梅干しの効果・効能と賞味期限や作り方!
好きなおにぎりの具ランキングでは、必ず上位に入る梅干し。
海外旅行へ行った日本人の多くも、外国に滞在中は白米と梅干しが食べたくなると言いますよね。
日本人にとっては、日本の味そのものと言うべき梅干しですが、実は美味しいだけではなく体にとってよい効果や効能が多いと言われています。
そこで今回は、梅干しの効果や効能を調べてみました!
また、市販の梅干しではなく、自家製にチャレンジしてみたいという方のために、梅干しの作り方もご紹介していますので、是非一度お読み頂けたらと思います。
目次
梅干しの栄養とカロリー
梅干しと言えば、何といっても食べた瞬間に口を窄めてしまうほどの〝酸っぱさ〟をイメージする人も多いのではないでしょうか。
梅干しが酸っぱい理由は、クエン酸にあります。
酸と名が付くことからも、酸っぱいのがよくわかりますよね。
また、梅干しにはカリウムやナトリウムなどのミネラルを始めとして、ビタミンA、ビタミンC、鉄分、食物繊維など豊富な栄養が含まれています。
なお、梅干しはとても低カロリーの食品で、大きめの梅(25g程度)なら7㎉ほどのため、食べ過ぎによるカロリー過多の心配はありません。
しかし、ナトリウム(塩分)が多いため、食べ過ぎは禁物です。
梅干しの効能・効果
昔から、梅干しは万病に効く食べ物として知られていますが、具体的にはどのような効能や効果が期待できるのでしょうか。
ここでは、梅干しによる効能や効果をまとめてみました。
疲労回復効果
梅干しには酸味が多いことから、食べると大量の唾液が分泌されます。
この唾液には、アミラーゼというデンプンを分解・消化する酵素が多く含まれていることから、エネルギーの代謝が高まり疲労物質の蓄積を防ぐため、回復が早まる効果が期待できます。
貧血予防
女性に多い貧血の多くは、鉄分の不足による鉄欠乏性貧血と言われています。
しかし、貧血によいと言われているレバーは苦手な方も多く、食べて予防というわけにはなかなかいきません。
そのような中、梅干しは他の果実に比べて鉄分が多く含まれていることから、梅干しを毎日食べることで鉄分を補うことができると言われています。
乗り物酔いを緩和・予防する
梅干しに含まれるクエン酸には、胃腸の働きを活発にする働きがあることから、長時間乗り物に乗った時に起こる乗り物酔いを緩和する効果が期待できます。
また、実際に乗った時に食べるだけではなく、乗り物酔いが心配な場合は乗る10日くらい前から梅干しを食べて、胃腸の調子を整えておくことで予防にも繋がります。
生活習慣病の予防
梅干しには、血液をサラサラにする効果があると言われており、動脈硬化を始めとした生活習慣病の予防に役立つと考えられています。
骨粗しょう症の予防
梅干しは酸っぱい=酸性と思われている方も多いようですが、実はアルカリ性食品です。
現代は、お肉を始めとしてパンやご飯、乳製品、アルコールなど酸性の食品が食事の中心となっていることから、私達の体も酸性に傾きがちですが、アルカリ性の梅干しを摂ることでバランスを保ち、骨からカルシウムが溶けだすのを防いでくれます。
梅干しの賞味期限!梅干しって腐ることはあるの?
スーパーなどで売られている一般的な梅干し(塩分が5~8%のものや、はちみつ漬けといったもの)には、賞味期限が設けられています。
賞味期限とは本来、美味しく食べられる期限のことを指し、消費期限とは意味合いが異なるのですが、多くの方はこの賞味期限内に購入した梅干しを食べ切るようにしているのではないでしょうか。
その一方で、たっぷりの塩をシソの葉で漬けた昔ながらの梅干しには、賞味期限がないと言われています。
つまり、スーパーで売られている減塩タイプの梅干しは、殺菌作用が少ないことから書かれている賞味期限内に食べるのが正解で、塩分20%以上で漬けている昔ながらの梅干しは、何と100年以上の保存が可能とのこと。
このように、梅干しは製法によって賞味期限が大きく変わります。
ただし、保存状態によっては伝統的な製法で作られて市販されている梅干しでも、1年以内に食すのがよいと言われています。
おいしい梅干しの作り方
1.黄色く熟した梅(1kg)、粗塩(180g)、ホワイトリカー(100ml)を用意します。
2.梅を綺麗に水洗いし、竹串でヘタを取り除きます。
3.キッチンペーパーなどで、梅についた水分をしっかり拭き取ります。
4.梅をジップロックに入れたら、そこに粗塩とホワイトリカーを入れ、揉んで混ぜ合わせます。
5.袋の中の空気を出すようにして、しっかり封をし、液がもれないようにもう一枚ジップロックに入れます。
6.梅を平らにならしたら、上に辞書など重しになるものを載せます。
7.梅酢が出たら重しを外し、シソが出回るまで待ちます。
8.次に、シソの葉(100~150g)と塩(20g)を用意し、シソの茎を取り除いたら水洗いしたら、ざるにあけて水気を切ります。
9.そこに用意した塩の半分を振りかけ、強く揉んでアクを出します。
10.アクを捨てたら、残りの塩を入れ、もう一度揉んでアクを捨てます。
11.梅酢を別の容器に取り出し、そこにシソを加えると赤梅酢になります。
12.消毒した瓶に、梅とシソを交互に入れ、最後がシソになるようにしたら、赤梅酢も流し入れます。
13.蓋をしたら冷暗所に保存しておきましょう。
14.7月20~8月6日頃の晴天が続く日に、一週間昼間だけ蓋を開けて瓶ごと太陽の光にあてて完成です。
梅干しを食べるときの注意点(一日何個まで)と食べ合わせについて
梅干しとの食べ合わせが悪い食品として、昔からうなぎのかば焼きがよく挙げられますが、これは全くの迷信ということがわかっています。
むしろ今は、うなぎの脂っこさを梅干しの酸味が中和し、消化を助けるため食べ合わせのよい食品同士と言われています。
なお、いくら梅干しが体によいからといって、毎日何個でも食べてもよいというわけではなく、1日2個以内にしておくのがよいでしょう。
梅干しには塩分が多く含まれているため、食べ過ぎるとむくみの原因になってしまいます。
梅干しを使ったおすすめレシピ
そのまま食べても美味しい梅干しですが、様々な料理の材料として使うこともできます。
ここでは、梅干しを使ったアイデアレシピをご紹介します。
鶏肉と梅干しの簡単パスタ
梅干しの塩分のみを使ったシンプルな味付けながら、チーズのコクがプラスされて美味しい和風パスタが出来上がります。
参考URL:https://cookpad.com/recipe/3315206
からだに優しい梅干し茶がゆ
ほうじ茶の香ばしい香りが食欲をそそる、心身がほっこりとするおかゆです。
参考URL:https://cookpad.com/recipe/3544925
たけのこ梅干し揚げ
たけのこに昆布茶、叩いた梅干しを混ぜた天ぷらです。
参考URL:https://cookpad.com/recipe/3112631
梅干しの効能・効果が凄い!【栄養やカロリーと作り方】のまとめ
梅干しが体によいことは知っていても、どのような効能や効果があるかまでは、以外と知らなかった方も多いのではないでしょうか。
市販の梅干しも勿論よいですが、よい梅に出会ったら是非、自家製の梅干し作りにもチャレンジしてみましょう!