食欲がない時のおすすめのレシピも紹介!
食欲不振とは、少ししか食べられない状態や食べたいという意欲自体が沸かないことを言います。
食欲不振が起こる原因というのは多岐に渡るため、食欲不振だけで病気を探ることはなかなか難しいのですが、重大な病気の中には、食欲不振が症状として現れるものもあります。
誰にでも起こりやすい症状ゆえに食欲不振を軽んじる傾向にありますが、人にとって食べるという行為は生きていくために欠かせないことですから、特に長く続く食欲不振には注意が必要です。
ではそもそも、食欲不振になってしまう原因とは一体何なのでしょうか。
また、食欲がない時に効く効果的な対処法や、食欲が沸きやすい食材にはどのようなものがあるのでしょうか。
と言うわけで今回は、食欲不振について調べてみました。
目次
食欲がない時の原因は?
食欲がなくなる原因というのは、実に数多くあります。
例えば、疲労の蓄積や過度のストレスによって自律神経に乱れが生じたり、睡眠不足や運動不足などの生活習慣の悪化は食欲を減退させてしまうことがわかっています。
また、胃炎や便秘といった胃腸に纏わるトラブルを抱えていると、食欲が低下したり食べたくても体が拒絶反応を起こして食べられない状態になることもあります。
さらに女性では、妊娠していると初期症状としてつわりや吐き気による食欲不振が起こるケースもあります。
そして、うつ病やがんのような一見胃腸に関係のない病気を患っている場合にも、食欲不振の症状が出ることがあります。
この他、薬による副作用によって食欲不振が起こるケースもありますので、食事が上手く取れない場合は主治医に相談してみましょう。
「食欲がない」という症状になるのはなぜ?
人が「お腹が空いた」や「お腹がいっぱい」と感じるのは、脳にある視床下部という器官が関係しています。
視床下部にある摂食中枢や満腹中枢が刺激されることによって、空腹か満腹かを判断しその情報を全身に伝えるのですが、食欲不振はこの視床下部に何らかのトラブルが起きた時に起こります。
また、視床下部と自律神経は密接な繋がりがあり、自律神経の乱れは視床下部に多大な影響を与えます。
例えば、仕事でミスをした時など、大きなショックを受けて食欲が沸かないといった経験をしたことがないでしょうか?
これは、本来であれば交感神経と副交感神経が交互に働くことで、心身のバランスを保つはずの自律神経に乱れが生じしているからで、この場合は交感神経が過剰に刺激され働いていると考えられています。
胃腸を始めとした消化器系の働きは、副交感神経が作用することで行われますので、自律神経のスイッチが上手く切り替わらなくなると臓器の働きが低下し、食欲不振になってしまうのです。
食欲不振の時に効果的な対処法は?
食べ物が食べられなくなると、体力が低下し集中力や意欲にも影響します。
このことから、「しっかり食べて体力を戻さなければ」と考えて、食欲不振にも関わらず無理矢理食べようとする方がいらっしゃいますが、根本的な原因が改善されない中でいつものように食事をしてしまうと、吐き気や嘔吐など別の症状を引き起こしかねません。
また、食べられないということがストレスになってしまうことも考えられます。
食欲不振になった時の対処法としては、一度にたくさんの量を食べようとせず、少量を数回に分けて食べるのがよいでしょう。
この時、胃腸の働きが弱くなっているので、消化によいものを選ぶのも大切です。
さらに、自律神経の働きを正常に戻すためヨガやストレッチを行うのもよいでしょう。
深呼吸や、筋肉を解すことで自律神経を回復させる効果が期待できます。
食欲不振の時に考えられる病気は何?
食欲不振の時に考えられる病気は、以下の通りです。
- 慢性的な胃炎や便秘、逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍といった胃腸系の病気
- 肝炎、膵炎、肝硬変といった消化器系の病気
- 甲状腺機能低下症、糖尿病といった内分泌系の病気
- 腎不全、肺結核、脳腫瘍などの病気
- 自律神経失調症、うつ病、と言った精神疾患
この他にも、食欲不振は様々な病気の症状として現れることがあります。
また、食欲不振だからと言って必ずしもこれらの病気を患っているとは限らず、多くの場合はストレスによる胃腸の不具合と言われています。
食欲がない時に効く食べ物や食材は?
梅干で朝茶をいただく、という言葉をご存知でしょうか。
これは、朝起きたら沸かしたお湯でお茶を淹れ、その中に梅干しを入れて食べるという日本人が昔から行ってきたことで、寝起きで働きの鈍い消化器官を梅干しの持つクエン酸の働きによって活発にさせ、朝ご飯の消化を促すというものです。
また、二日酔いで食欲がない時や風邪や胃腸炎などでお腹の調子がすぐれない時にも、お粥に梅干しを入れて食べると思いますが、梅干しには酸の働きによって消化器官を刺激し、消化液の分泌を促進する効果があります。
さらに梅干しには疲労回復効果もあるので、食欲不振によってエネルギー不足に陥っている体の機能を回復させるには、大変よい食材と言えます。
食欲がない時におススメのレシピは?
食欲がない時でも、食べやすくしかも簡単に作れておススメなのが味噌汁です。
中でも、味噌汁の中に梅干しを入れた「梅味噌汁」がおススメです!
梅の効果や効能は先ほど述べた通りですが、温かい味噌汁を飲むことで胃腸に負担を掛けることなく栄養を摂ることができます。
味噌汁の具材は梅干しの他にどのような物でも合うと思いますが、大葉との組み合わせがさっぱりとして香りもよいので特におススメです。
作り方は、通常の作り方で味噌汁を作ったら、最後に刻んだ大葉と潰した梅干しを入れて火を止めるだけ。
食欲がないな・・と感じたら是非作ってみて下さい。
食欲不振の原因と対処法のまとめ
食欲不振と言っても、様々な原因があることがわかりました。
特に長く続く食欲不振には注意が必要ですので、食欲がなかなか回復しない場合にはなるべく早めに病院に行ってみるのがよいでしょう。