タウリンを多く含む食材や食品と効能・効果や摂取量の目安!
タウリンと聞くと、疲労困憊のサラリーマンがその疲れを吹き飛ばすために飲むもの、というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。
某コマーシャルでは、屈強な体をした男性が崖や険しい山道に挑みながら、栄養補給としてタウリンが高配合されたドリンク剤を飲んでいますよね。
そのコマーシャルの影響もあって、タウリン=男性のもの、というイメージが強い方も多いでしょう。
しかしこのタウリン、男性だけのものにしておくのは勿体ない成分なのです。
タウリンには、女性にとっても嬉しい効果がいっぱいあります。
そこで今回は、タウリンの効能・効果やタウリンが多く含まれる食品をご紹介したいと思います。
目次
タウリンの効能・効果と役割
ここでは、タウリンの体への役割と、タウリンの効能・効果についてご紹介します。
タウリンには、以外と知られていない効能や効果がたくさんあります。
特にこれから気温が高くなって、ビールを始めとしたアルコールを飲む機会が多くなる方は必見です。
タウリンの体への役割
タウリンは、肝臓や心臓、目の網膜、脳、筋肉など、私達の体の中に存在している成分です。
そこでタウリンは、細胞の働きを正常に保つ〝ホメオスタシス〟という作用を行っています。
中でも特に肝機能に対する高い作用を持っており、肝臓の解毒作用を強化したり、胆汁酸の分泌を促進してコレステロールを排出するなどの働きを行います。
疲労回復
タウリンと言えば疲労回復効果がよく知られていますが、これは肝臓の機能を高めることで体内の毒素の排出が進むからと言われています。
また、タウリンは脳の疲労も回復するため、体だけではなく精神的な疲労にも効果があると言われています。
高血圧の予防
血圧は、自律神経の中の交感神経が刺激を受けることで、血管が収縮することで起こります。
タウリンには、交感神経の働きを抑制する効果があり、血圧の上昇を抑えます。
また、タウリンには血流を促進する効果もあるため、高血圧の予防に役立ちます。
糖尿病予防
タウリンには、インスリンの分泌を促す働きがあることから、糖尿病の予防に役立つと言われています。
不眠症の改善
タウリンには脳をリラックスさせる効果があることから、不眠症の改善効果があると言われています。
ダイエット効果
タウリンは血中のコレステロールを排出し、新陳代謝を活発にする働きがあることから、ダイエットに対して効果があると言われています。
タウリンが不足すると…
交感神経を抑制する働きがあるタウリンが不足してしまうと、交感神経が常に優位になりやすくなり、イライラや興奮、不安感といった症状が現れることがあります。
私達の体には、自分の意思ではコントロールできない自律神経というものがあり、その自律神経は仕事をしたり運動をしたりする時などに積極的に働く交感神経と、リラックスを促す副交感神経の2つから成ります。
この2つは、毎日の生活に合わせてバランスをとっているのですが、交感神経ばかりが優位になると脈拍の上昇や血管の収縮が起こり、精神的に不安定になりやすくなります。
タウリンの摂取量の目安は?
タウリンの一日の摂取量は、500mgと言われています。
タウリンはアミノ酸の一種で、多く摂っても必要のない分は排泄されてしまいますが、アルコールを飲む習慣のある方などはタウリンの不足が考えられるため、目安よりも多めに摂取するのがよいでしょう。
タウリンが多く含まれる食品や食べ物15選
タウリンは、私達が日頃食べている食品にも含まれています。
そこでここでは、タウリンが多く含まれる食品をご紹介したいと思います。
真だこ
タウリンは主に魚介類に多く含まれていますが、その中で最も含有量が多いのが真だこです。
サザエ
貝類の中では、サザエが最も多いタウリンの含有量を誇ります。
ホタテ
ホタテにもタウリンが多く含まれています。
タウリンは水に溶けやすい性質があるので、鍋などに入れて摂るのがよいでしょう。
牡蠣
栄養を豊富に含み、海のミルクと呼ばれる牡蠣にはタウリンが多く含まれています。
ヤリイカ
ヤリイカは、タウリンが多く含まれており、脂肪の代謝の促進効果が期待できます。
また、低脂肪高たんぱくな食品のため、ダイエットによいと言われています。
カツオ
生の鰹は勿論のこと、かつお節になっても栄養価が失われることがないため、生食が苦手な方はかつお節からタウリンを摂取するようにしましょう。
ブリ
ブリにも多くのタウリンが含まれています。
ブリ大根など、煮汁ごと頂けるものがよいでしょう。
アサリ
味噌汁の具として定番のアサリですが、パスタなどの具としても使うことができます。
ハマグリ
ハマグリに含まれるタウリンの量は、ホタテの約半分程度。
しかし、他の食品と比べると十分多い含有量となっています。
車海老
車海老も、やりいかと同様にタウリンが含まれていて、なおかつ低脂肪高たんぱく質の食品のため、ダイエットによいと言えます。
サンマ
サンマのタウリン含有量は、ヤリイカの3分の1ほどですが、価格も安く食べやすいことから摂取の頻度を高めることで効率的に摂ることができます。
イワシ
サンマと同様、タウリンの含有量は他と比べてそれほど多くはありませんが、スーパーなどで手軽に購入できる食品なので摂取する頻度を多くすることでより多くのタウリンを摂ることができます。
真アジ
真アジのタウリン含有量は、ハマグリの半分程度となっていますが、一夜干しなど食卓で手軽に使える食品となっているので頻度を多くすることで摂取量を増やすことができます。
ウニ
含有量はそれほど多くはないですが、ウニにもタウリンが含まれています。
マグロ(赤身)
回転寿司でも常に人気№1を誇るマグロにも、タウリンが含まれています。
タウリンが多く含まれる食品や食材と効能・効果!のまとめ
タウリンには、女性に嬉しいダイエット効果があることがわかりました。
また、血流を促進する効果もあるので、むくみ解消の効果も期待できるそうです。
これまで、タウリン=男性が摂るものというイメージを持っていた方でも、女性こそタウリンを摂るべき!と思えたのではないでしょうか。
タウリンは主に魚介類に多く含まれているため、脂肪の燃焼効果を上げたい時などには海産物を意識して摂るようにしましょう。