過食嘔吐のむくみの解消の仕方と吐き方!
現代人が多く抱える心の病。
鬱病やパニック障害などはここ数年で急速に世間の認知度も高まり、また鬱病やパニック障害が決して心だけが原因の病ではないこともわかってきました。
その一方、未だに認知度が低い病として摂食障害があります。
摂食障害には、一度の食事で大量の食べ物を食べてしまう過食症と、周囲から見れば十分に痩せているのに本人にはその自覚がなく、太ることを恐れて食べ物を食べることを拒む拒食症とに分かれます。
特に近年は、若い女性を中心に「過食嘔吐」を患う方が増えていると言われています。
そこで今回は、過食嘔吐について調べてみました。
目次
過食嘔吐とは?その原因は?
過食嘔吐とは、食事の適切な摂取量をコントロールできずに一度に大量の食べ物を食べてしまい、その後過食によって太ることを心配して食べた物を無理矢理吐き出す行為を繰り返してしまう症状を指します。
正式名称は「神経性大食症」と言い、過食症の一つとされていますが、ひたすら過食をするだけで嘔吐はしない症状より過食嘔吐の症状の方が二次症状が重くなることが多いと言われています。
また、男性より圧倒的に女性の発症が多く、その比率は1:9とも言われています。さらに若い女性が発症するのが多いのも特徴と言えるでしょう。
では、過食嘔吐になってしまう原因は何なのでしょうか。現在のところ明確にはわかっていませんが、以下の3つが考えられています。
ダイエット
近年、痩せ型のモデルやテレビタレントが活躍し、世の中にも「痩せている=綺麗」という意識が定着しています。そのためダイエットを行う方も多いのですが、ダイエットに成功し周囲からも「痩せたね」と言われると、今度は少しでも太ることを恐れるようになってしまいます。そこから食べることを拒んだり、食べた後に嘔吐したりと摂食障害が始まります。
ストレス
ストレスが多くなると、脳内のセロトニンが減り、セロトニンが減ることで過食嘔吐を始めとする摂食障害を発症すると言われています。
家庭環境
家庭不和、特に母親からの愛情が不足すると摂食障害になりやすいと言われています。とは言え、必ずしもそうであるわけではなく、この点については研究が進められている段階です。
過食嘔吐の上手な吐き方やタイミングのコツ!
日常的に嘔吐を繰り返すと、逆流した胃酸が食道で炎症を起こしたり、歯のエナメル質が溶けたり、カリウムやナトリウムが減少することによる電解質異常が起きたりと、体に様々な影響を及ぼします。
そこでここでは、「過食嘔吐の上手な吐き方」を記載します。これを書く理由としては、今現在過食嘔吐に悩み吐くことを止められない方が、少しでも体の負担を減らして吐けるようにすることが目的です。
決して、吐くことを進めているわけではありません。
●水分を多く摂ると吐きやすくなります。水よりもお湯の方がより効果が高いそうです。
●納豆など粘り気のある物を食べると吐きやすくなります。
●食べる順番にも気を付けましょう。最初に食べるものは消化の悪いものの方がよいと言われています。海藻やコーンフレーク、オートミールなどです。また、固形物と水分を交互に摂ると吐きやすくなります。
●胃よりも口の位置を下げましょう。立ったまま前屈みになり、頭を胃の位置よりも下げると吐きやすくなります。
●食事をしてからすぐに吐きにいくよりも、1~3分ほど時間を置いた方が吐きやすいと言われています。
過食嘔吐をやめたい!克服するには?
過食嘔吐をやめたい!と思っても、食事をしては吐くことを繰り返す・・。
私は本当に過食嘔吐を克服できるのかな・・。
と悩んでいる方は多いと思います。
過食嘔吐は、簡単には克服できない病と言えます。
とは言え、実際には多くの人が過食嘔吐を克服していることから、決して克服できない病ではありません。
過食嘔吐を克服するために大切なのは、自己否定を止めること。
過食をすることで忘れられる苦しみや辛さの奥にある、「こんな自分が情けない」という本心を見つけたら、次にそう思うことを止めてみましょう。
悲しいことがあると過食してしまう自分を受け入れて下さい。
過食嘔吐の克服ではこの「気付き」がとても大切だと言われています。
過食嘔吐をする自分から逃げず真っ直ぐに向き合うことが、克服への第一歩です。
過食嘔吐で顔などがむくむ原因は?
過食嘔吐をしている人には、特徴があると言われています。
それは、体は痩せているのになぜか顔はパンパンであること。そのため、過食嘔吐をしている人は過食嘔吐をしている人が見た目ですぐわかると言われています。
これは、嘔吐を日常的に繰り返すことで体内がカリウムやナトリウムなどのミネラルが不足するため、むくみが生じるためです。
また、吐くことで唾液の分泌が活発になるため、あごの下にある唾液腺が発達し腫れてしまうのも、顔がパンパンに見える原因と言われています。
過食嘔吐で腫れた唾液腺やむくみの解消法は?
過食嘔吐によるむくみを解消する一番の方法は、嘔吐を止めることです。
嘔吐をしなくなると、一週間程度でむくみは消えていきますので、これが最も有効な方法と言えますが、過食嘔吐を克服する過程で嘔吐を無理矢理抑えるのは返って逆効果になる場合もあります。
どうしても嘔吐したい時は無理をせず、吐くようにしましょう。
ただし、吐いてしまったことで自分を責めたりはしないで下さい。少しずつ吐く回数が少なくなればよいのです。
また、腫れた唾液腺を解消させるにはマッサージがよいでしょう。
お風呂に入っている時などリラックスをしている時にマッサージをしてみて下さい。
なお、唾液腺が腫れているだけではなく痛みがある場合は、「唾液腺炎」の可能性があります。この場合はすみやかに病院へ行くようにしましょう。
過食嘔吐の治療法はあるの?病院は何科に行けばいいの?
自分はもしかしたら過食嘔吐かも?と思って病院へ行く際、何科に行けばよいのか悩みますよね。
その場合は、心療内科もしくは精神科へ行きましょう。
治療は、カウンセリングと投薬が中心となります。
過食嘔吐には完璧主義者や自己否定の強い方が多いと言われているので、カウンセリングではまずその意識を取り払うことが行われます。
また、うつや不安障害などの精神疾患を併発している場合には、投薬を行うこともあります。
過食嘔吐は薬だけの力では治りません。
自分の心にしっかりと向き合って、自分は「過食嘔吐」という病気なんだと自覚することから、克服への一歩が始まるのです。
過食嘔吐のまとめ
痩せて綺麗になりたい、という思いは女性なら誰でも持っているものです。
また、ストレスがあった時やイライラした時に暴飲暴食をしてしまうのも誰でも経験があるのではないでしょうか。
問題なのは、それが過剰になりすぎてしまうこと。
イライラするたびに毎回大量に食べ物を食べてしまう、太りたくないからと食べた後にすぐ吐くなどの行為はおかしいことだと認識し、早めに病院へ掛かることが過食嘔吐を早く治すことに繋がります。