クミンシードの効果・効能やダイエットや使い方!
今現在の日本では、海外のあらゆる食材や調味料が手に入るようになり、現地に行かずとも多種多様な食文化を楽しむことが可能になっています。
特に、日本人にとってこれまであまり馴染みのなかった調味料が、ここ最近は家庭でも気軽に使われるようになっています。
調味料は、料理の味付けに使うのは勿論ですが、昔から漢方の生薬としての側面を持ち合わせていることから、使い方次第では健康や美容に役立つこともわかっており、調味料を多く使うカレーは健康増進の料理としても有名ですよね。
その中でも、最近とりわけ人気となっているのがクミンシードです。
イランの医科大学チームが、クミンシードにはダイエット効果があることを発表したことを受け、ダイエットに関心の高い女性を中心に、クミンシードへの注目が高まっています。
そこで今回は、クミンシードの効果・効能や、使い方などをご紹介したいと思います。
目次
クミンシードって何?栄養素や有効成分は?
クミンシードとは、地中海沿岸が原産のセリ科の植物、クミン(cumin)の種子(seed)のことを言います。
強い香りと苦味や辛味があることから、古くから香辛料として使用されています。
クミンシードには、ビタミンAやビタミンB群、ビタミンC、Eを始めとして、カルシウムやマグネシウム、リン、亜鉛などが含まれていますが、特に鉄分の含有量は凄まじく、100g中に66mgもの鉄分が豊富に含まれています。
また、クミンアルデヒド、リモネンといった抗酸化物質も含まれています。
クミンシードの効果・効能について
クミンシードは、一見すると日本人にはあまり馴染みがないようにも思えますが、実は国民食といっても過言ではないカレーにはクミンシードを粉砕したクミンパウダーが使われているため、本当はとても身近な食材と言えます。
そんなクミンシードには、驚くべき効能や効果がいっぱい!
ここでは、クミンシードの効能や効果をご紹介したいと思います。
胃腸の調子を整える
クミンシードは、古代ギリシャやローマ時代より栽培され、胃や腸に溜まったガスを分解して腹痛をやわらげたり、下痢や消化不良などの薬用として使用されていました。
食欲増進
気温が高くなると夏バテで食欲が落ちることがありますが、そのような時でクミンシードを使ったカレーのにおいを嗅ぐと食欲が掻き立てられることがありますよね?
クミンシードの強い独特な香りは、クミンアルデヒドという成分からなっており、消化器官の働きを助けて食欲を増進してくれます。
疲労回復
クミンシードには、糖質の代謝を促進してエネルギーを作り出すことで、疲労回復を高める効果のあるビタミンB1が含まれています。
リラックス効果
クミンシードに含まれるリモネンは、ストレスの解消を促す香り成分の一つです。
そのため、アロマテラピーにも使用されており、リラックスを促して心身のストレスを緩和してくれます。
ダイエット効果
クミンシードには、糖質の代謝を促すビタミンB1を始めとして、脂質の代謝を促すビタミンB2、抗酸化作用によって細胞を活性化し新陳代謝を活発にするビタミンCやEが含まれており、これらによって脂肪燃焼を促進されるのでダイエット効果があると言われています。
クミンシードダイエットのやり方!
クミンシードダイエットは、毎日小さじ一杯のクミンシードを一日1~2回摂取するというもの。
ヨーグルトに混ぜて食べるという方法が一般的に紹介されていますが、正直クミンシードはスパイスなのでヨーグルトに混ぜてもあまり美味しくない・・という意見も。
そのような時は、ヨーグルトに混ぜたクミンシードを鶏肉に塗って焼き、タンドリーチキンとして食べたり、クミンシードを入れた小瓶を持ち歩いて、カレーやスープなどに混ぜて食べるのがよいでしょう。
クミンシードの効果的な使い方
クミンシードは、カレーには欠かすことのできないスパイスです。
私達がカレーのにおいを嗅いだ時、「これはカレーだ」と認識しているのは、クミンシードの香りと言っても過言ではありません。
カレーの本場であるインドでは、クミンシードはスタータースパイスとして使用されています。
スタータースパイスとは、本格的な調理に入る前に油でクミンシードを炒めて油に十分香りを移した上で、お肉や野菜などの食材を調理していくというもの。
このスタータースパイスの使い方を覚えておけば、カレーは勿論ですがあらゆる料理の味がワンランクアップします。
クミンシードとクミンパウダーの違いは?
クミンシードとよく似た言葉である、クミンパウダー。
クミンシードは今回初めて聞いたけれど、クミンパウダーなら以前にも聞いたことがある、という方も多いのではないでしょうか。
この2つ、実は同じもの。
クミンパウダーは、クミンシードを細かく挽いて調理に使いやすくしただけなのです。
クミンパウダーはその名の通りパウダー状のため、ハンバーグなどに混ぜ込みやすくなっていることから、調理での使い勝手という意味ではよいでしょう。
ただし、カレーに使う時はスタータースパイスとしてクミンシードを炒めたものを使った方が、格段にクミン本来の香りが立ち、美味しいカレーが出来上がります。
クミンシードの副作用について
クミンシードには、光毒性があると言われているため、保存の際には直射日光を避けるようにしましょう。
光毒性とは、紫外線を浴びることで肌へのダメージを与えてしまうものを言い、クミンシードの他にもグレープフルーツなどの柑橘類やきゅうり、しそなどが有名です。
これらの食べ物を摂取した後に、外出をして日光を浴びると、紫外線の吸収が活発になるため肌が赤く腫れたり、シミや色素沈着を起こしやすくなると言われています。
クミンシードの効能やダイエット効果が凄い!のまとめ
クミンシードはカレーの定番スパイスとなっていますが、それ以外にも今のような暑い季節なら、野菜を漬けこんで作るピクルスの味つけや、自家製ドレッシングに加えるのもお勧めです。
夏バテで食欲が落ちやすい時期なので、さっぱりと食べられるピクルスやサラダに使うことで、クミンシードの食欲増進効果を利用して、今年の夏を元気に乗り切って下さいね。