ふきのとうの栄養と効能・効果やおすすめのレシピ!賞味期限は?
春を告げる使者と言われるふきのとう。
まだまだ気温が低い中でも、土からひょっこりと顔を出しているのを見つけると、なんだか嬉しい気持ちになりますよね。
そんなふきのとうは山菜としても有名で、毎年摘んで食べるのを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
独特の香りとほろ苦い味が特徴ですが、実はふきのとうには冬の間に溜まった脂肪や老廃物を流してくれるデトックス作用があるとか。
冬眠から目覚めたクマが、最初に食べるのがふきのとうとも言われています。
そこで今回は、春を感じさせてくれる山菜、ふきのとうにスポットをあててお届けしたいと思います。
ふきのとうの栄養や効能・効果はもちろんのこと、カロリーや賞味期限、保存方法、など、これを読んだら「ふきのとうが食べたい!」と思って頂けるような内容でご紹介したいと思います。
目次
ふきのとうの栄養成分とカロリー
キク科の植物であるふきのとうは、蕗(ふき)の花茎の部分を言います。
ちなみに、葉柄の部分はふきとして日本では野菜として売られています。
ふきのとうは日本全国に自生しており、春になると山菜採りに出掛ける人も多いのではないでしょうか。
ふきのとうならではの香りや苦味のある味わいに、「これを食べないと春の訪れを感じない」という方もいるほどです。
そんなふきのとうは、単に季節を告げる野菜としての楽しみだけではなく、豊富な栄養を含んでいることから滋味溢れる食材と言えます。
ふきのとうには、含有量の多いカリウムを始めとして、ビタミンB群やビタミンE、ビタミンK、葉酸、鉄分などの成分を含んでいます。
また、フキノール酸やケンフェロール、アルカロイドといったポリフェノールの一種や食物繊維も含んでおり、β-カロテンがふきよりも8倍も多く含まれています。
なお、カロリーは100gあたり43㎉となっています。
ふきのとうの大きさにもよりますが、100g相当はスーパーで売られているものでは8~10個程度になります。
新鮮で美味しい「ふきのとう」の選び方や見分け方と旬な時期
ふきのとうは、春を告げる食べ物と言われることから、旬は早春の時期になります。
とは言え、長く広い日本列島。
沖縄と北海道では大きな気温差があるように、旬はそれぞれの地方によって異なると言った方がよいでしょう。
早いところでは12月の中旬から下旬頃には天然物が手に入りますが、遅いところでは3月の中旬から下旬にかけてとなります。
美味しいふきのとうを見分けるには、つぼみが硬く締まっており、花が咲いていないものを選びましょう。
花が咲いていたり、大きく成長したものは苦味が強くなりすぎていて、食用に適しません。
また、ふきのとうは独特の香りがあり、その香りが強い方が美味と言われています。
ふきのとうの効能・効果
豊富な栄養成分を含むふきのとうには、どのような効能や効果があるのでしょうか。
ここでは、ふきのとうの効能や効果についてご紹介したいと思います。
デトックス効果
ふきのとうには、体内の余分な塩分や水分を排出する作用に優れたカリウムを始めとして、腸内環境を整えて老廃物の排出を促す食物繊維、腎臓の機能を高めて体内に溜まった有害物質を濾過、排出してくれるアルカロイドなど、デトックスによい成分が多く含まれています。
花粉症予防
ふきのとうの苦味の成分であるフキノール酸には、咳止めや花粉症の予防効果があると言われています。
健胃効果
ふきのとうの香り成分であるフキノリドには、消化液の分泌を促進して胃を丈夫にする働きがあると言われています。
骨粗しょう症の予防
ふきのとうに含まれるビタミンKには、骨や歯を丈夫にするカルシウムを吸着しやすくする働きがあると言われています。
ふきのとうにはカルシウムも含まれていることから、骨や歯のためにはまさに一石二鳥と言えます。
貧血予防
女性に多い貧血は、多くは鉄分不足によるもの。
もしくは葉酸不足によっても起こると言われていますが、ふきのとうにはその両方が含まれており、貧血予防に効果があると言われています。
ふきのとうの保存方法と賞味期限
ふきのとうは乾燥に弱いため、保存する時は湿らせたキッチンペーパーや新聞紙に包んだ後、ビニール袋などに入れて野菜室にて保管しましょう。
ただし、ふきのとうは香りを楽しむものであるため、1~2日程度で食べ切ってしまうのがよいでしょう。
それ以上保存したい時は、重曹を少し入れたお湯にふきのとうを茹で、冷水にとって水気を切った後冷凍用保存袋に入れて冷凍することも可能です。
また、上記の動画でご紹介しているように、ふきのとう味噌にするのもお勧めです。
ふきのとう味噌は冷蔵庫で10日ほど保存が可能ですし、そのまま冷凍保存することもできます。
ふきのとうの美味しい食べ方のポイントと注意点
美味しくて栄養豊富なふきのとう。
つい、たくさん食べ過ぎてしまう・・・なんてこともありそうですが、その際には一つ注意したいことがあります。
それは、ふきのとうに含まれる「フキノトキシン」という成分。
フキノトキシンは発ガン性物質と言われており、大量に摂取するのはよくないと言われています。
とは言え、一日で350g以上の摂取はしない方がよいと言われているため、旬の味を楽しむ程度であれば大丈夫のようです。
また、アルカロイドもたくさん摂取すると下痢や腹痛などを引き起こす恐れがあると言われています。
いくら体によいとは言え、食べ過ぎはよくないってことですね。
ふきのとうを美味しく食べるおすすめレシピ
ふきのとうは天ぷらやおひたしなどにして食べるのが一般的ですが、実は和食だけではなく洋食や中華などにも合います。
そこでここでは、ふきのとうを美味しく食べるためのお勧めのレシピをご紹介したいと思います。
ふきのとうと生ハムのオリーブオイル和え
茹でたふきのとうを食べやすい大きさにざく切りし、生ハムとオリーブオイル、天然塩で味を調えて完成です。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/3792600
春の味!ふきのとうのチヂミ
茹でたふきのとうを刻み、小麦粉、片栗粉、本だし、塩、ごま、水を混ぜたものに加え、ごま油をしいたフライパンに流して両面を焼きます。
酢醤油をつけて食べると美味しく頂けます。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/3752795
春だね♪ふきのとうとアンチョビのパスタ
茹でたふきのとうをカットし、オリーブオイル、にんにく、鷹の爪、アンチョビ、バターと一緒にフライパンに入れて炒め、白ワインを入れます。
そこにパスタを絡めたら完成です。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/3729881
新鮮な「ふきのとう」の選び方は?保存方法と賞味期限!のまとめ
春と呼ぶにはまだ肌寒い時期から、ポツポツと顔を出し始めるふきのとう。
そんな様子を見て季節を感じるのもよいですが、食べることで季節の訪れに想いを馳せるのも素敵ですよね。
ついでに、冬の間に溜めこんだ脂肪もふきのとうでデトックスしてしまいましょう!