手のしびれの原因と症状!ひょっとして手根管症候群?
肘を思いっきりぶつけた時に、ビーン!とした腕のしびれを経験されたことがある、という方は多いと思います。
また、腕を枕や頭の下に入れたまま寝てしまい、血流が悪くなって起きるとしびれていたことがある、という方もいらっしゃると思います。
しかし、それ以外に特に何の理由も見当たらない状態で、ある日突然手がしびれたら驚きませんか?
普段よくありがちな打撲や切り傷とは違い、しびれというのは起きるととても不安な症状です。
それも、一過性のものであればそれほど気にはならなくても、しびれが続いたり、だんだんと強くなっていったら怖いですよね。
特に、テレビの医療番組などで、手のしびれは脳梗塞や糖尿病の恐れがあると見聞きしたことがある方は、その心配の度合いも大きいと思います。
とは言え、手のしびれを引き起こす原因はこれらの重篤な病気だけとは限りません。
必要以上に怖がる前に、まずは手のしびれが起きる原因をしっかりと知ることが大切なのではないでしょうか。
そこで今回は、手のしびれの原因や症状について調べてみました。
目次
手がしびれる原因は?
手のしびれを感じた時、その原因を探るためにまずは「しびれがどのタイミングで出るか」を観察する必要があります。
例えば、上半身を前屈、もしくは後屈させた時に手がしびれる場合や、手や腕を動かす動作をした時にしびれる場合は、骨格の病気の可能性が考えられます。
具体的な病名を挙げるとすると、頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアなどです。首から肩にかけての神経が何らかの形で圧迫されることで、しびれが起きてしまいます。
また、長時間スマホやパソコンを使用した後に手がしびれる場合は、胸郭出口症候群(通称ストレートネック)の可能性もあります。
ストレートネックとは、通常はアーチ状になって重い頭部を支えている首の骨の配列が真っ直ぐになってしまうことで、肩や首に負荷が掛かり手がしびれるといった症状を引き起こしてしまいます。
これとは逆に、安静にしている状態でも手がしびれる時は、脊髄損傷や解離性動脈瘤などの病気が原因の場合もあります。
どのような症状があるの?
手のしびれの症状にも様々なケースがあります。
最も多いのは、正座をした後に立ち上がろうとした時の足のしびれに似たジンジンとした痛みを感じるしびれです。
長時間肘をついたままの姿勢でいたり、腕を圧迫するような状況になると、血流が悪くなって手のしびれを感じることがありますが、慢性的な肩こりや頭痛を持っている方は、常に肩や首の血流が悪いために手がしびれやすいと言われています。
しかし、これ以外にも、強い痛みは感じないものの、感覚がいつもと違うように感じるしびれや、物が上手く掴めない、指先が意思通りに動かない、といった症状もしびれに含まれます。
このような場合には、脳や脊髄などに損傷がある可能性がありますので、早めに病院へ行って検査を受けましょう。
手根管症候群って何?
手の平側の手首にある骨と靭帯に囲まれた手根管(しゅこんかん)という部分が原因で発生する手のしびれや運動機能障害を、手根管症候群と言います。
手根管はトンネルのような形状で、その中を正中神経と指を曲げるための筋肉の腱が通っており、それらが圧迫されることで手のしびれを引き起こします。
手のしびれを訴える方の原因で比較的多いのがこの手根管症候群で、特に中年以降の女性の発症割合が多いと言われています。
手根管症候群の原因と症状について
手根管症候群は、手の酷使や外傷が原因で、手根管が圧迫や損傷を受けることで起こる症状です。
手根管の中を通る正中神経は、親指から薬指の中指側半分までに関わっているため、薬指の小指側部分と小指にはしびれなどの症状が出ないのが特徴となっています。
また、手根管症候群は女性ホルモンとの関わりを指摘されており、妊娠や出産によって発症するケースもあります。
さらに、アミロイドーシスや甲状腺機能亢進症、関節リウマチなどの自己免疫疾患の合併症として起こる場合もあります。
手のしびれは、なにかの病気のサイン?
寝ている時に腕を下にしていたら腕が圧迫されて手がしびれた、肘がぶつかってしまいその瞬間肘から指先までがしびれた、などの症状の場合は、一過性ですので特に心配をする必要はないでしょう。
しかし、しびれが何度も起こる、しびれが一週間以上続く、しびれがどんどんひどくなる、しびれ以外に別の症状がある(めまいや頭痛、首や背中の痛みなど)場合は、何らかの病気の可能性があると考えられます。
また、手のしびれは、手と脳を繋ぐ神経に何らかの圧迫や損傷が起こると発症すると言われていますが、中には過換気症候群やパニック障害などの精神的な疾患でも起こる場合があります。
病院は何科に行けばいいの?
手のしびれや違和感で病院にかかる場合、何科を受診したらよいのか迷ってしまう方もいらっしゃると思います。
その場合、もし近くの病院に神経内科があれば、まずはそこにいくことをお勧めします。
神経内科は、手や足などの全身の神経は勿論ですが、脳や脊髄といった重要な器官や精神的な疾患までを診ることができる専門の科ですので、手のしびれ=神経と考えて科を選ぶのがよいでしょう。
もし、神経内科がない場合は、脳外科に行くのがよいと思います。
脳神経が原因の手のしびれの場合は一刻を争う事態になりかねないので、脳に異常がないかを最初に見てもらいましょう。
それで問題がなければ、整形外科や内科へ行くと安心だと思います。
手のしびれのまとめ
2~3日で治る手のしびれは問題ないと言われていますが、しびれが続く場合やしびれがひどくなる場合は思わぬ病気が隠れている可能性もあります。
「たかが手のしびれくらいで・・」と思わずに、早めに病院へいき適切な治療を受けることで、神経へのダメージを減らし元の生活に戻りやすくなりますので、おかしいな?と思ったらすぐに専門医に診てもらいましょう。