山芋のカロリーや保存方法と栄養や効能・効果!
すりおろしてとろろにしたり、細切りにしてサラダや酢の物にしたりと、幅広く料理に活用できる山芋。
「何となくだけど体によさそう」ということで、家族の健康を預かる主婦の方などは、購入する頻度も高い食材なのではないでしょうか。
でも、せっかくなら何となくではなく、きちんと効能や効果を知って使いたいと思いませんか?
そこで今回は山芋について詳しく調べてみました。
山芋の効能や効果はもちろんのこと、栄養やカロリー、賞味期限、保存方法などをご紹介したいと思います。
さらに、山芋を使った簡単で美味しく食べられるお勧めのレシピも掲載していますので、とろろや酢の物で食べるのはちょっと飽きちゃったという方にも活用して頂けたらと思います。
目次
山芋の栄養成分とカロリー
山芋には、数多くの栄養成分が含まれています。
特筆すべきなのは、ジアスターゼ、アミラーゼ、グルコシターゼといった消化酵素の多さ。
さらに、山芋独特のねばりの元であるムチンや、コリン、アルギニン、サポニンなど、聞き慣れない成分も含まれています。
その他に、ビタミンB1やビタミンC、葉酸、カリウム、食物繊維なども含まれています。
また、山芋は100gで65㎉と、同じ芋類と比べるとカロリーが低くなっています。
ちなみに、さつまいもは100gで130㎉、じゃがいもは85㎉となっています。
新鮮で美味しい「山芋」の選び方や見分け方と旬な時期
山芋とよく似たものに長芋がありますが、山芋は日本原産のヤマノイモ属ヤマノイモ科の野菜で、一方の長芋は中国が原産のヤマノイモ属ヤマノイモ科の野菜となります。
つまり山芋も長芋も同じ山芋科の野菜ということになります。
日本に自生している山芋には自然薯や大薯、大和芋(ツクネイモ)などがありますが、現在は、日本で山芋といったら最も生産量の多い長芋を指しているようです。
それぞれに旬を迎える時期が違いますが、ここでは収穫量の多い長芋の旬をご紹介したいと思います。
長芋は、春と秋の2回、旬を迎えます。
春掘りの長芋は皮が薄くて瑞々しいのに対し、秋掘りの長芋は旨味が凝縮された濃い味なのが特徴です。
また、長芋を選ぶ時は皮の色が肌色で張りやツヤがあり、傷やシミがないものがよいでしょう。
さらに、太さが均一でまっすぐに伸び、持ってみてずっしりと重みを感じるものがよいでしょう。
山芋の効能・効果
数多くの栄養成分が豊富に含まれている山芋には、どのような効能や効果が期待できるのでしょうか。
ここでは、山芋の効能や効果についてご紹介したいと思います。
消化を助ける
山芋には複数の消化酵素が含まれていることから、胃の消化活動を助ける働きがあると言われています。
また、ムチンは粘膜を保護する作用があるため、胃の粘膜を保護し健康に保つ効果も期待できます。
目の働きを助ける
山芋に含まれるムチンは、水溶性食物繊維の一種で私達の体の中では粘膜や、目の涙にも含まれる成分です。
ムチンが不足すると、ドライアイや眼精疲労になりやすいと言われているため、山芋を食べてムチンを摂取することで目の疲れをとり、働きを助ける効果があると言われています。
免疫を高める
ムチンは鼻や口の粘膜にも含まれており、粘膜を保護、修正することで外から侵入するウイルスや細菌を体内に持ち込まないように働きます。
また、腸の粘膜を正常化することでも、免疫を高める効果があると言われています。
生活習慣病の予防
山芋に含まれるコリンには、血管を拡張させる作用があることから、高血圧の予防に効果があると言われています。
また、コリンは体内でレシチンという成分を生成しますが、このレシチンには血中のコレステロールを溶かして排出する働きがあることから、動脈硬化や血栓の予防に役立つと考えられています。
さらに、サポニンにも同様に血栓の予防効果があると言われています。
脳機能の維持
アルツハイマーや老人性痴呆症の発症の原因に、脳内物質のコリンの不足が考えられています。
そのため、山芋に含まれるコリンを摂取することで脳機能を維持し、これらの発症を防ぐ効果があると言われています。
山芋の保存方法と賞味期限
山芋を保存する時は、新聞紙に包み風通しのよい冷暗所にて保管しましょう。
気温が高くなければ、その状態で1ヶ月ほど保存が可能となっています。
気温が高い時は、新聞紙に包んで冷蔵庫で保管するようにして下さい。
カットしたものや、使い掛けのものはラップでぴったりと切り口を塞いで、輪ゴムなどで留めて冷蔵庫で保管しましょう。
一週間から10日ほどは持ちますが、できるだけ早く使い切るようにして下さい。
また、長期間保存したい時は、すりおろした山芋を冷凍用保存袋に入れ、平らにした状態で急速冷凍し、冷凍庫にて保存しましょう。
冷凍保存した山芋を食べる時は、自然解凍をして下さい。
山芋の美味しい食べ方のポイントと注意点
山芋を食べる時は、加熱せず生のままで食べるのがお勧めです。
なぜなら、山芋に含まれる有効成分の多くは加熱によって消滅してしまうからです。
ムチンやアミラーゼなどの成分の働きを得るためには、できるだけ生のまま食べるのがよいでしょう。
一方で注意したいのは、山芋はアレルギーを起こす食品の一つとしても知られているということ。
酷くなると粘膜が腫れて呼吸困難を起こしたり、アナフィラキシーショックを発症する場合もあります。
山芋を食べて、皮膚のかぶれやかゆみ、湿疹、じんましんが出たり、下痢、嘔吐、胃痛などが出たことがあるという方は、摂取を控えた方がよいでしょう。
山芋を美味しく食べるおすすめレシピ
とろろや酢の物以外にも、山芋は様々な料理に活用することができます。
ここでは、山芋を美味しく食べるお勧めのレシピをご紹介します。
☆超簡単☆山芋のステーキ☆お酒のアテに☆
皮を剥いて5㎜程度にカットした後、山芋を酢水にさらし、油を引いたフライパンで両面を焦がさないように焼きます。
お皿に盛り、花かつお、醤油、ねぎを散らして完成です。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/4222775
栄養満点♡ヘルシー山芋グラタン
すりおろした山芋に、卵、めんつゆ、豆乳を混ぜておきます。
フライパンにバターを入れ、カットした玉ねぎ、ほうれん草、しめじ、ベーコンを加えて塩コショウをして炒め、耐熱皿に炒めた野菜、山芋を入れマヨネーズとチーズをトッピングして焼いたら完成です。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/4221437
長芋ときゅうりの明太和え
きゅうり、長芋を食べやすい大きさにカットし、解しためんたいことごま油、白だしと合わせ、最後に刻んだ大葉を乗せて完成です。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/4218744
山芋の栄養と効能・効果やおすすめのレシピ!賞味期限は?のまとめ
山芋はとろろで食べるのが一般的ですが、和食にも洋食にも合わせやすく、使い勝手のよい食材です。
きちんと保存をすると比較的日持ちもしますので、常備しておくと「あと一品欲しい」という時に役立つのではないかと思います。
是非、毎日の献立に山芋を活用し、健康維持に努めてみて下さい。