カカオの効果・効能やダイエットとカロリーや副作用について!
カカオを原料として使用している身近な食品と言えば、チョコレートやココアですよね。
どちらも女性にとって好ましい食品ですが、一方で「太ってしまう」と敬遠している方も多いのではないでしょうか。
しかし、最近はこのチョコレートやココアがダイエットや美容効果に優れているとして、にわかに注目を集めていることをご存知でしょうか。
チョコレートとココア、どちらも甘い食品ですが、実はその原料となるカカオは甘いわけではありません。
つまり、私達が普段食べているものは糖分を添加されているのが殆どなのです。
そこで今回は、糖分を加えていない純粋なカカオの持つ効果や効能についてご紹介したいと思います。
目次
カカオの栄養や有効成分やカロリーは?
カカオは、アオイ科カカオ属の植物で、中央アメリカから南アメリカが原産となっています。
現在栽培されているものは、中央アメリカやメキシコなどが原産のクリオロ種、南アメリカのアマゾンが原産のフォラステロ種、クリオロ種とフォラステロ種を交配させたトリニタリオ種の3種が主流となっており、この3種を元に各産地にて派生種の研究を行っています。
カカオは、ラグビーボールのような形や大きさをしている果実の中の種子の部分を指し、古来から「神様の食べ物」として高貴な人だけが口にできる貴重な食べ物として知られていました。
カカオには、カカオにのみ含まれるカカオポリフェノールやデオブロミンを始めとして、食物繊維、カルシウム、鉄、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれており、その健康・美容効果が注目されています。
また、カカオを原料として作られるココア(この場合はミルクココアなどの砂糖が含まれているものではなく、ピュアココアを指しています)は大さじ一杯あたり約16㎉ほどあり、数字だけを見るとそれほど低カロリーとは言えませんが、カップ一杯(20g換算で約80㎉)でお菓子に比べて満足感が得られやすいことから、最近はダイエット食品としても利用されるようになっています。
カカオの効果・効能について
コーヒーや紅茶に比べて、私達の日常にはそこまで浸透していないカカオ(ココア)ですが、摂取することでどのような効能や効果が期待できるのでしょうか。
便秘解消効果
カカオには食物繊維が多く含まれており、またその食物繊維は不溶性のため便のかさを増すことで腸壁を刺激し、便の排出を促す効果があります。
リラックス効果
疲れている時やストレスを感じた時、ココアを飲むとほっとしたことはないでしょうか。
実はこれは科学的にも証明されていることで、カカオに含まれるポリフェノールにはストレスを緩和しリラックスを促す作用があるのです。
動脈硬化の予防
動脈硬化とは悪玉コレステロールが血管の壁に付着し、血管を硬くしてしまう症状です。
あらゆる生活習慣病の元凶とも言われるため、予防することで心筋梗塞などの重大な病気を防ぐことができます。
貧血の解消
カカオにはミネラルが豊富に含まれているため、貧血の方が毎朝のコーヒーをココアに替えたところ貧血が解消されたという例もあります。
疲労回復効果
カカオには、アミノ酸の一種であるアルギニンが含まれており、このアルギニンには筋肉の疲労を回復させる効果があります。
ハードワークや運動後に「疲れたな」と感じた時にココアを飲むことで疲労の回復を早めてくれます。
カカオは、こんな人におススメです!
冬になると、コーヒーや紅茶よりもココアが飲みたくなるという方も多いのではないでしょうか。
これは、実は単なる気分の話しではなく、カカオに含まれるデオブロミンが血管を拡張し血流を促進することで体を温めやすいという科学的なデータに基づいたものなのです。
つまり、ココアには体を温める作用があり、それを知っている体が知らず知らずのうちにココアを求めている可能性があります。特に冷え症で悩んでいる女性は、ココアを摂ることで冷えを改善することができます。
その温め効果は、ショウガに匹敵するとも言われており、昔から東洋医学で言うところのショウガ湯は、西洋ではココアとも言われています。
冷え症に悩んでいる方は、ココアを飲んで体の芯から温めてみましょう。
カカオポリフェノールの効能
カカオポリフェノールには、活性酸素を除去し体を老化から守る「抗酸化作用」があります。
また、血糖値の急激な上昇はインスリンの分泌を増やし、結果として脂肪を蓄積しやすくしてしまいますが、カカオポリフェノールは血糖値の上昇を緩やかにするためインスリンの過剰分泌を抑え、なおかつ空腹感も抑えてくれます。
さらに、脳の満腹中枢を刺激することで、少量でも満足を得やすくなりダイエットに役立ちます。
このことから、近年はココアをダイエットに取り入れる女性が増えています。
カカオダイエットのやり方は?
カカオダイエットは、カカオ含有量が70&以上のビターチョコレートを、食事の前に摂取することで食事の量を自然と減らすことができるというダイエット方法です。
1日50gを限度とし、朝・昼・夜の食事前の空腹時にチョコレートを食べます。
カカオには満腹中枢を刺激する作用があるため、その後の食事は少量を食べるとお腹がいっぱいになるため、摂取カロリーを減らすことができます。
なお、スーパーなどで通常売られているミルクチョコレートは、カカオの含有量が低いためダイエットには使用することができません。
必ず、カカオの含有量が70%以上のチョコレートを使用しましょう。
カカオの副作用について
カカオに含まれるデオブロミンやカフェインは、過剰摂取することで思わぬ弊害をもたらすことがあるので、摂取量には十分に注意しましょう。
特に、カカオダイエットに使用するカカオ含有量が70%以上のものは、デオブロミンやカフェインの量も多くなるため、頭痛や嘔吐、けいれんなどの症状が起こる場合があります。
カカオの効果・効能【ダイエットとカロリーや副作用】のまとめ
いかがでしたか?
ココアやチョコレートを食べながらダイエットができるなら、是非やってみたいと思った方も多いのではないでしょうか。
これからますます寒さが厳しくなる季節になりますが、ココアを飲んで体を温め、健康や美容の促進に役立ててみて下さいね。