エフェドリンの効果や効能と摂取量や副作用の心配はないの?
「エフェドリン」今回、この成分について、みなさんに知っておいてほしい情報を集めました。
エフェドリンについて知ってもらうために、
- エフェドリンってなに?
- そして成分は?
- エフェドリンから得られる効果は?
- また、エフェドリンが現在、私たちに「安全」に取り入れられる成分なのか?
- エフェドリンは自分で取り入れられるものなのか?
一番大事な「安全性」をしっかり知識として持っていてほしいと思います。
目次
エフェドリンって何?有効成分は?
エフェドリン(英: ephedrine)は、鬱血除去薬(特に気管支拡張剤)、または局部麻酔時の低血圧に対処するために使われる交感神経興奮剤で、漢方医学で生薬として用いられる裸子植物のマオウ(麻黄)Ephedra sinica Stapf に由来するアルカロイドである。
出典元:wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%B3
エフェドリンについて調べるとこのように紹介されています。
エフェドリンは、裸子植物の麻黄・・・?
では麻黄(マオウ)についてみてみましょう。
麻黄とは・・・
- 中国~モンゴル、そして日本にも自生するマオウ科の植物
- 砂浜や温暖な土地によく見られる
- 多肉多汁の球果をつける
- 植物の根元から枝が出ており、ハーブとして使用する際は小枝や根が使われる
麻黄の実は・・・
実は麻黄の名前の由来について、驚きの事実がありました。
麻黄の名前の由来は、麻黄が舌の先を麻痺させ、黄緑色にすることからきているそうです。
自然の中で生育している麻黄ですが、動物でさえも決して食べようとしないそうです。
少し衝撃の事実をお伝えしましたが、ある意味少し抱いた興味でこのまま読み進めてください!
麻黄に含まれる成分
エフェドリン
有効成分のエフェドリンはアドレナリンに似た働きを持っています。心臓や肺、神経組織に働きかけ、興奮作用以外にも拡張作用や抗炎症作用、様々な働きをもっています
他にも・・・
- フラボノイド
- タンニン
- サポニン
麻黄にはこのような成分も含まれています。
では、有効成分エフェドリンから得られる効果を見てみましょう。
エフェドリンの効果・効能について
喘息予防効果
エフェドリンには喘息や気管支炎の症状を緩和する効果があります。粘膜の腫れを緩和、気道の気管支痙攣をやわらげる働きを持つことから、中国では古くから喘息の治療に使われてきました。
風邪症状緩和効果
麻黄の小枝には発汗を促進する働きがあります。発汗促進効果は、悪寒を伴う風邪の症状を緩和する効果が期待できます。風邪をひいたときに汗をかくと治りが早い!そう言われ、汗をかき、きちんと着替え、また汗をかいて・・・確かに完治が早まることは、皆さんも経験したことあるのではないでしょうか?また、風邪症状の中でもツライ症状の上位に上がると言っていいでしょう。あの寝苦しさの原因の「鼻づまり」。粘膜の血管を収縮させる作用があるエフェドリンは、この鼻づまりの薬としても使われていますので、辛い症状の緩和に効果を発揮します。
むくみ予防・改善効果
ツライ喘息、風邪に効果を発揮してくれるだけではなく、エフェドリンはむくみの予防にも効果が期待できます。エフェドリンは神経を刺激して、関節の痛みを取り除くことで、末梢のめぐりを促してリンパ液をきれいに流してくれます。むくみは血液の流れが悪くなって引き起こされますが、滞っていたリンパ液が流れることで、老廃物を体外に排出でき、むくみを取り除く効果が期待できます。
エフェドリンの科学的データ
エフェドリンの効果を紹介しました。しかし、エフェドリンの実は・・・頭から離れていない方も多いと思います。さらに、追い打ちをかけるつもりはありませんが、エフェドリンの安全性についてこのように発表されているのも事実です。
血圧上昇がエフェドリンアルカロイドによるものとの証拠がある。どの層においても(血圧が正常な人でも)血圧が相対的に上昇し、心臓発作、脳卒中、死亡のリスクを高める。米国で高血圧症の人(診断の有無にかかわらず)が非常に多く、肥満の人も血圧が上昇していると考えられ、大きな懸念材料となっている。公表されているダイエット用エフェドリンアルカロイド製品の使用に関する比較試験では、試験の設計が限られていたため脳卒中や心臓発作(血圧上昇による)、不整脈、心不全の増悪など最も重大なリスクの多くは検出できず、当該製品の安全面に関しての結果は得られなかった。
出典元:エフェドラの安全性及び有効性に関して https://www.mhlw.go.jp/kinkyu/diet/jirei/ephedra17a.html
このように、完全に「安全」とは言えないのです。
確かに、嬉しい効果があります。
喘息の効果や、発汗効果、さらにむくみ予防にも効果を発揮するエフェドリンですが、私たちはこのように「安全」とは言い切れない成分を取り入れていいのでしょうか?
エフェドリン・サプリメントの選び方や基準
そこで、注意してほしい、エフェドリン成分を配合したサプリメント!
エフェドリン配合のサプリメントは販売されています。
ただし、現時点では、日本ではサプリメントの販売では効能や効果の表示は制限されている状態なんです。
それもサプリメントの過剰摂取・副作用による健康被害が原因です。
サプリメントを取り入れたい方は、しっかり詳細情報が記載されているものを選び、そして摂取時には医師に、薬剤師さんに相談するといいでしょう。
エフェドリンの摂り方や摂取量は?
それでも、販売されているということは摂取量が気になります。
さまざまなサプリメントが販売されています。
商品によっては定められた摂取量はなく、購入元記載の摂取量を勧めることもあります。
しかしエフェドラの場合。
摂取量は1日あたり90~100mgと言われています。
ここまで調べましたが・・・
- 科学的データではいまだ「安全」とは言い切れない
- 日本ではサプリメントの効果・効能表示に制限がある
- 健康被害が出ている
十分注意が必要な成分であることは分かりますが、さらにここで・・・
- 摂取量を守らなければ副作用が出る
このような事実もあります。
最後にしっかりエフェドリンについての注意点をまとめましょう。
エフェドリンの副作用について
最後に・・・エフェドリンの副作用、そして十分知識として持っていてほしい情報をまとめます。
まず、繰り返しになりますが・・・
- 科学的データではいまだ「安全」とは言い切れない
- 日本ではサプリメントの効果・効能表示に制限がある
- 健康被害が出ている
- 摂取量を守らなければ副作用が出る
エフェドリンの使用方法の違い
日本
- 喘息や鼻炎、麻酔で血圧が下がった場合に血圧を上げるために利用されている
- 医師が患者さんの治療のために利用しています
- 市販は認められていません。
アメリカ
- 神経刺激剤(興奮剤)として合法的に市販されている
- ダイエット効果が期待できる成分としてスポーツ系サプリメントやダイエット系サプリメントに利用されている
このように国によって、だいぶ使用方法が異なります。
しかし市販されているアメリカでは・・・
- めまい
- 不眠
- 食欲不振
- 神経障害(不安、幻覚・幻聴、妄想)
このような副作用が報告され、最近ではアメリカでも使用が禁止されています。
エフェドリンのまとめ
いかがでしたか?
これまでのまとめから・・・
エフェドリンは、天然の成分とは言え、中国では生薬として用いられてきた作用の強い薬品成分です。
日本では医師の使用は認められているものの、個人での摂取はいまだに安全とは言えません。
魅力的な効果はありますが、摂取時には十分注意が必要な成分であることを知っておくべきでしょう。