喉の白いできものや赤いできものの原因と治し方!
普段から喉の調子を気に掛けている、という方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。
頭や胸、お腹など重要な臓器があるところは、少しでも痛むと「何かの病気かな?」と気にする方は多くても、ちょっとくらい喉が痛いくらいで病気を疑う方というのは、あまりいないのではないかと思います。
しかし、喉には気道として空気を肺に送り込む働き、食道として食べ物を胃に運ぶ働き、そして喉にある声帯によって声を発し、私達は言葉をコミュニケ―ションのツールとして活用することができています。
このように、喉は様々な役割を持っている大切な場所。
そのため、喉にできものなどの異常が生じると、日常生活がままならなくなるだけではなく、ストレスを感じやすくなると言われています。
きちんとケアをして、できものや痛みがある時は適切に対処する必要があるのです。
そこで今回は、喉のできものの原因や治し方について調べてみました。
喉にできものができる原因や対処法、その治し方などについてご紹介していますので、是非一度ご覧頂き、毎日のケアに役立ててみて下さい。
目次
喉のできものの症状や種類(白いできものや赤いできもの)
一口に喉のできものといっても、風邪やアレルギー疾患による炎症を始めとして、口内炎、扁桃周囲腫瘍、ガンなど様々な種類があります。
喉は、外から侵入してきた細菌やウイルスを体外へ排出する働きを担っているため、炎症を起こすことが多い場所です。
乾燥した空気や花粉などを吸った時に、一時的にイガイガしたり喉がつかえるような症状が現れることがありますが、このような時も、喉に入ってきた異物を排出するために働いていることが考えられます。
また、実際には喉にはできものがないにも関わらず、異物感や違和感がある場合もあります。
これは、ヒステリー球と呼ばれるもので、主にストレスによる自律神経の乱れが原因と言われています。
ヒステリー球は、実際には喉にできものがないにも関わらず、交感神経が優位に立ちすぎることで喉の狭窄が頻繁に行われるようになり、粘膜同士が擦れ合ってそれを異物やできものと感じてしまうことがあるものです。
なお、口腔内にできると思われがちな口内炎ですが、実は喉でも口内炎と同じような炎症が起こることがあります。
喉にできた口内炎は、痛みが強いだけではなく腫瘍になるケースもあるため、症状があったらすぐに病院へ行くようにしましょう。
痛みを感じない喉のできものの原因は?
喉にできものがある感覚はあるものの、特に痛みなどはない場合、考えられる原因に「膿栓」があります。
膿栓は、扁桃腺近くにできる白いできもので、1㎜程度の小さいものから数センチに至るまで、大きさは様々にあります。
扁桃腺の周辺には小さな穴がたくさん開いており、そこに細菌の死骸や食べカスなどが詰まって膿栓になります。
膿(うみ)の栓と書く由来通り、この膿栓は非常に強烈な臭いを発するため、痛みはなくとも口臭の原因となると言われており、最近はこの膿栓をセルフケアで除去するのが流行しているようですが、口臭の多くは歯周病や口腔内の不衛生が原因と言われており、膿栓は口臭と直接関係がないと考えられています。
痛みを感じる喉のできものの原因は?
喉に痛みを感じ、なおかつ赤いできものができている時は、リンパ腺の腫れが原因と考えられます。
喉には、200個ものリンパ節があると言われており、このリンパ節に細菌やウイルスが付着することで炎症が起こり、赤く腫れることがあります。
また、赤いできものではなく水泡状のできものができている場合は、ヘルパンギーナの可能性があります。
ヘルパンギーナは子どもに多い疾患ですが、大人が感染すると症状が重くなる傾向があります。
喉の奥に水泡状のできものができるのは同じですが、痛みがより強く出て長引き、場合によっては食事が困難になるケースもあります。
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喉のできもの対処法や解消法
膿栓(臭い玉)は、綿棒などで擦ってとると言う方もいらっしゃいますが、このような方法は粘膜が傷付いてしまうためお勧めできません。
膿栓は、あってもそれ自体が病気であるわけではないため、無理にとらないようにして下さい。
喉の痛みを伴うできものの場合は、リンパ節の炎症の可能性があるため、病院へ行って診てもらうのがよいでしょう。
すぐに病院へ行けないという時は、水分をこまめに摂る、マスクを着用するなどして喉が乾燥しないように気を付けましょう。
喉のできものの治し方
気になってついつい取りたくなってしまう膿栓ですが、先述した通り無理に取ろうとすると返って粘膜を傷付け、リンパ節の炎症などを引き起こしてしまいます。
膿栓は、歯磨きを徹底することでできにくくなると言われているので、まずは口を清潔に保つことを心掛けてみましょう。
また、うがいやくしゃみなどでも、膿栓が自然に出てくることがあります。
喉のできものがなかなか治らない場合、病院は何科に行けばいいの?
喉のできものがなかなか治らない場合は、病院へ行ってきちんと検査してもらいましょう。
特に、発熱を伴う場合や、できものが気道を塞いで息苦しい、食べ物がつかえて上手く飲みこめないなどの症状がある時は早めに診てもらうことが大切です。
その場合、かかる科は耳鼻咽頭科になります。
なお、膿栓は病院でとってもらうことも可能です。
病院でとる場合は、吸引か、膿栓ができやすい陰窩という部分を洗浄する治療が主になりますが、お医者さんの中には「膿栓は自然にできて自然に剥がれ落ちるものだから、治療する必要がない」という見解の方も多くいらっしゃいます。
そのため、病院へ行ったからといって必ず除去してくれるわけではないということを覚えておきましょう。
喉のできものの原因と治し方!病気の可能性はあるの?のまとめ
日頃から喉を気にしてケアをしているという方は、少ないのではないかと思います。
しかし、喉にできものができたり痛みがあると、食事ができなくなったり、しっかりとした睡眠がとれなくなることから体調不良になりやすいため、喉の調子が少しでも変だなと思ったら、喉の様子を観察して、できものや腫れがある場合は早めに病院で診てもらうようにしましょう。