栗のカロリーや栄養と保存方法や賞味期限!
秋を代表する味覚と言えば、栗が思い浮かぶのではないでしょうか。
栗の木が自宅の庭にある方や山を所有している場合などには、栗拾いを楽しみにしている方も多いと思いますが、栗はそもそも野菜なのでしょうか、それとも果物なのでしょうか?
農林水産省による食物の分類では、木になるものは果物、草になるものは野菜となっていることから、栗は果物とされているそうです。
なお、私達が栗の実として認識している部分は、実は種子だということをご存知ですか?
このように、栗はよく食べられる食品なのに対し、その情報はあまり知れ渡っていないのが現状と言えます。
そこで今回は、栗について調べてみました。
栗の栄養や効能・効果を始め、カロリーや保存方法、賞味期限など、栗にまつわるあらゆることをご紹介したいと思います。
目次
栗に含まれる栄養の特徴やカロリー
栗は、ビタミンCを多く含む食品となっていますが、果物などに含まれるビタミンCの多くは加熱に弱い性質を持っていることから、生のまま食べなければその栄養を十分に摂ることができません。
しかし、栗にはでんぷん質も多く含まれており、このでんぷん質がビタミンCを熱から守る働きをしてくれるため、加熱としてもビタミンCの量が極端に減ることがありません。
また、栗にはビタミンB群や葉酸、亜鉛、カリウム、食物繊維などの栄養素や、ポリフェノールの一種であるタンニンも多く含まれています。
なお、栗は高カロリーな食べ物で、大きめの栗1個あたりのカロリーは、35㎉ほどと言われています。
栗の効果・効能
栗には、数多くの栄養が含まれていますが、それらには一体どのような効能や効果が期待できるのでしょうか。
ここでは、栗の効能や効果をご紹介したいと思います。
風邪予防
栗にはビタミンCが多く含まれていますが、ビタミンCは皮膚や粘膜を強くする作用があることから、細菌やウイルスの侵入を防ぎ、風邪などの感染症の予防に効果があると言われています。
美肌効果
肌の潤いを保つために化粧水や美容液を使用している方も多いと思いますが、その場合、多くにビタミンCが配合されています。
これは、ビタミンCにはコラーゲンの生成を助ける働きや、シミやくすみの原因となるメラニンの生成を抑える効果があるからと言われています。
栗にはビタミンCが多く含まれているだけではなく、でんぷん質によって保護されるため加熱で奪われることが少ないことから、効率よくビタミンCを摂取することができます。
疲労回復
栗にはビタミンB群が多く含まれていますが、ビタミンB群は脂質や糖質の代謝を高め、エネルギーへの変換を早めてくれる働きがあることから、疲労回復に効果があると言われています。
便秘解消
栗には食物繊維が含まれていることから、腸内環境を整えて便秘を解消してくれる効果が期待できます。
貧血予防
栗には血液中の赤血球を生成する葉酸が多く含まれているので、貧血の予防に効果があると言われています。
貧血の多くは鉄欠乏性貧血と言われていますが、鉄を補っても貧血症状が改善されない場合は、葉酸不足を疑ってみましょう。
栗の美味しい食べ方と注意点
栗を使ったレシピには、栗ご飯や甘露煮、栗きんとんなどがありますが、少し変わったところでは、茹でた栗と鶏肉にホワイトソースとチーズをトッピングして焼いた栗グラタンもお勧めの一品です。
また、ジャガイモの変わりに、同じ秋の味覚であるサツマイモとひき肉などでコロッケを作るのも甘味が増して美味しくなります。
ただし、栗はとてもカロリーが高い食品のため、食べ過ぎは太る原因となってしまいますので注意しましょう。
栗の保存方法と賞味期限は?
栗拾いなどで大量の栗がある場合、保存をして少しでも長く栗を楽しみたいと思いますよね。
しかし、茹でる前の栗は虫に食われる可能性があるため、常温のまま保存しておくのは少し難しいと言えます。
栗は、できれば冷蔵庫にて保存するのがよいと思います。
なお、冷蔵庫で保存すると寒さによって栗の甘味が増すと言われています。
その方法は、皮の汚れなどを拭き取った後(水で洗わないようにして下さい)、一日ほど天日干しにしてから、新聞紙などに包みさらにビニール袋に入れてから冷蔵庫で保存します。
このように保存をすると、冷蔵庫で1~3ヶ月ほど保存できるだけでなく、栗が甘くなります。
カビや湿気などに気を付けながら、保存するようにしましょう。
また、栗を上記の方法で糖度を高めてから、冷凍庫にて保存することも可能となっています。
その場合は、半年程度日持ちすると言われています。
栗の上手な剥き方や切り方
①鍋に水と栗を入れ、沸騰して1~2分ほど経ったら栗を取り出します。
②粗熱が取れたら、栗の下の方を切り落とし、包丁を前後に動かして鬼皮を剥いていきます。
半分ほど剥けたら、包丁ではなく手でも簡単に剥くことができます。
③鬼皮が剥けたら栗を鍋に戻し、もう一度火にかけます。
一度グラッと煮えたら火を止め、手で触れるくらいの温度まで冷まします。
④薄皮を剥いて終了です。
⑤薄皮を剥いた栗は、少量の塩を混ぜた水に浸けておきましょう。
新鮮で美味しい栗の見分け方や選び方
スーパーなどで栗を購入する際には、次のポイントに注意をしながら栗を選んでみましょう。
①平たいものよりも丸みを帯びているものを選びましょう。
全体的に丸い栗の方が、甘みが強く美味しい栗と言われています。
②虫食いや傷があるものは避けましょう。
このような栗は実が黒ずんでおり、食べても美味しくありません。
③持ってみてずっしりと重いものを選びましょう。
軽い栗は水分が蒸発して乾燥しているため、パサパサとして美味しくありません。
④鬼皮が張っており、ツヤツヤしているものを選びましょう。
鬼皮にシワがある、触るとペコペコとしているものは実が膨らんでいないか、乾燥している可能性があります。
栗の効果・効能と新鮮で美味しい栗の見分け方!のまとめ
栗には多くの栄養が含まれており、様々な効能や効果があることがわかりました。
また、栗きんとんや栗ご飯だけではなくグラタンやコロッケにも活用できるため、是非、食卓に登場させて家族や仲間と秋の訪れを食で楽しんでみてはいかがでしょうか。