葉酸と妊娠の密接な関係!
”葉酸”って聞いた事はありますか?
美容や健康に興味のある人や、妊娠経験者・希望者は知っている人もいるかと思います。
しかし、これまで食事の成分をあまり気にした事ない人は、知らない人も多いでしょう。
葉酸とはビタミンの一種で、妊娠と深い関わりのある成分なのです。
出産を控えたお母さんは、これからお腹の中の赤ちゃんが元気に生まれて来てくれるように食事の内容にも気をつけていかなくてはなりません。
また、妊娠を希望している人にも葉酸は大切な成分です。
正しく葉酸を摂取して、元気な赤ちゃんに会いましょう!
目次
葉酸っていったい何?
葉酸とはビタミンB群の一種で、妊娠には欠かす事の出来ない栄養素です。
葉酸の働きは、新しく細胞を作り出したり、赤血球の作成をし貧血の予防にもなり、さらに肺がんや動脈硬化などの病気の予防と多くの働きをしています。
葉酸が不足すると貧血、口内炎、下痢などが起こり、疾患では脳卒中、白血病、アルツハイマーなどの発症リスクが高まるのです。
葉酸は食品から摂取できるの?
葉酸はどんな食べものに含まれているのでしょうか。
私達が普段食べているものの中にも沢山含まれていますので、色々な食材を組み合わせて、美味しく摂取しましょう。
- レバー(鶏、牛、豚)
- 枝豆
- モロヘイヤ
- ほうれん草
- アスパラガス
その他、緑黄色野菜やウナギに多く含まれています。
他にもたくさんの食材に葉酸は含まれているので、毎日いろいろな食材を使って摂取できるといいですね。
妊娠前、妊娠後に葉酸を摂取したほうが良い理由
妊娠は精子と卵子が受精した瞬間から始まります。
しかし、お父さんお母さんが”妊娠した”と分かるまでには数週間の期間が必要です。
その数週間の間にも赤ちゃんは日々成長しているのです。
例えば、生理予定日から生理が少し遅れていた為、検査薬で確認をしたら妊娠している事が分かったとします。
その時にはすでに受精してから5~6週間は経っている事でしょう。
赤ちゃんは、受精から6週間目までに脳と脊椎が出来ると言われていますし、早い人なら赤ちゃんの心臓をエコーで確認できる人もいるはずです。
葉酸を妊娠前から取っていない人は、妊娠が分かった時にはすでに赤ちゃんの体は作り始められてしまっているのです。
葉酸が不足すると胎児の先天異常(多いのは脊椎が2つに分かれる二分脊椎)になってしまう可能性もありますから、妊娠を計画する人は、いつでも赤ちゃんが出来てもいい様に葉酸を取る様にしましょう。
そして、妊娠が分かった後も葉酸は摂取しなければなりません。
1つの細胞だった赤ちゃんは、細胞分裂を繰り返して数ヶ月のうちに人間の体を作っていきます。
新しい細胞や血液を作りだす葉酸が不足すると赤ちゃんは大きくなる事が出来なくなってしまうのです。
赤ちゃんのための葉酸摂取ポイント
妊娠前からの葉酸摂取のポイントは以下の通りです。
- 妊娠期間中、必要な葉酸は400μg以上
- 栄養バランスだけでなく、吸収されるために必要な体作り、生活リズムを
- 葉酸は熱に溶けだしやすい
葉酸400μg摂取するには、野菜350gと言われています。
通常の日本食では満たされるといわれていますが、他に薬を服用していたり、不規則な生活を送っていると吸収力も低下します。
また、ビタミンB群は熱を通すことで溶けだしやすいので要注意! 熱した野菜を食べる場合、葉酸は溶けだしています。汁物のままいただくレシピにするなど工夫しましょう!
葉物だけでなく、納豆やイチゴ、ナッツ類にも葉酸はたくさん含まれています。イチゴも納豆も熱を通して食べるものではありませんから、手軽に豊富な葉酸が摂れますよ。
通常の食生活から必要な葉酸を摂取できることが理想ですが、つわりで食事もまともに摂れない時期などはサプリメントを活用することも一つの方法です!
葉酸の役割とは?
葉酸はよく妊娠中の女性にとってもとても重要な栄養素であると言われています。
確かにこれは本当のことで、妊娠中の女性または妊娠を希望する女性にとっては葉酸は必要不可欠なものです。
これは胎内で成長を続ける胎児の発育を補助する役割があるからで、最近ではダウン症の予防に効果があるといわれていることもあり、一層妊婦さんの葉酸の摂取が推進されているほどです。
ですが、だからといって葉酸が妊娠中の女性や胎児だけにのみ必要というわけではありません。
妊娠していない女性や男性にも、葉酸はとても重要な栄養素と言えるのです。
アミノ酸を作り出し、赤血球の生成を補助する役割を担っていたり、体の代謝を良くする役割を担うなど、健康で過ごせるために大切な働きをしてくれる栄養素ともいえ、葉酸が足りなくなると赤血球が足りずに貧血になってしまうなどの症状が出てきます。
また、体内の粘膜・・・内臓壁や見える場所ですと目や舌など・・・を健康な状態に保つ働きや、更にはガンの予防にもなるという研究結果も出ているので、体にとって必要不可欠な栄養素であると言えるわけです。
食品から摂取することも可能なのですが、妊婦さんなどが摂取するように勧められることもあるサプリなどで体に必要な摂取量を得るという方法などもあり、最近では摂取が難しいものではなくなってきました。
葉酸が不足すると体に様々な異変が起こることになりますので、決して自分には関係ないことだと思わずに、しっかり毎日必要な量を摂取できるよう心がけるようにしましょう。
葉酸サプリを摂取するときに注意すること
葉酸の1日の摂取量は、 成人(男女)は200μg、妊娠計画中の人は400μg、妊婦は赤ちゃんの分も摂取しなければならないので2倍強の440μgです。
しかし、普通に生活しているだけでは摂取量にまで届きません。
そこで意識して葉酸は摂取する必要があるのです。
しかし、葉酸の過剰摂取には注意しなければなりません。
厚生労働省は葉酸の1日の摂取量に対して「1日1000μgを超えないように」と通知しています。
もし過剰に取り過ぎてしまうと、生まれた赤ちゃんが小児喘息にかかるリスクが高くなるというのです。
ただしこれはサプリメントで摂取した場合であり、食物から取ることに関しては制限されていませんので、安心して食べてもらいたいと思います。
葉酸のまとめ
2000年に厚生労働省が葉酸を摂取する様にと勧告を行いました。
そして2002年には母子手帳に”葉酸を取る様に”と記載され、多くのお母さん達に伝わる様になりました。
しかし現実はまだまだ葉酸不足で、赤ちゃんが二分脊椎症にかかってしまっているのです。
可愛い赤ちゃんを元気に産んであげる為に、葉酸をしっかりとって大きく育ててあげましょう!
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