メロンのカロリーや栄養と保存方法や賞味期限!
スイカに並んで、夏ならではと言える果物にメロンがあります。
しかし、メロンには高級なイメージがあることから、食べる頻度が少ない方も多いのではないかと思います。
とは言え、最近は比較的お求めやすい価格のメロンも登場していることから、昔よりも随分と手が届きやすくなっています。
しかも、メロンには豊富な栄養が含まれていますので、「どうせ高いし・・」と最初から避けてしまうのは勿体ないもの。
そこで今回は、この機会に是非、メロンの素晴らしさを知って頂けたらと思い、メロンに含まれている栄養を始め、効能や効果、カロリー、保存方法や賞味期限など、知っておきたいメロンの情報をお届けしたいと思います。
目次
メロンに含まれる栄養の特徴やカロリー
メロンには、体内の余分な塩分を排出する働きのあるカリウムや、抗ストレス作用のあるGABAが多く含まれています。
また、夕張メロンや富良野メロンに代表される赤肉メロンには、β-カロテンが非常に多く含まれています。
さらに最近は、メロンから抽出された「オキシカイン」という成分に、強い抗酸化作用があることがわかりました。
なお、メロンは甘味の強い果物のため、カロリーも高めなのでは?と思われがちですが、100gあたり42㎉と、ダイエットフードとして人気のあるりんごよりも低カロリーとなっています。
メロンの効果・効能
メロンを食べていると、少しだけリッチな気分になったりしますが、メロンはそんな気分を味合わせてくれるだけではなく、様々な効能・効果があることがわかっています。
ここでは、その一部をご紹介したいと思います。
むくみ改善
体のむくみを引き起こす塩分を排出するには、カリウムの存在が欠かせませんが、実はメロンにはカリウムが多い果物と言われているバナナやスイカよりも多くのカリウムが含まれています。
疲労回復
メロンの主成分である糖分は、体内に吸収されるとエネルギーに変換されやすい果糖やブドウ糖。
しかも、メロンにはそれだけではなく糖分の分解を促進するクエン酸も含まれていることから、より早い疲労回復効果が期待できます。
美肌効果
肌のターンオーバーを促進し、美肌作りに役立つβ-カロテンは、緑黄色野菜に多く含まれていると思われがちですが、赤肉メロンは野菜と果物の中でも、トップクラスのβ-カロテン含有量を誇ります。
ストレス改善
メロンに含まれるGABAには、脳内の興奮を鎮めて平常心を保つ働きや、ストレスを緩和する効果があることから、ストレスが原因の体調不良などを改善する効果が期待できます。
便秘解消
メロンには、食物繊維の一種であるペクチンが豊富に含まれていることから、腸内環境を整え、便秘解消に効果があると言われています。
メロンの美味しい食べ方と注意点
メロンをおいしく食べるには、食べる3~5時間前に冷蔵庫で冷やすのがよいでしょう。
そのままカットして食べても甘みが強いため、十分においしく頂けますが、その甘みの強さを利用して生ハムなど塩気のあるものと組み合わせると、さらにメロンのおいしさを感じることができます。
また、果肉が少し硬めのものや完熟していないメロンは、ブランデーやウイスキーを少し足してあげるとよいでしょう。
さらに、メロンはウリ科のため、皮の部分はきゅうりなどのようにお漬物にも利用することができます。
暑い夏でも食欲をそそるキムチと和えて、即席のお漬物にしてみるのもお勧めです。
メロンの保存方法と賞味期限は?
メロンは、畑から収穫した後も熟しているため、購入してきたらすぐに冷蔵庫には入れないようにして下さい。
冷蔵庫に入れてしまうと低温障害になり熟成が進まず、そこから常温に戻しても熟すことはありませんので注意して下さい。
そのため、丸ごとのメロンを保存するには常温に置いておくのがよいでしょう。
なお、メロンは収穫から一週間~10日程度で完熟するように売られていることが多いため、長く常温で保存しておくのは止めましょう。
食べごろが近付くと、メロンの独特のよい香りがしてきますので、そうしたら冷蔵庫で数時間冷やして食べましょう。
食べ切れずに残ったメロンは、ラップをして冷蔵庫で保存しますが、2~3日程度しか持ちません。
メロンが多過ぎて余ってしまう場合は、皮と種を取り除きミキサーなどで砕いて保存用袋に入れて、冷凍庫で保存しましょう。
こうすると1ヶ月程度持ちますので、スムージーやジュースなどに利用するのがよいでしょう。
メロンの上手な切り方
メロンはつるとは逆の部分の、花落ちと呼ばれる部分から熟していくため、そこが最も甘いと言われています。
そのため、カットする時はこの花落ちの部分が均等になるように分けるのはよいでしょう。
花落ち部分を均等に分けるためのメロンのカット方法は、次のようになります。
①つるの部分を切り落とす。
②つるの部分が上、花落ちの部分が下になるようにメロンを縦にして、そのまま半分にカット。
③真ん中の種の部分を取り除き、2等分したメロンをさらに2等分にする。
④1/4になったメロンをさらに2等分ずつに分ける。
⑤皮と果肉の境目に包丁を入れ、果肉を上から皮に向かってカットする。
新鮮で美味しいメロンの見分け方や選び方
メロンを選ぶ時に注目したいのは、網目です。
この網目がくっきりとしていて、なおかつ目が細かい方が甘みやメロンの香りが強いと言われています。
また、花落ちの部分が小さいもの(目安は一円玉の大きさ)の方がよく、つるが大きくて黒く変色していないものを選ぶようにしましょう。
さらに、持ってみてずっしりと重さを感じる方が果肉が厚くて、水分を多く含んでいます。
軽く感じるものは種が多い場合があるそうです。
メロンの効果・効能と新鮮で美味しいメロンの見分け方!のまとめ
ここでは、メロンは果物として紹介しましたが、「そもそもメロンって果物なの?野菜なの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
農林水産省のホームページでは、メロンやスイカ、いちごなどは「果実的野菜」として分類されており、生産者さんの立場からしても野菜として出荷されています。
なお、野菜と果物の定義を簡単に説明すると、一年生もしくは多年生の草になる実は野菜、永年生の木になる実は果物となっています。
この定義からしてもメロンは野菜なのですが、わかりやすくお伝えするために果物としてご紹介させて頂きました。