ストレス性下痢の症状の対処と食事の仕方!
女性に多い悩みと言えば、以前までは「便秘」が多かったのですが、最近は「下痢」に悩まされる方が増えています。
また下痢は、女性のみに増えている症状というわけではなく、働き盛りの20~40代の男性も女性同様に増えており、男女に関係なく誰にでも起こりうる症状として、近年では現代病の様相を呈しています。
その原因は、ストレスにあると考えられています。
ではなぜ、ストレスによって下痢が引き起こされてしまうのでしょうか。
そこで今回は、ストレス性下痢について調べてみました。
目次
ストレス性下痢とは?原因は?なぜ下痢になるの?
ストレス性下痢は神経性下痢とも言われ、文字通り精神的なストレスが原因で発症します。
細菌やウイルスに感染して起こる下痢の場合は、腸内から病原体が排出されるに伴って下痢の症状も改善されますが、ストレス性下痢の場合はストレスがなくならない限り症状が治まりません。
ストレスによって下痢が引き起こされる主な原因は、自律神経の乱れによるものが挙げられます。
自律神経には、活動中に働く交感神経と睡眠やリラックス時に働く副交感神経がありますが、通常はこの2つの神経の切り替えはスムーズに行われています。
しかし、ストレスを感じて自律神経に乱れが生じ、副交感神経が優位になると腸の蠕動(ぜんどう)運動が異常に活発になってしまい、下痢となってしまうのです。
ちなみに交感神経が優位になると便秘になりやすくなります。おkのように、腸の蠕動運動は自律神経によってコントロールされているのです。
また腸は、「第二の脳」とも言われるほど私達の思考と密接な関わりがあります。
脳がストレスを感じるとその信号が腸にも伝わり腸の働きに大きな影響をもたらします。
近年はこのメカニズムに「セロトニン」という物質が関わっていることがわかってきました。
セロトニンは脳内物質の一つで、別名「幸せホルモン」と呼ばれるもの。脳内でこのセロトニンが減少するとうつ病などの発症率は高くなることがわかっていますが、実はこのセロトニンは腸内で多く存在し、その割合は体内全体で見た場合90%に及ぶと言われています。(ちなみに脳内のセロトニンは1~2%ほどと言われています)。
刺激を受けた腸はセロトニンを分泌し、その際に腸の蠕動(ぜんどう)運動に異常が生じ、下痢になってしまうのです。
ストレス性下痢の症状や特徴は?
ストレス性下痢の症状は、痛みを伴う下痢が1日に3回以上あるものの血便は見られず、体重の減少もありません。
病院で検査をしても下痢の原因が見つからない一方で、仕事のプレッシャーや人間関係のトラブルなど身近にストレスと思われるものがある場合は、ストレス性下痢を疑います。
また、通勤電車に乗っている時や会社の重要な会議などの前に緊張のためお腹が痛くなったという経験がある方は多いのではないでしょうか。
通常、このような経験はその時一度きりで以後は気にならなくなるものですが、中にはひどい下痢に見舞われてしまい、冷や汗をかきながら何とか会議をこなしたという方もいらっしゃると思います。
こうした体験がトラウマになると、「また下痢になったらどうしよう・・」という不安が起こるようになり、その不安が原因で下痢を起こすようになってしまいます。
つまり、元々はストレスが原因で下痢になったのに、今度は下痢になった時の体験を思い出すたびにストレスを感じてしまうようになるのです。
ストレス性胃腸炎の症状と治療法や食事
ストレス性下痢の時の改善法や対処法は?
ストレス性下痢を改善するには、ストレスを軽減することが一番と言えます。
意識的にストレスを解消する時間を作り、その時は悩みや不安などを極力考えないように過ごしましょう。
中でもお風呂にゆっくりと浸かるのは簡単にできるおすすめのリラックス法です。
その際、好みの香りのアロマオイルやアロマソープを使うとよりリラックスを促すことができるでしょう。
また、すぐにトイレに行けない状況に行くとお腹が痛くなってしまう、という方は「下痢止め薬」を持ち歩くのもよいでしょう。
実際に飲まずとも持っているだけでお守り代わりになり「いざという時はこれがある」という安心感が症状を改善するケースもあるようです。
ストレス性下痢のおススメの市販薬
自律神経の乱れによって下痢が起こる原因は、腸の異常収縮だと言われています。
これは、自律神経の中の副交感神経が活発になることによって、アセチルコリンという神経伝達物質が作用して起こるのですが、ストッパに含まれる「ロートエキス」はこのアセチルコリンの働きを抑制する働きがあるので、下痢になるのを防いでくれます。
また、服用が簡単なのも選びやすい理由と言えるでしょう。
水なしで飲める(口の中に入れたら噛み砕いてください)ため、通勤電車の中や会議中といった場所でも手軽に飲むことができます。
さらに匂いもないため、周囲に気付かれることもまずありません。
販売会社URL:https://www.lion.co.jp/ja/
ストレス性下痢の時には、病院は何科に行けばいいの?
下痢の症状が続き、その原因がストレスとわかっている場合、心療内科を受診するのがよいと考える方もいらっしゃると思います。
しかし最初は、内科・胃腸科・消化器科のいずれかで診てもらうことをお勧めします。
と言うのも、万が一他の病気が隠れていた場合発見が遅れてしまうからです。
ストレス性下痢の象徴的な疾患である「過敏性腸症候群」は、内科や胃腸科・消化器科で診てもらうことができます。
そして、内視鏡検査などを受けた上で、原因が特定されなかった場合やストレスによる心の負担が大きい場合などは、心療内科を受診するのがよいでしょう。
ストレス性下痢の時のおすすめの食事は?
ストレス性下痢の時、お勧めの食べ物は「ヨーグルト」です。
ヨーグルトは、腸内環境を整える乳酸菌が豊富に含まれており便秘に効くイメージが強い方も多いと思いますが、下痢が続いている腸内というのは悪玉菌が支配しているため、まずは善玉菌を増やすことが大切になります。
そこで、乳酸菌が多く含まれるヨーグルトを食べることがよいのですが、下痢の時食べることでより症状が重くなるのでは?と考えてしまいます。
ヨーグルトを食べて下痢になる理由には、ヨーグルトが冷たい食べ物であるため腸を刺激し下痢を誘発している可能性が考えられます。そのため、下痢を改善するためにヨーグルトを食べる時には温めたヨーグルトがお勧めです。
そしてもう一つ、カロリーオフのヨーグルトには人工甘味料が使われていることも多く、それには難消化性のため下痢を引き起こす作用があります。
下痢の時にヨーグルトを食べる時には、カロリーオフのものを選ばないようにしましょう。
ストレス性下痢のまとめ
ストレス性下痢にならないためには、ストレスを感じたらできるだけ早くにそのストレスを排除する必要があります。
また日頃から、ストレスを軽減できる趣味や時間を見つけておくのも、ストレス性下痢を回避する予防法と言えるでしょう。