紅茶、無性に飲むたくなる時があります。
でも、日常的に習慣的に飲んでる?と聞かれると、頻度は少ないほうかと思います。
しかし、この紅茶の摂取で得られる効果を知ると行動が変わると思います。
この紅茶に含まれる「ポリフェノール」。
意外と、凄い働きをしていて、ヒトの体に効果をもたらしているのです。
今まで、自動販売機で押していたボタンを変えることからでも始められる健康生活。
そして自分でしっかり紅茶作りを始めるきっかけになればな♡と思います。
目次
紅茶ポリフェノールって何?
紅茶に含まれているのは「ポリフェノール・カテキン」という成分です。
種類も豊富で、タンニン、カテキン、フラボノイド、などの70種類ほどポリフェノール含まれています。
赤ワインなども、ポリフェノールが多く含まれていますが、アルコールですよね?
紅茶はもちろんノンアルコール、しかもノンカロリーという長所があります。
摂取しやすい食品です。
紅茶ポリフェノールの効果・効能
紅茶からポリフェノールを摂取することで得られる様々な効果を紹介します。
【高血圧予防】
血圧に関わる、アンジオテンシンⅡという物質。腎臓にはタンパク質分解酵素のレニンという物質があります。
この酵素の働きでアンジオテンシンⅠが作られます。
この物質にACEの働きで、強力な血管収縮作用のあるアンジオテンシンⅡが作られます。
ACEの働きを抑えることが、血圧の上昇を抑えることが出来るのです。
ここで紅茶に含まれる「カテキン」が良い働きをしてくれます。
カテキンにはACE阻害剤と同じ働きをして、アンジオテンシンⅡの合成を阻害することが分かってきているようです。
紅茶を飲むことで、血圧上昇が抑えられ、高血圧や脳卒中になりにくくなる可能性に期待できるというわけです。
【糖尿病予防】
紅茶に含まれる成分、「ポリサッカロイド」。
この成分は6個以上の糖の分子が結合した水溶性の多糖体。
胃や小腸で糖分の消化吸収を妨げる働きを持っていて、血糖値を下げることが分かってきました。
血糖値を下げることは、糖尿病予防に繋がります。気になる方には、ぜひ、おすすめです。
注意:ポリサッカロイド、熱に弱い性質です。効果を望む場合、冷水で抽出した紅茶が良いでしょう。
【水虫予防】
水虫の原因菌は、「白せん菌」です。
この白せん菌を紅茶に加え1週間培養するという実験が行われました。
結果、紅茶の抗菌力が白せん菌の活動を抑制することが分かりました。
※おススメ摂取法
沸騰したお湯で紅茶を作り、冷ましたあとに患部を浸してください。
【ダイエットを考えている方へ】
紅茶の成分について、放送大学講師 学術博士(食物学)、佐藤秀美の研究結果を紹介します。
◎ 紅茶ポリフェノ-ル(テアフラビン)による内臓脂肪予防改善効果について
- 人はストレスを感じると副腎皮質ホルモン(コルチゾ-ル)を分泌する。これが長く続くと脂肪がどんどん蓄積されていく。ところが、紅茶のテアフラビンはコルチゾ-ルの分泌を抑える。英での研究では1日4杯飲むとコルチゾールの血中濃度が飲まない人に比べ 20%低いことが判った。
- 糖や脂肪は分解酵素によって分解され、吸収される。ここで、テアフラビンがあると、この分解酵素の働きをストップする。糖や脂肪が吸収されずに排泄される。便も増える。
- さらに即効性を高めるには、リンゴと一緒に摂ると良い。テアフラビンは肝臓での脂肪の蓄積を抑えるが、リンゴのポリフェノ-ルは中性脂肪の蓄積を抑える。
ダイエット効果も期待できる、紅茶。
朝、一杯も紅茶。おススメします。
紅茶にポリフェノールはどれぐらいの含有量があるの?
紅茶に含まれるポリフェノール含有量は100mlあたり14.5 mg。
紅茶ポリフェノ-ルは、入れ方や摂取方で差がは出ますが、1 日 1 杯の紅茶でも十分期待ができますよ。
紅茶ポリフェノールのまとめ
紅茶の摂取は、そんな難しいことではないと思います。
スーパーに行けば、売っています。
市販の飲物から始めてもいいでしょう。
体の健康を守ってくれる「紅茶」、ぜひおすすめします。
リファレンス
放送大学講師 学術博士(食物学)、佐藤秀美 、「紅 茶」、2006,4