大根の美味しい食べ方と選び方のポイントやカロリー!
一年を通して買うことができる大根は、特に葉物野菜が品薄になる寒い時期には重宝しますよね。
煮物や鍋、味噌汁などの加熱調理に向いているのはもちろんのこと、サラダや大根おろしなど生のままでも食べられることから、食卓を預かる主婦にとっては大助かり。
しかし、何にでも合わせやすい=味が単調=栄養が少ない、と誤解をしている方も少なくないのです。
確かに大根は水分量が多いため、栄養はあまりないのでは?と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、実はその逆で大根には数多くの栄養が含まれています。
そのため、安くて料理に活用しやすいだけではなく、健康や美容にも大いに役立ってくれるのです。
では、大根にはどのような効能や効果が期待できるのでしょうか。
また、大根を一本買ってきても使い切れず、結局捨ててしまうという方も多いようなので、大根の賞味期限や保存方法や気になるカロリーなどをご紹介したいと思います。
目次
大根の栄養成分とカロリー
大根は一般的に食べられている根(白い部分)と葉では、含まれている栄養が異なります。
煮物や大根おろしなどによく使われる根は、水分量がとても多いためカロリーが低いのでダイエットによく用いられますが、実は消化酵素のアミラーゼやグリコシターゼ、イオウ化合物のイソチアシアネートを始めとして、ビタミンCやビタミンA、食物繊維などが多く含まれています。
一方の葉の部分は、緑黄色野菜に分類されるため、β-カロテンやビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、カルシウム、カリウム、鉄分、葉酸などが多く含まれています。
大根を丸ごと一本買った時は葉が付いてきますが、根だけを使って葉を捨ててしまう方も多いと思います。
しかし、葉にも大切な栄養がたくさん含まれているため、余すことなく利用するのがよいでしょう。
なお、大根一本あたりのカロリーは900gで162㎉と、非常に低くなっています。
新鮮で美味しい「大根」の選び方や見分け方と旬な時期
スーパーに行けば一年中売られている大根には、旬という感覚がない方もいらっしゃるかも知れませんが、最も美味しくなるのは12~2月の真冬の時期と言われています。
この時期の大根は甘味や旨味が増すため、生食がお勧めです。
また、美味しい大根を選ぶ時のポイントは、持ってみてずっしりと重みを感じるものの方が、水分をたっぷりと含んでいてお勧めです。
葉付きのものを買う時は、葉がピンと張っていて青々としているもの、根から生えているひげもピンとして、全体が滑らかでくぼみが少ないものの方がよいと言われています。
さらに、大根は生育過程でストレスを受けると土の中で回りながら育ち、辛味が増すと言われています。
一方、ストレスなく育ったものは辛味が少ないと言われていますが、違いを見分ける時にはひげ根の並びに注目してみましょう。
ひげ根がらせん状になっているものは辛味が強く、ひげ根が一直線に近いものは辛味が少なくなります。
大根の効能・効果
消化酵素を始め、ビタミン類やミネラルなど多くの栄養成分を含んでいる大根には、どのような効能や効果が期待できるのでしょうか。
美肌効果
大根には、肌のたるみやシワなど、老化を促進する活性酸素を除去する働きに優れたビタミンCやビタミンE、イソチアシアネートが含まれていることから、美肌を保つ効果があると言われています。
消化を促進
大根に含まれる消化酵素には、胃の内容物を素早く分解する働きがあります。
消化が促進されると、消化不良や胃もたれなどを起こしにくくなるだけではなく、栄養がすぐに吸収されるため、疲労の回復などにも役立つと言われています。
むくみ改善
大根に多く含まれるカリウムには、体内の余分な塩分や水分を排出する働きがあると言われています。
塩分が多くなると血中の塩分濃度を一定にしようと水分が蓄えられ、むくみを誘発しますが、カリウムによって塩分の排出が促されることでむくみの改善に繋がります。
便秘解消
大根には不溶性食物繊維が多く含まれています。
不溶性食物繊維は、水に溶けない性質を利用して便のかさを増すことで、腸壁を刺激してぜん動運動を促進し、お通じを改善する効果が期待できます。
消炎作用
大根の辛味の元であるイソチアシアネートには、消炎作用や抗菌作用があると言われており、風邪などを引いて喉が痛い時に大根おろしや大根アメを摂取すると、痛みを取り除いてくれる効果があると言われています。
大根の保存方法と賞味期限
大根を保存する時は、丸ごと一本の場合は葉を落とし、新聞紙に包んで冷暗所にて保管します。
土がついている時はそのまま新聞紙に包んだ方がより長く保存することができます。
夏場なら一週間程度、冬場なら一ヶ月程度保存が可能です。
カットした大根は、ラップで大根全体を包んで冷蔵庫に切り口を上にして立てて保存しましょう。
一週間程度日持ちします。
なお、長期保存する場合は冷凍保存が向いています。
皮を剥いてカットした大根を冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存すると、一ヶ月程度持たせることができます。
また、煮物に使う場合は一度冷凍した方が味の染み込みがよくなりますよ。
大根を美味しく食べるおすすめレシピ
丸ごと買っても、なかなか全部を使い切れずに困ってしまうことも多い大根。
ここでは、大根を最後まで美味しく食べ切ることができる、お勧めのレシピをご紹介したいと思います。
★大根使おう★鶏肉となすのおろし煮★
浅漬けの素と醤油で漬けておいた鶏ももをごま油をしいたフライパンで焼き、一旦取り出したらなすを焼きます。
さらににんにくとしょうがを加えて炒め、そこに大根おろし、砂糖、白だし、醤油、みりんを合わせておいたものと鶏肉を戻し、煮込んだから完成です。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/4209211
簡単!大根ステーキ☆チーズミルフィーユ
皮を剥いて7㎜ほどの厚さにカットした大根、4等分したチーズ、ベーコンを、大根→ベーコン→チーズの順で重ねていき、最後に大きめのチーズを乗せて、ソースとケチャップを合わせたものをかけて、オーブンで焼いて完成です。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/4225602
大根ポンサラ
皮を剥いて細切りにした大根に塩を振って置いておきます。
水気をしっかりと絞った大根に、ポン酢、かつお節を混ぜ、レンジで加熱した牛乳、マヨネーズ、塩を加えてよく合えたら完成です。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/4230073
大根の効能と美味しい食べ方のポイント!栄養はどれぐらいあるの?のまとめ
大根は根の部分だけではなく、葉にも多くの栄養が含まれています。
使い道が特に思い浮かばない時は、刻んで醤油とだし、砂糖などで味付けして炒るだけでも、ご飯のおかずになりますので、捨てずに使い切るようにしましょう。