決めて対処してみてはいかがでしょうか。
生理の前は2~3kg体重が増えたりしますが、その多くは水分で生理が終わると同時に元に戻ると言われています。
生理前の食欲をどうしたら予防できるのか?
生理の前の体は、水分を溜め込みやすくまた利尿作用が高まるため、おのずと塩分が欠乏してしまいます。
そうすると、普段よりも食事に対し味が薄い気がして、満足できないと感じてしまうそうです。
どれだけ食べても食べ足りないように感じている方の中には、実は量ではなく味付けに満足がいっていない可能性もあるので、生理の前は敢えて普段は避けている味の濃い食べ物を選んでみてはいかがでしょうか。
濃い味付けの食べ物を食べることで、無限だと感じていた食欲が案外落ち着く可能性があります。
生理前の食欲旺盛についてのまとめ
ダイエット中の女性は特に、甘いものや揚げ物を食べることに罪悪感に近い心理が働くと思います。
しかし、食べたいと思うということは、体が欲しているということです。
絶対食べてはダメ、と決めつけると返ってストレスが増加し逆効果になりますので、生理の前の食欲増進のメカニズムや対処法を知り、上手に付き合っていくことが大切です。