タンニン(tannin)とは植物の葉などに含まれるポリフェノールの総称です。
ご存知でしたか?知らなかった方も、なんとなく知っていた方も、今回一緒にタンニンに含まれるポリフェノール効果について調べてみませんか?
タンニン、この総称は実は化学的な名称ではないようです。
皮をなめして革にするのに使われたことからこの「タンニン」と呼ばれているそうです。
このタンニンに含まれるポリフェノール効果ってどのようなものがあるのでしょう。
目次
タンニンポリフェノールって何?
植物界に広く存在するポリフェノールの一種、「タンニン」。
このタンニンは、収れん作用を持っていて、口に入れると渋みを感じます。
肌に付けることで毛孔引き締め効果を持つとされ、化粧品に多く配合されているようですよ。
ポリフェノールというだけあって、抗酸化作用も持っているので、動脈硬化予防、そして生活習慣病にも効果を発揮する、名前はあまり耳にしない成分ですが、大切な成分です。
タンニンポリフェノールの効果・効能
タンニンから得られる効果をまとめる前に、目を通して頂きたい川村通商株式会社 鍛治 雅信の発表に記されている、こちらの内容です。
人類が皮を利用し始めた頃、動物の死骸が森の中の落ち葉に埋もれた水溜りに漬かっている物は、肉は腐っているが皮は腐っていなかった。これは、落ち葉や木切れからタンニンが水に溶け出し、一種のタンニン鞣しが行われたものと考えられます。これが植物タンニン鞣しの最初と言われています。
この内容に目を通した時、自然の力にはやはり勝てないな・・・と妙に素直に感激を覚えます。
そんなタンニンから得られる効果をまとめますね。
【肌を引き締め効果】
タンニンやタンニン酸にはたんぱく質を変性させることで、組織や血管を縮める収れん作用があります。
初めにもでてきたこの言葉、「収れん」。収れんとは縮む、引き締めるなどの意味です。
肌でいうと開いた毛穴や皮脂腺などを引き締めるのに効果、ということです。
【下痢の改善効果】
タンニンやタンニン酸は、口から摂取しても体内で収れん作用を発揮します。
収れんとは縮む、引き締めるという働きですよね?
腸内の粘膜を刺激することで腸を引き締める、収れん作用が効果発揮に繋がっているのです。
【生活習慣病の予防・改善効果】
タンニンやタンニン酸は、ポリフェノールの一種。
「ポリフェノール=抗酸化力」 体内に過剰に発生した活性酸素による酸化を防ぐ力を持っています。
そして発揮します。活性酸素が過剰に発生すると、悪玉菌が酸化し、動脈硬化などの生活習慣病の原因になります。
悪玉菌の増殖を抑え、善玉菌を守ること働きを活発にしてくれるので動脈硬化などの生活習慣病を防ぐ効果があるといえます。
【美白効果】
肌の引き締め、化粧品に多く配合となれば期待してしまう「美白効果」。
タンニンには、メラニンを産生する細胞の増殖を抑制する働きも備えており、皮膚保護作用や美白作用をもつことが報告されているそうです。
美白効果に期待がかかります。
タンニンにタンニンポリフェノールはどれぐらいの含有量があるの?
タンニンとは植物の葉などに含まれるポリフェノール、自然界に広く存在。
と、なるとどこにどれだけ・・・という説明は少々厳しいですが、渋みと聞いて「お茶」が連想された方いらっしゃると思います。
お茶は葉からできていますしね。
お茶の摂取でタンニン摂取が出来るということです。
タンニンポリフェノールのまとめ
ミモザの木には平均35.0%の高いタンニン含有量があるそうです(笑)
しかし、このお茶はなん木から?と神経質にならなくてもお茶を飲むということでタンニンの摂取は期待できます。
タンニンは他の食品にも含まれていますが、タンニンは水溶性。
お茶からの摂取が一番効果的だそうですよ。
引用
川村通商株式会社 鍛治 雅信,植物タンニンポリフェノール―古くて新しい鞣し多岐に渡る応用開発―,2007/11,9