ぶどうのカロリーや栄養と保存方法や賞味期限!
ぶどうは、今から1億4300~6500万年前にはすでに存在していたと言われている、世界最古の果物の一つです。
また、ぶどうは世界で最も多くの品種が栽培されている果物としても知られ、その数は何と10,000種類以上。
日本にも山ぶどうが自生していましたが、一般的なぶどうが伝わったのは12世紀と言われ、山梨県の甲州地方で栽培されたのが最初と言われています。
このように、古くから日本は元より世界中で愛されてきたぶどうですが、近年の研究によってぶどうの栄養や効果・効能が次々と解明されています。
そこで今回は、ぶどうの効果・効能や栄養、カロリー、保存方法、賞味期限などについて調べてみたいと思います。
目次
ぶどうに含まれる栄養の特徴やカロリー
ぶどうの多くは、ぶどう糖や果糖の糖質となります。
これらの糖質の含有量は、果物の中でもぶどうがトップクラスを誇っています。
また、皮や種子の部分にはポリフェノールの一種であるアントシアニンやタンニンが多く含まれていますが、その中の一つであるレスベラトロールには、強い抗酸化作用があることがわかっており、「若返りの成分」として注目を集めています。
さらに、ぶどうにはビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCと言ったビタミン類や、カリウム、カルシウム、リン、鉄分などのミネラル、食物繊維も含まれています。
なお、ぶどうは糖質が多い果物ですが、100gあたりのカロリーは59㎉程度となっています。
一房を食べても120㎉程度で、以外と低カロリーとなっています。
ぶどうの効果・効能
ぶどうにはポリフェノールやビタミンなど多くの栄養が含まれていますが、これらの栄養にはどのような効果・効能があるのでしょうか。
目の機能の改善
ぶどうに含まれているアントシアニンは、目の機能を改善する効果がある成分として知られています。
これにより、加齢や眼精疲労による視界のぼやつき、かすみなどを改善する効果が期待できます。
疲労回復
ぶどうに含まれる糖質は、体内で吸収されるとすぐにエネルギーへと変換されるため、疲労回復に効果があると言われています。
むくみの予防・改善
ぶどうに多く含まれているカリウムには、体内の余分な水分を排出する働きがあることから、むくみの予防や改善に効果があると言われています。
貧血予防
ぶどうには鉄分が含まれているため、貧血の予防や改善効果が期待できます。
なお、生のぶどうよりも干しぶどう(レーズン)の方が、鉄分が多く含まれています。
美肌効果
ぶどうには、老化を防ぐ抗酸化作用に優れた成分が数多く含まれていることから、美肌を作る効果があると言われています。
また、コラーゲンの生成に欠かせないビタミンCも含まれています。
ぶどうの美味しい食べ方と注意点
ぶどうは、そのまま食べてもとても美味しいですが、煮詰めてソースやジャムにすると料理にも手軽に使うことができます。
また、ぶどうを粒のまま凍らせた後、半解凍したものは、市販されている某アイスのように食べることができます。
なお、ぶどうには食物繊維のペクチンが含まれていることから、食べ過ぎると下痢や腹痛などの症状を引き起こすことがあります。
特に、牛乳や魚介類と同時に食べると、ぶどうに含まれるタンニンとたんぱく質が反応し、下痢や腹痛だけではなく嘔吐してしまうこともあるため注意して下さい。
ぶどうの保存方法と賞味期限は?
ぶどうは、すぐに食べる場合は新聞紙などに包んで、風通しのよい冷暗所にて保存します。
ただし、それほど日持ちはしないため2~3日ほどで食べ切るようにして下さい。
冷蔵庫で保存する場合は、新聞紙やビニール袋に入れて保存しますが、温度の比較的高い野菜室に入れるようにして下さい。
また、房から外して粒で保存したい場合は、手でもぎ取らず、枝を残すようにしてキッチンばさみなどでカットするようにしましょう。
手でもぎ取ってしまうと、皮が破けてそこから傷みやすくなってしまいます。
房から外したら、タッパーや密封袋に入れて野菜室で保存しましょう。
房のまま冷蔵保存すると、3~5日ほどしか持ちませんが、粒で保存すると一週間程度日持ちします。
さらに、ぶどうを粒にして軽く洗い、水気をとった状態にして冷凍保存することも可能です。
冷凍保存したぶどうは、水で濡らすだけで簡単に皮が剥けますし、シャーベットのような独特の食感に変わるので、生食とは違う楽しみ方ができます。
冷凍保存は、2~3週間を目安に食べ切るようにしましょう。
ぶどうの旬な時期
ぶどうはとても種類が多いため、旬の時期は品種によって異なります。
最も早く旬を迎えるのは、ピオーネと呼ばれる品種で、4月の中旬から食べることができます。
ぶどうの種類で有名な巨峰は5月の中旬から出始め、2006年に品種登録されたシャインマスカットは7月上旬、スチューベンは12月中旬まで楽しむことができます。
このように、ぶどうは品種によって旬がかなり異なるため、「この時期」と言うのは一概には言えないのですが、多くの品種が出回るようになるのが7~10月の夏から秋にかけてなので、そのあたりと覚えておくのがよいでしょう。
新鮮で美味しいぶどうの見分け方や選び方
鮮度のよい、美味しいぶどうを選ぶためには、次のポイントに注意をして見分けるようにしましょう。
①ポロポロと実が落ちやすいものは避けましょう。
このようなぶどうは鮮度が落ちています。
枝を持って揺すった時でも、実が落ちないものを選ぶようにして下さい。
②皮の色が濃く、白い粉が付いているものを選びましょう。
色が濃いほど熟成が進んでおり、白い粉が噴いているものの方が甘味が強いと言われています。
③皮がピンと張り、枝が緑色のものを選びましょう。
皮にシワが寄っていたり、枝がしおれている、枯れているものは鮮度が落ちている証拠です。
ぶどうの効果・効能と新鮮で美味しいぶどうの見分け方!のまとめ
日本では、現在30~40種類のぶどうが栽培されていると言われています。
そのため、ぶどうの産地へ行くと普段はなかなか見掛けることのない、珍しい品種に出会える可能性もありますし、ぶどうが食べられる時期は他の果物に比べて比較的長いため、夏のイベントや秋の行楽の予定にぶどう狩りを考えてみるのもよいかも知れませんね。