ウドのカロリーや保存方法と栄養や効能・効果!
毎年、山菜取りを楽しみにしている方の中には、ウドの収穫を心待ちにしている場合も多いことでしょう。
しかし、独特の苦みや食感のファンという方がいらっしゃる一方で、「生まれてこのかたウドというものを食べたことがない」という方も案外多いようです。
そのため、スーパーでウドを見掛けても、どうやって調理したらよいのかわからず、結局買わずに止めてしまう場合も多いと言います。
そんな方は、ウドの美味しい調理方法やレシピを知ることができれば、もっと気軽にウドを購入することができるかも知れませんよね。
また最近は、ローカロリーのウドはダイエットフードとしても注目を集めていることから、ウドに含まれる栄養や、効能・効果など知りたいと思う方も増えているようです。
そこで今回は、ウドについて調べてみました。
ウドに含まれる栄養やその働きはもちろんのこと、保存方法や賞味期限などをご紹介したいと思います。
目次
ウドの栄養成分とカロリー
ウドは、数少ない日本原産の野菜の一つで、ウコギ科タラノキ属の多年草です。
ウドは90%が水分のため、100gあたり19㎉と大変低カロリーの食材となっています。
そのため、決して栄養豊富というわけではないのですが、カリウムや食物繊維、葉酸と言った成分が含まれています。
ただし、ウドにはジテルペンアルデヒドを始め、クロロゲン酸やアスパラギン酸といった特有の成分が多く含まれていることから、様々な効能や効果が期待できると言われています。
ちなみに、大きいばかりで役に立たない人のことを「独活の大木(ウドのたいぼく)」と言いますが、この独活はウドのことを指しています。
ウドは若芽の時は食用に適しているものの、成長して2~3mになると食用にならないばかりか、やわらかくなって他に使い道もないというところが由来になっています。
新鮮で美味しい「ウド」の選び方や見分け方と旬な時期
ウドには、3~5月に出回る「春ウド」と、11~12月に出回る「寒ウド」があります。
寒ウドは春ウドに比べて、ウドの独特な風味が少ないことから食べやすいと感じる人が多いようですが、反面、ウドならではの香りや味を楽しみにしている方にとっては、物足りないと感じるようです。
そのため、ウド本来の味をしっかりと感じたいのであれば、春ウドを食べるのがよいでしょう。
また、ウドには自生しているものを収穫した「山ウド」と、暗所で栽培して白くした「軟白ウド」の2種類がありますが、スーパーにて山ウドが流通することはほとんどなく、多くが軟白ウドとなっています。
軟白ウドを選ぶ場合は、茎が太くて産毛がびっしりと生え、根の部分から芽の先までピンと張っているものを選ぶのがよいでしょう。
なお、山菜採りなどで山ウドを収穫する場合も、軟白ウドと同様の条件のものを探すのがよいでしょう。
ウドの効能・効果
栄養成分の含有量は少ないウドですが、特有成分が含まれていることから、様々な効能や効果が期待できると言われています。
ここでは、ウドの持つ効能や効果についてご紹介したいと思います。
便秘解消
ウドには不溶性の食物繊維が含まれていることから、腸内環境を整えてお通じを改善する効果があると言われています。
ただし、不溶性食物繊維を摂り過ぎることでも、逆に便秘を招いてしまうことがあるため、ウドを食べてもお通じが改善しない場合は、食べるのを控えた方がよいでしょう。
疲労回復
ウドに含まれるジテルペンアルデヒドやアスパラギン酸には、血行を促進して老廃物の排出を促し、疲労を回復する作用があると言われています。
また、ジテルペンアルデヒドには自律神経を調整する作用があることから、心身ともに疲れをとって安定させる働きが期待できます。
美白効果
ウドに含まれるクロロゲン酸には、メラニンの生成を抑制する働きがあることから、紫外線による日焼けを防止し、美白を保つ作用があると言われています。
むくみ改善
ウドには、体内の余分な水分を排出する働きに優れたカリウムが含まれていることから、むくみの改善に役立つと言われています。
ダイエット効果
ウドはカロリーが低い食品のため、たくさん食べてもカロリーオーバーになることがありません。
また、食物繊維やカリウムによって老廃物の排出が促されるため、血液の流れがよくなって新陳代謝が活発になることから、ダイエット効果が期待できると言われています。
ウドの保存方法と賞味期限
ウドを保存する時は、新聞紙に包んで冷暗所か冷蔵庫に入れて保管します。
日光が当たると白い部分が硬くなり、味が落ちるため注意しましょう。
食べられる目安は3~4日ほどですが、このように保存をしても味は落ちてしまうので、できるだけ早く食べるようにしましょう。
これ以上長く保存をしたい時は、適当な形にカットしたものを下ゆでして、冷凍保存するのがよいでしょう。
また、ウドを塩漬けにすることで、食べたい時に塩抜きをするだけで、いつでもウドを食べることができます。
ウドを塩水に浸けた後、塩水を捨ててウドを並べ、そこに塩をまぶし、さらにその上からウド、塩を交互に重ねていきます。
最後はたっぷりと塩をまぶして、落としぶたと重しを乗せ、水が出てきたら重しを軽くして潰れないようにします。
後は、食べたい時にウドを取り出し、塩抜きをしてから味付けをして使いましょう。
ウドの美味しい食べ方のポイントと注意点
ウドはとてもアクが強い食べ物のため、食べる前には下準備が必要になります。
特に皮の部分にアクが多いので、皮を剥く時は厚めに剥くのがよいでしょう。
皮を剥いたら食べやすい大きさにカットをし、酢を入れた水に15~20分浸けておきます。
こうすることでアクが抜けて食べやすくなりますが、茹でる時にも酢を入れることでさらにアクが抜けて食べやすくなります。
なお、揚げ物や天ぷらにする時は、アクを抜く必要はありません。
ウドを美味しく食べるおすすめレシピ
ウドは酢味噌和えにして食べるのが一般的と言われていますが、それ以外にも美味しい食べ方はたくさんあります。
ここでは、ウドを美味しく食べるおすすめのレシピをご紹介したいと思います。
ウドの肉味噌
皮を剥いて水にさらしたウドを細かく切り、豚ひき肉と一緒にフライパンで炒めたら、味噌と砂糖、お好みでダシを入れてさらに炒めて完成です。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/3865932
ウドの洋風ソテー
皮を剥いたウドを斜めに1.5㎝ほどの大きさにカットして、酢水にさらします。
スライスしたにんにく、適当な大きさにカットしたベーコンをフライパンに入れ、オリーブオイルを入れて香りが出るまで炒めます。
フライパンにウドを入れ、塩で味を調えたら完成です。塩を多めに入れた方が美味しく仕上がります。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/3860882
ウドの皮チップス
ウドの皮をビニール袋に入れ、片栗粉をまぶして油で揚げたら、塩をまぶして完成です。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/3834155
こってり味で食べやすいウドのきんぴら
皮を剥かずにアク抜きしたウドを適当にカットし、マヨネーズを入れたフライパンで炒め、そこに日本酒、みりん、醤油、砂糖を入れて煮詰め、仕上げに白ゴマを振って完成です。
参考URL: https://cookpad.com/recipe/3818748
ウドの簡単~甘酢漬け
皮を剥いて斜めにカットしたウドを酢水にさらして茹でたら、合わせ酢・米酢・鷹の爪が入ったボールにウドを入れ、一日冷蔵庫で置いたら完成です。
参考URL: https://cookpad.com/recipe/3807902
ウドの栄養と効能・効果やおすすめのレシピ!賞味期限は?のまとめ
スーパーで見掛けても、いまいちどうやって調理したらよいかわからなかったウドですが、こうして聞いてみると以外と簡単に使えることがわかりました。
ぜひ今年は、いつもの食卓にウドの独特の苦みや食感をプラスして、食事をもっと楽しんではみましょう。