手湿疹や水泡の原因と治し方!
見てないようで、以外と見られている手や指先。
実際に、指先の綺麗な女性というのは清潔感があり、身なりもきちんとしている印象を持ちますよね。
それがもし、荒れてボロボロの手になってしまったとしたら・・あなたならどうしますか?
最近、女性の中で深刻な問題になりつつある、手湿疹。
強い痒みや赤みを伴った腫れが襲った後、皮膚がポロポロとめくれて何とも悲惨な状態になってしまいます。
ではどうしてそもそも、手湿疹になってしまうのか?
もしも手湿疹になってしまったら、どのような対処をすればよいのか?
また、手湿疹にならない予防法はないのか?
今回は、手湿疹について調べてみたいと思います。
目次
手湿疹とは?
手湿疹とは、主に水仕事をする女性(主婦)に多いことから、主婦湿疹とも呼ばれます。
炊事や洗濯で、日に何度も手を水にさらすために本来必要な皮脂までも取り除いてしまい、皮脂に守られていない状態で洗剤に触れることで湿疹や痒みといった皮膚トラブルを起こしやすくなってしまいます。
また、手湿疹は一度なってしまうとなかなか完治しづらいのも特徴で、どうしても家事で水に触ることが多いため、一旦はよくなったように思えてもすぐに再発してしまいます。
適切な対処で手湿疹を数か月~一年で治した方もいらっしゃいますが、多くの方は長い期間悩んでいるのが現状のようです。
手湿疹の症状は?水泡は手湿疹の始まり?
手湿疹と言うと、手の甲や平に湿疹が出ているイメージがあると思いますが、実際は少し違います。
手湿疹になったことがある方に聞くと、ある時、指先が痒くて掻きながらふとみると、痒い部分に直径1mmほどの水泡がたくさんあり、「え?何これ?」と思っていたら、実はそれが手湿疹の始まりだったと言います。
水泡ができると、非常に強い痒みが出るためつい掻きむしってしまうのですが、そうすると水泡が破け中から液が出て患部を広げてしまいます。
水泡が破けた部分は皮膚の乾燥が進み、やがてポロポロとめくれて落ちていきます。
この時、指や手に力を入れて患部に圧力を加えてしまうと、皮膚が割れて出血することもあります。
また、手湿疹の厄介なところはこれで終わり、ではなく、水仕事をしているうちにすぐに再発してしまう恐れがあるというところでしょう。
手湿疹の原因は?ストレスも関係あるの?
手湿疹になる原因として考えられているのは、以下の通りです。
- 炊事や洗濯などで、石鹸や洗剤などを使うことが多い
- 洗浄力の高い洗剤を使っている
- 特に冬場は揚げ物や脂っこい食事を作ることが多くなるため、その分食器を洗う時間が長くなる
- シャンプーの使用量が多い(髪が長い方など)
- 紙や布、セロファンテープなどを使う仕事や趣味をしている
- 育児中のため、ハンドクリームでこまめに保湿ができない
- 元々アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を持っている
- ストレスがある
一見、手湿疹と無関係に思われるストレスですが、ストレスが過剰に掛かると自律神経が乱れ様々な症状が現れますが、血行不順もその一つに挙げられます。
血行が悪くなると、体の末端部分に血が巡りにくくなり、その分代謝機能は低下してしまいます。
本来であればすぐに治る程度の手荒れが、なかなか肌のターンオーバー(再生化)がされないために症状が悪化し、手湿疹へと進行してしまうことがあるのです。
手湿疹の治し方はどうすればいいの?
手湿疹になってしまったら、患部を広げないことと、肌を乾燥から守ることが大切です。
炊事や洗濯が終わるたびにハンドクリームを使うのも勿論有効な方法と言えますが、皮膚が乾燥して弱くなっている時には水の刺激も手湿疹を増やす原因になってしまいます。
そのため、炊事や洗濯を行う時はゴム手袋をして、直接手が水に触れないように保護をすることが大切です。
また、ゴムの刺激によっても手が荒れることがあるので、中に薄手の手袋を一枚嵌めてからゴム手袋をするのがよいでしょう。
この時、肌に直接触れても刺激の少ないコットン生地がお勧めです。
また、手袋は炊事や洗濯をする時以外にも、外出時や就寝時に行うのもよいでしょう。
特に就寝時はハンドクリームを塗ってしっかり保湿をし、さらに手袋をして寝ることで皮膚を長時間保護してくれるので、その分治りも早くなるといわれています。
手湿疹の効果的な予防の仕方!
手湿疹にならないために、覚えておきたい予防法があります。
- 食器を洗う際には、水ではなくぬるま湯を利用すること。
- 食器を洗う前に油汚れを削ぎ落しておく、もしくは洗剤を入れたお湯に浸けてから、洗う。
- シャンプーやリンスを低刺激のものに変える
- 水仕事の後はすぐにハンドクリームを付ける
- 手を洗ったり、入浴後もすぐにハンドクリームを付ける
- 室内を適度な湿度に保つ
日々の暮らしで、とにかく手を乾燥させないように気を付けることが大切です。
手湿疹が、最初はとても小さい患部であっても、あっという間に広がってしまいますので、「少しやり過ぎかも?」と思えるくらいこまめに保湿を意識した方がよいでしょう。
手湿疹がなかなか治らない時は、病院は何科に行けばいいの?
手湿疹は、症状が軽いうちに適切な対処や治療を行えば、患部が広がって症状が重くならずに治すことができます。
しかし、最初の段階で手湿疹だとは気付かずに放置してしまうと、悪化させてしまうケースも多くあります。
もし、手湿疹かも?と思ったら、皮膚科にかかりましょう。
症状が重ければ、ステロイド外用剤や保湿剤などの塗り薬が処方されます。
痒みの程度がひどい場合であれば、非ヒスタミン剤といった痒み止めの内服薬を処方されることもあるようです。
手湿疹のまとめ
手湿疹になって皮膚科を受診した場合、塗り薬や内服薬はあくまでも対処療法だと考えて下さい。
薬を飲めば一時的に症状は治まりますが、手の乾燥を防がないことにはまた再発してしまいます。
日頃から、手を十分に保湿することが大切です。