疲れやすい体の原因と体質改善方法!
疲れやすい人、特に長年その傾向にある方というのは「自分は元々疲れやすい体質なのだ」と思い、その状態を受け入れながら生きていると思います。
また、「疲れやすいのは年齢的にしかたのないこと」と、思っている方もいらっしゃるかも知れませんね。
ではそもそも、疲れやすい体や体質とは一体どのようなことを言うのでしょうか。
疲れやすい体質、と言っても、実はそれは体質ではなくて、毎日のちょっとした生活習慣や食生活の乱れが原因となっているのかも知れません。
体質改善と言うと、体を一から変えるイメージがあり自分には無理・・と思うかも知れませんが、生活を見直すと聞いたらいかがでしょうか?
と言うわけで今回は、疲れやすい体の原因とその体質改善、生活習慣の見直し方法について調べてみました!
目次
体が疲れやすいと感じる原因は?
肉体労働で一日中体を使った仕事をしているわけでもなく、激しいスポーツをしたわけでもないのに、朝、起きるとその瞬間から体が重い、疲れが取れていないように感じる。
しっかり寝ているにも関わらず、これらの症状が現れると人は「疲れやすい」と思うようです。
ではなぜ、そのように疲れやすくなるのでしょうか。
人が疲れやすくなる原因として、最も多く考えられるのが自律神経の乱れによるもの。
自律神経とは、意欲的に動き活動するための交感神経と、リラックスを促す副交感神経に分かれるのですが、この交感神経と副交感神経の切り替えが上手くいかなくなると、交感神経ばかりが優位に働くようになり体が常に緊張した状態になってしまいます。
それでいくら休んでも体の疲れがとれない、疲れやすいと感じるようになるのです。
「疲れやすい」時の症状は?
疲れやすい、と感じる時の症状は人それぞれですが、特に以下のような症状がよく言われています。
- 肩や首が凝っている。
- 体が重く感じる。
- 背中や腰がガチガチに硬い。
- 頭痛や耳鳴りがする。
- しっかり寝ているのに眠い。
- 頭がボーッとする。
- 体が熱っぽく感じる。
交感神経は筋肉の収縮にも関わりがあるため、交感神経が優位に立っていると筋肉がずっと収縮した状態になり、肩や背中、首、腰などがガチガチに固まってしまいます。
また、耳鳴りや熱っぽいなどの症状も自律神経が大きく関わっていると言われています。
疲れやすいのはひょっとして病気?
疲労の蓄積やストレスからなる自律神経の乱れ以外にも、疲れやすい体になってしまう原因というのは考えられます。
まずは、呼吸器の疾患。特に、肺の機能が低下していると取り込める酸素の量が減るため、少し動いただけでも息が切れるほど疲れやすくなってしまいます。
また、貧血や低血圧など血液に関わる疾患がある方も、体の隅々まで酸素が運ばれないためすぐに体が疲れてしまいます。
そして、心臓や腎臓などの内臓に病気がある場合にも、症状として疲れやすさが現れます。
中でも膵臓や肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、病気がかなり悪化しないと病状が出てこないと言われていますが、病気の初期段階で疲れやすさを訴える方が多いようなので、病院で検査をしても原因が特定できない時は肝臓や膵臓を調べてもらうのも一つの方法だと思います。
疲れやすい体の体質改善方法を具体的に教えて!
疲れやすいのだから、疲れを取るためには体を休めるのがよい、と考える方は多いと思います。
しかし、疲れやすさを感じる多くの原因である自律神経の乱れは、実は休んでいても治りません。
自律神経を正しく戻すためにはいくつか方法がありますが、最もよい方法が運動と言われています。
疲れているのに運動?と思うかも知れませんが、運動をすることで全身に酸素が行き届きますし、運動後にマッサージをして筋肉を解す効果も期待できます。
もし、どうしても運動が難しい場合には、ストレッチでも構いません。できれば朝起きてからと夜寝る前にストレッチを行ってみましょう。
また、外に出て日光にあたるとストレスの緩和に繋がると言われています。これらの点から、早朝のジョギングは体質改善に最も適した方法と言えますが、この場合も難しければカーテンを開けて朝日を浴びるだけでも構いません。
朝にしっかりと日の光を浴びることで、夜に睡眠を促すメラトニンが分泌されます。
つまり、体質改善とは何か新しいことを始めるのではなく、昔からよいと言われている早寝早起きや適度な運動、日の光を浴びるといったことを実践するだけでよいのです。
疲れた時に効果的な「ツボ」はどこ?
疲れてるな・・と感じた時、さっと押して気分転換ができるツボを知っていたら心強いですよね。
そこでここでは、簡単に押せる手と足のツボをご紹介します。
労宮・・手の平の中央にあるツボ。精神的に参っている時やイライラしている時に押すと効果があると言われています。
足三里・・膝の外側のくぼみから足首に向かって指3本分下にあるツボ。とにかく疲れたなと思ったら押すとよいと言われている健康のツボです。
疲れたときとか体がだるい時に効果的な食べ物は?
疲労回復の食べ物と言うと、ビタミンB1を豊富に含んだ豚肉が思い浮かびますが、もっと気軽に食べられる食材としてバナナを推奨したいと思います。
バナナには、食事で得たたんぱく質や糖質を効率的にエネルギーに換えてくれるビタミンB6と、体質改善の運動には欠かせない筋肉や骨を生成・増強するためのマグネシウムが含まれています。
バナナは、疲労回復効果だけではなく、疲れにくい体を作るためにもよい成分がたくさん含まれているのでお勧めです。
疲れやすい原因と体質改善のまとめ
疲れやすいと感じる方の多くが、自律神経の乱れが原因と言われています。
今一度、ご自身の毎日の生活を見直し規則正しい生活を心掛けてみてはいかがでしょうか。
また、疲れが溜まってくると、「糖分を取って元気になろう」という方がいらっしゃいますが、糖分の過剰摂取は返って疲れを引き起こしてしまう可能性があります。
甘い物を食べている時は疲れがなくなったように思えても、しばらくすると食べる前以上に疲労感があるという方は要注意です。