エフェドラの効果や効能や摂取量や副作用の心配はないの?
今回、皆さんに知っていて欲しい「エフェドラ」という中国で昔から漢方として使用されてきた成分についてまとめました。
昔から、中国では様々な症状にこの「エフェドラ」を用いてきました。
しかし、この「エフェドラ」には危険も隠れています。
漢方って安全なもの、そう感じてしまいがちですが、今回しっかり「エフェドラ」について勉強しましょう。
今はなんでも簡単に手に入る時代です。だから知識がものを言うんですよ。
目次
エフェドラって何?有効成分は?
エフェドリン(英:ephedrine)は、鬱血除去薬(特に気管支拡張剤)、または局部麻酔時の低血圧に対処するために使われる交感神経興奮剤で、漢方医学で生薬として用いられる裸子植物のマオウ(麻黄)Ephedra sinica Stapf に由来するアルカロイドである。
出典元:wikipedia
あまり聞きなれないエフェドラ・・・
中国医学の世界で漢方薬として用いられているものです。
伝統的な処方に、エフェドラは有効性も安全性も確立されているものです。
中国では昔から漢方として使用されている、このエフェドラ
含有される成分は・・・
- タンニン類
- フラボノイド類
- ソイドエフェドリン
- エフェドリン
など、アルカロイドが含まれています。
エフェドラの効果・効能について
漢方しても使用されてきていたのだから、効果は大きいものです。
- 気管支拡張作用
- 交感神経興奮作用
- 中枢神経興奮作用
- 鎮咳作用
- 発汗作用
- 去痰作用
喘息や気管支炎といった症状の改善目的で利用されています。
しかし、ここからが問題です。
このエフェドラがダイエット目的などのために、サプリメントがアメリカで販売され始めました。
ここで、十分に注意をして欲しい!そんな情報をまとめています!
エフェドラの科学的データ
エフェドラについての研究結果は数多くの論文が発表されています。中でも、今回紹介するサプリメントの摂取法や副作用についての論文が目につきます。それだけ、エフェドラ危険を十分認識する必要のあるものです。そこで、十分に注意を促すとともに、このような論文結果を紹介します。
エフェドラの安全性及び有効性に関して詳細な検討(peer-review)を行った科学文献
血圧上昇がエフェドリンアルカロイドによるものとの証拠がある。どの層においても(血圧が正常な人でも)血圧が相対的に上昇し、心臓発作、脳卒中、死亡のリスクを高める。米国で高血圧症の人(診断の有無にかかわらず)が非常に多く、肥満の人も血圧が上昇していると考えられ、大きな懸念材料となっている。公表されているダイエット用エフェドリンアルカロイド製品の使用に関する比較試験では、試験の設計が限られていたため脳卒中や心臓発作(血圧上昇による)、不整脈、心不全の増悪など最も重大なリスクの多くは検出できず、当該製品の安全面に関しての結果は得られなかった。科学文献では、交感神経興奮作用を有する医薬品の多くは、うっ血性心不全患者に副作用(心不全及び突然死による死亡率の増加)を生じるとの証拠がある。この作用は比較的短期の試験でみられた。同様に、冠動脈疾患がある人は交感神経興奮剤の不整脈誘発作用への感受性がより高い。
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出典元:エフェドラの安全性及び有効性に関して詳細な検討(peer-review)を行った科学文献 https://www.mhlw.go.jp/kinkyu/diet/jirei/ephedra17a.html
エフェドラは、簡単に摂取していいというわけではなさそうですね。
実際に、摂取法は「サプリメント」からになりますが、実際に選び方の基準を調べてみても・・・
エフェドラ・サプリメントの選び方や基準
現時点では、日本ではサプリメントの販売では効能や効果の表示は制限されている状態です。
サプリメントの過剰摂取・副作用による健康被害が原因なのですが、実際に日本でトラブルを起こしたこともあります。
【エフェドラの扱いの違い】
- 日本では薬扱い
- アメリカではサプリメントとして広く販売され使われていました
このような背景にも、副作用による健康被害に繋がったのかもしれません。
- 副作用や体への悪影響を回避するには、使い方をきちんと守る必要があります
- 抵抗力が落ちている場合に摂取すると、副作用の可能性が高くなることもあります
- パッケージの注意事項や適切な用量を遵守しましょう
エフェドラの摂り方や摂取量は?
エフェドラの摂取量は
1日あたり90~100mgと言われています。(成人で1日あたり最大150mgまで)
記載されている摂取目安量をしっかり守らなればいけません。
摂取量を間違ってしまったり、摂取を控えないといけない人が摂取してしまうと、副作用が現れます。
エフェドラの副作用について
エフェドラは即効性があるかわりに、副作用も強いものです。
十分に注意が必要です。
1日あたり300mg以上の服用で、
- 血圧の急激な上昇
- 致死的不整脈の発生
- 依存性
など、健康被害が頻発している事実があります。
このような症状が出る方は、摂取量以外にも、
- 腎疾患患者
- 心疾患
- 高血圧
このような病気を患っている方は、使用しないで下さい。
他にも・・・
- けいれん発作や糖尿病の病歴のある方
- 妊婦、授乳中の女性
も使用を控えて下さい。摂取量をしっかり守り、控えないといけない方は控えないと、強い副作用が現れる恐れがあります。
エフェドラのまとめ
「エフェドラ」について、まとめてみましたが、いかがでしたか?
今では、サプリメントとしての購入ができない「エフェドラ」ですが、いつどこで、あなたが手にするか分かりません。
そしてしっかり処方された薬の成分に「エフェドラ」が入っていることもあります。
自分が体に摂取する成分をしっかり考えてあげられれば、安全なんです。
今回の「エフェドラ」の知識をしっかり身に付けておきましょう。