顔のむくみの解消法!病気の心配はないの?
朝起きて顔を洗って鏡を見ると、まぶたが腫れぼったくて顔もパンパン。
「え?太った!?」と自分でも驚いてしまった・・なんて経験はありませんか?
いわゆる「顔のむくみ」が原因ですが、では顔のむくみはどうして起こってしまうのでしょうか?
また、顔と同様に足や手もむくみやすいですが、足や手に比べて顔は周囲の人にむくんでいるのが気付かれやすいため、大きなストレスがかかりやすい場所ですから、むくみの原因を知ると共に、万が一むくんでしまった場合の対処法や予防法なども知っておきたいですよね。
そこで今回は、顔のむくみについて調べてみました。
顔がむくむ原因や解消法、顔のむくみによる病気の心配など、普段、顔のむくみに悩まされている方のお役に少しでも立てたらと思います!
目次
なぜ顔がむくむの?その原因は?
むくみの原因には大きく分けて2つあります。
●リンパ液の循環が悪くなることで、老廃物が溜まることで起こるケース。
●腎臓や肝臓などの内臓の病気による症状で起こるケース。
この2つを区別する際にキーワードになるのが、むくんでいる時間の長さです。
老廃物が溜まることで起こるむくみは一時的なので、時間の経過と共にむくみは解消されますが、病気の場合はいつまでたってもむくみが解消されません。
長期間むくみがとれない場合は、すぐに病院へ行きましょう。
また、長時間立ち仕事をしたり、デスクワークをこなして夕方近くになると足がむくむ方は多いと思いますが、これは体内の水分が重力で足の方へ集まることで起こります。
一方、顔のむくみは朝に気付くことが多いですよね。
寝ている間、体は同じような姿勢を保ち、なおかつ横になっている状態なので体内の水分が全身のあらゆる場所で滞ります。
それなら顔以外もむくんでいるのでは?と思いますが、顔の皮膚は他の皮膚に比べて薄いため、むくみが強く出やすく、特にまぶたは顔の皮膚の中でも薄いため、腫れぼったさをより顕著に感じるのだそうです。
さらに、顔がむくむ原因として考えられているのは、以下の5つと言われています。
●前日の夜にアルコールを摂取
アルコールには利尿作用がある反面、水分を溜めこむ作用もあるため顔がむくみやすくなります。
●塩分の多い物を摂取
普段から塩分の多い食べ物を好んでいる方は、体内の塩分濃度が高めになります。そのため、塩分濃度を正常に保とうと、体が水分を溜めこみやすくなります。
●睡眠不足によるもの
十分な睡眠や休息が取れないと、新陳代謝が悪くなり老廃物の排出が滞ってしまいます。
●ホルモンバランスによるもの
女性の場合、月経でホルモンのバランスの影響で体内に水分を溜めこみやすくなってしまいます。
●病気によるもの
朝起きた時以外にも、顔やまぶたにむくみや腫れを感じる場合は病気が隠れている可能性があります。
朝の顔のむくみを即効で解消する方法!
顔がむくんでいると、冷たい水をあててむくみを取ろうと考える方もいらっしゃいますが、これは実はNGです。
むくみは血行不良によって老廃物や水分が溜まって起こることなので、血行を促進するためには温めるのが正解です。
顔のむくみを解消する最も手っ取り早い方法は、蒸しタオルで顔全体を温めるもの。
水で濡らしたタオルを絞り、電子レンジで1分加熱したものを広げ、粗熱をとってから顔に載せて下さい。
もし、時間にもう少し余裕がある場合は、蒸しタオルと冷やしたタオル(冬は水道水で濡らして絞ったもので構いませんが、夏の場合は水がぬるいので氷水に入れたものを使うのがよいでしょう)を交互に顔に乗せる「温冷タオル」が効果的です。
冷たいタオルと温かいタオルを20秒ごとに交換しながら顔に載せる方法で、3セットほど繰り返せばOK。
温冷の刺激により顔の血管が拡張・収縮を繰り返し、顔の水分の排出が促されます。
顔のむくみ取りマッサージを教えて!
顔のむくみを取るマッサージには、首や鎖骨に溜まったリンパ液を流す方法がお勧めです。
首をぐるぐると5周ほど回したら、右手で左耳の上あたりを抑え右側に倒します。
この時、首の左側が伸びるように意識しましょう。同様に左手で右耳の上あたりを抑え首の右側を伸ばします。
次に、鎖骨の上のくぼみに指を4本入れ、20回ほど押します。左右それぞれの鎖骨で行って下さい。
強く押しこむ必要はありませんが、ある程度気持ち良さを感じる程度は押すことが大事です。
その後に、鎖骨から耳の後ろに掛けて指で上下に擦ります。
この時、クリームなどを塗って滑りやすくした方が肌への負担がなく安心です。
顔のむくみをとるツボは?
顔のむくみをとるツボをご紹介します。通勤電車の中や仕事の合間に気軽に行うことができるので、是非実践してみましょう。
●天柱・・うなじ(後ろの髪の生え際)から上、後頭部の骨にぶつかる部分。押すと重い痛みを感じるところです。親指で天柱を抑えたら、残りの4本の指で頭を支え、頭を後ろに倒していきます。気持ちいいと感じるところまで倒したら、頭をゆっくりと戻します。これを10回繰り返しましょう。
●耳門・・耳の穴のすぐ前の少し凹んだ部分。指をあてると動脈が走っているのでぴくぴくと動きを感じる部分です。ここを指で気持ちよく感じるくらいの力で押しましょう。押して戻すのを3秒で1セットとし5セット行います。
顔のむくみを予防するには?
顔のむくみを予防するには、塩分の摂り過ぎに注意し、睡眠不足による新陳代謝の低下を防ぐことが大切です。
また、寝ている間に顔に水分が溜まり過ぎないようにするためには、寝る前にリンパ液を流すマッサージをするのも効果的です。
さらに、暑くなるとついお風呂よりも手軽なシャワーを選んでしまいがちですが、お風呂にしっかりと浸かることで血行がよくなり、寝る前のマッサージの効果も上がります。
顔のむくみは、病気の可能性はあるの?もしあるとしたらどんな病気?病院は何科に行けばいいの?
顔のむくみの解消法を行っても効果がない、顔のむくみが一時的なものではなく長期に渡っている、顔だけではなく全身がむくんでいるような気がする・・。
このような時は、塩分の摂り過ぎや睡眠不足による一時的なむくみではない可能性がありますので、病院へ行きましょう。
顔のむくみが出る病気として考えられるのは、腎臓の病気です。
急性腎炎や急性腎不全、ネフローゼ症候群などは顔のむくみが症状として現れることがあります。
また、甲状腺機能低下症や肝硬変も顔にむくみが出ます。
なお、これらの病気を疑って病院へ行く場合には、内科を受診するとよいでしょう。
顔のむくみの解消法のまとめ
朝起きて顔がむくんでいると、会社や学校に行くのが億劫になりますよね。
そうならないためにも、普段の食事や生活習慣に気を配り、夜はお風呂に入ってマッサージをして寝るようにしましょう。