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脂漏性皮膚炎の原因と解消法や治療法【薬や漢方とシャンプー】

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脂漏性皮膚炎の原因と解消法や治療法【薬や漢方とシャンプー】

頭皮や顔や鼻の脂漏性皮膚炎の解消法と対策法!

最近、頭がかゆくて、ついかいてしまうとフケが大量に肩に落ちてしまう・・。

顔にニキビとは違う赤い湿疹があり、それがなかなか治らない・・。

このような皮膚トラブルに悩まされていませんか?

もし、上記のような皮膚の異常がある時、それは脂漏性皮膚炎かも知れません。

脂漏性皮膚炎という言葉を初めて聞いたという方も多いかも知れませんが、実は皮膚科を受診する方の多くがこのような症状を抱えていると言われています。

それだけ、誰でもかかりやすい疾患と言えるわけです。

そこで今回は、脂漏性皮膚炎について調べてみました。

脂漏性皮膚炎の原因や、症状、対処法などをご紹介していますので、現在皮膚にお悩みを抱えている方は是非一度ご覧頂けたらと思います。


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目次

脂漏性皮膚炎とは?

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脂漏性皮膚炎とは、皮脂の分泌が多い頭や顔に、紅斑を伴う落屑(乾燥した皮膚がポロポロと剥がれ落ちたもの)が見られる皮膚炎です。

脂漏性湿疹と同じもので、乳児期、及び思春期以降の成人期に発生しやすいと言われており、乳児期のものを乳児脂漏性湿疹と呼ぶこともあります。

乳児においては、生後間もなくは新陳代謝が活発なのに対し、毛穴が十分に発達していないことから皮脂が溜まりやすいため脂漏性皮膚炎を発症しやすいと言われています。

しかし、多くの場合、1才になるころには自然治癒することも多いため、それほど過敏になる必要はありません。

その一方、成人では自然治癒することは稀で、慢性化しやすくのが特徴です。

症状がフケとよく似ているので放置されることも多いのですが、皮脂が酸化すると独特のニオイを放つようになることから、適切な診断や治療を行うことが大切です。

 

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脂漏性皮膚炎の症状は?

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脂漏性皮膚炎は、頭、顔、耳の裏、こめかみなどの皮脂腺が多いところや、脇の下や太ももの付け根など摩擦の多いところで発生しやすくなっています。

主な症状として、皮膚に赤い湿疹ができる赤斑や、皮膚が剥がれ落ちる落屑、かゆみがあります。

なお、乳児に湿疹ができると「アトピー性皮膚炎では?」と不安になる方も多いようですが、アトピー性皮膚炎の場合、赤みを帯びた湿疹が左右対称に発生するのが特徴です。

しかし、脂漏性皮膚炎は左右対称には起こらないため、ここが一つの判断基準になるでしょう。

ただし、頬など広範囲に湿疹ができた場合はそれが左右対称であるかどうかを、区別するのは難しい面もあるため、湿疹がひどい場合は皮膚科を受診するようにして下さい。

 

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脂漏性皮膚炎になる原因は?

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脂漏性皮膚炎の原因は、乳児と成人によって違います。

乳児の場合は、皮脂の分泌が盛んにも関わらず、毛穴が詰まりやすいことから湿疹や炎症を起こしやすいと考えられますが、成人は栄養が偏った食生活やストレス、ホルモンバランスの崩れ、誤った洗顔や入浴方法など、様々なものが挙げられます。

中でも、近年は「マラセチア」という真菌(カビ)が、脂漏性皮膚炎に深く関与していることがわかっています。

マラセチアは皮膚に常在する菌で、通常は皮膚を守る役割を果たしており、本来は害を与えるものではありません。

ただし、マラセチアは皮脂腺から分泌される皮脂を栄養に生きているため、皮脂が多くなるとおのずとその数が増えることになりますが、増えすぎたマラセチアは皮膚にダメージを与えることがわかっています。

また、マラセチアは皮脂を分解する際に遊離脂肪酸を発生させますが、この遊離脂肪酸も皮膚に何らかの刺激をあたることで、湿疹や炎症の元となると考えられています。

顔や鼻にできる脂漏性皮膚炎の原因は?

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脂漏性皮膚炎の原因は、様々なものが考えられますが、特に顔は皮脂腺が多いことから皮脂の分泌が多く、普段からニキビなどの肌トラブルに悩まされやすい場所です。

脂漏性皮膚炎の原因の一つに、マラセチアというカビが関係していることから、「顔の赤みや湿疹は清潔にしていないから」だと思う方も多いですが、最近な洗顔にも脂漏性皮膚炎の発症原因があると言われています。

と言うのも、皮脂には本来、皮膚表面をコーティングすることで外部からの刺激から守るという働きがあります。

しかし、洗顔によって必要な皮脂まで取り除いてしまうと、肌を守ろうとさらに皮脂が分泌され、結果的に皮脂が多くなって脂漏性皮膚炎を発症してしまうのです。

また、夏は気温が高いことから、皮脂が増え肌のテカリを気にする方も多いですが、それよりも気を付けたいのが紫外線です。

紫外線は肌のバリア機能を壊して皮膚を乾燥させてしまいます。

皮膚が乾燥すると、やはり皮膚を守ろうと皮脂が過剰に分泌されてしまいます。

顔に脂漏性皮膚炎が起こる場合はこのような原因にも着目し、対策をとることが大切と言えます。

 

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フケやかゆみを伴う脂漏性皮膚炎の対処法

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頭に強いかゆみや、フケの症状がある脂漏性皮膚炎は、そのままにしておいても自然と改善することはありません。

対処法としては、皮脂の分泌を促すような脂質・糖質の多い食事を避け、頭皮を清潔に保つことがよいでしょう。

とは言え、普段使用しているシャンプーでこまめに洗っても、返って皮膚にダメージをこともあることから、抗真菌剤の入った専用のシャンプーを使用することをお勧めします。

また、ストレスによって自律神経が乱れると、かゆみを引き起こすヒスタミンという物質が増加することがわかっています。

この場合のストレスというのは、心因的なものだけではなく、寝不足や気温の寒暖差、空気の乾燥といった外部からの刺激によるストレスも含まれます。

特に、頭は体の中で最も太陽の光を強く浴びる場所であることから、紫外線を防ぐことも、脂漏性皮膚炎のよい対処法になります。

 

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顔や鼻の脂漏性皮膚炎の対処の仕方

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顔の脂漏性皮膚炎の場合も、おおむねは頭と同様に、食事に気を付け、清潔を心掛けることが対処法になります。

抗真菌剤入りの石鹸が市販されているので、その石鹸を用いて、皮膚に刺激を与えないように優しく顔を洗うことで、脂漏性皮膚炎の原因であるマラセチア菌の繁殖を抑え、症状を改善することができます。

 

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脂漏性皮膚炎の場合、病院は何科に行けばいいの?

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皮膚に赤い湿疹や腫れがある、乾燥した皮膚がパラパラとフケのように落ちる、かゆみがある・・といった脂漏性皮膚炎が疑われる症状がある場合、受診する科は「皮膚科」になります。

特に、頭皮で脂漏性皮膚炎を発症すると、それを単なるフケだと思って放置してしまう方や、シャンプーで過剰に洗い過ぎてしまい、症状を悪化させてしまうケースが多くあります。


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このような事態を避けるためにも、上記のような症状が現れたら、皮膚科を受診して適切な治療を受けることが大切です。

脂漏性皮膚炎の治療法は?

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脂漏性皮膚炎の治療では、ステロイドの外用薬(塗り薬やローション)を用いるのが一般的です。

ステロイドは、使うのに否定的な方も多いものですが、かゆみや炎症といった症状が長引いて重症化してしまうと、改善までにより長い時間が掛かってしまうことから、適切に使用することで症状の早期改善が望めます。

ただし、ステロイドは長期間使用することは不可のため、ある程度症状が落ち着いたところで、抗真菌外用薬に切り替えることで、副作用の懸念を除去しつつ再発防止に努めます。

さらに、皮脂の分泌を抑える働きのある、ビタミンB2やB6が配合された飲み薬を処方されることもあるようです。

脂漏性皮膚炎に効果のあるおすすめの市販薬は?

脂漏性皮膚炎の症状があるものの、すぐに病院へ行くことができないという場合には、市販薬に頼るケースも多くあると思います。

ここでは、脂漏性皮膚炎に効果のあるお勧めの市販薬をご紹介します。

メディクィックHゴールド

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髪に覆われた頭部や、髪の生え際の湿疹やかゆみ、かぶれに効きます。

患部に直接あてて、薬液を塗ることができます。

参考URL:https://jp.rohto.com/mediquick-h/promotion/p_gold/

新レスタミンコーワ軟膏

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湿疹やかゆみの元であるヒスタミンの働きを抑えることで、症状の緩和・改善に役立ちます。

参考URL:https://hc.kowa.co.jp/otc/1109?type=single

ムヒHD

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頭部湿疹やかゆみに効く市販薬です。
アラントインとパンテノールの2つの成分が、皮膚の修復を促進し、かゆみを取り除きます。

参考URL:https://www.ikedamohando.co.jp/products/scalp/muhi_hd.html

 

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脂漏性皮膚炎におすすめの漢方と使い方

漢方医学に基づいて作られる漢方薬は、西洋薬と比べて効果が現れるまで時間が掛かるという側面はあるものの、脂漏性皮膚炎は慢性化して繰り返す方も多いことから、体の根本から変えていくのは長い目で見るとよいと言えるでしょう。

ここでは、脂漏性皮膚炎にお勧めの漢方をご紹介したいと思います。

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

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顔の赤みやほてりに効果がある漢方で、主に睡眠不足や女性ホルモンの乱れによる脂漏性皮膚炎によいとされています。

参考URL:https://www.tsumura.co.jp/products/ippan/003/index_s.shtml

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

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皮膚に発疹、熱感、化膿といった疾患が見られる時に、第一選択として選ばれる漢方薬です。

参考URL:https://www.tsumura.co.jp/products/ippan/024/index_s.shtml

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

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にきびがある時に使用される漢方で、脂漏性皮膚炎にも効果があるとされています。

参考URL:https://www.tsumura.co.jp/products/ippan/013/index_50.shtml

脂漏性皮膚炎におすすめのシャンプーは?

脂漏性皮膚炎の症状にお困りの時は、専用のシャンプーを使用することで緩和や改善が期待できます。

ここでは、脂漏性皮膚炎にお勧めのシャンプーをご紹介します。

コラージュフルフルネクスト

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抗真菌のミコナゾール硝酸塩と、抗菌成分のオクトピロックスを配合したシャンプーです。

参考URL:https://karadanokabi.jp/cfn/lineup.html

メディクィックHシャンプー

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抗真菌のミコナゾール硝酸塩と、抗炎症成分のグリチルリチン酸ジカリウムを配合したシャンプーです。
髪がきしみにくいコンディショナーも配合されているため、これ一本で髪が洗い終わります。

参考URL:https://jp.rohto.com/mediquick-h/shampoo/

オクト セラピエ

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脂漏性皮膚炎の原因であるカビの繁殖や、皮膚の乾燥を防ぐシャンプーです。

参考URL:https://oct.lion.co.jp/

 

フケを予防するシャンプーの選び方とおすすめ10選!

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脂漏性皮膚炎の日常のケアや予防法は?

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脂漏性皮膚炎を日常的に予防・ケアするには、次の5つを実践するのがよいでしょう。

1.ストレスを溜めない

ストレスが上手く発散できないでいると、自律神経の乱れから血流が悪くなり、老廃物が溜まってニキビなどの肌トラブルが起こりやすくなります。

そのため、ストレスを溜めずにこまめに発散することはとても大切です。

映画を見る、ショッピングを楽しむ、運動をするなど、自分にとってのストレス発散法を見つけておきましょう。

2.ビタミンB群やビタミンCの多い食べ物を摂る

果物や野菜に多く含まれるビタミン類は、美肌を作る上で欠かせない成分ですよね。

中でも、皮膚の修正や再生、細胞の活性化の元となるビタミンB群やビタミンCは、毎日摂るようにすることが大切です。

3.肌を清潔な状態に保つ

朝の洗顔時には、泡立てた洗顔料で優しく顔を覆い、ゴシゴシ擦らないように注意しながら、肌の余分な皮脂を取り除くようにしましょう。

夜の入浴時は、爪で頭皮を傷付けたりしないようにしながら、付着した汚れや皮脂を丁寧に洗い流します。

また、汗をかいた時はそのままにせず、こまめに拭き取るようにすることも大切です。

4.しっかりと睡眠をとりましょう

肌の生まれ変わりは、睡眠時に活発に行われます。

特に、午後10時~翌午前2時までは、ゴールデンタイムと言われており、成長ホルモンが多く分泌されることから、この時間にしっかり睡眠をとることで皮膚の修復や再生がスムーズに行われます。

 

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5.紫外線を防ぎましょう

日差しの強い夏は勿論ですが、以外と侮れないのが春や秋の紫外線。

むしろ、夏のように帽子や日焼け止めで紫外線対策をしない場合が多いため、皮膚はダメージを受けやすいとも言われています。

ただし、通気性の悪い帽子を被ると、中が蒸れて菌が繁殖しやすくなることから、通気性のよいものを選ぶようにしましょう。

脂漏性皮膚炎の原因と解消法や治療法【薬や漢方とシャンプー】のまとめ

皮膚の湿疹やかゆみを引き起こす脂漏性皮膚炎は、かゆみがひどくなると夜に十分な睡眠がとれなくなって、イライラややる気のなさを招く不眠症の原因になったり、フケが気になって人前に出にくくなるなど、思いもかけないような状況に陥ってしまうケースもあります。

たかが湿疹、たかがフケくらいで病院なんて・・と思うかも知れませんが、症状が軽いうちに適切な治療を受けることで、悪化を防ぐだけではなく、脂漏性皮膚炎の予防にも役立ちますので、頭皮や顔に赤い湿疹やかゆみ、皮膚のただれ、皮膚が剥がれるなどの症状がある場合は、できるだけ早くに病院へ行くようにしましょう。


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