ごま油の効果や効能とカロリーやレシピ
食用油として、一般家庭でもよく使われることの多いごま油。
ごまが原材料ということで、体にいいということはわかっているものの、具体的にごま油にはどのような効果や効能があるかをご存知の方というのはあまりいないのではないでしょうか。
また、ごま油独特の香りや味が好きだという方がいらっしゃる一方で、あの香りや味がダメという方も少なからずいらっしゃいます。
しかし、良薬は口に苦しという言葉もある通り、体によいものというのは時には苦手に感じる場合もありますよね。
そこで今回は、ごま油の成分や効果・効能についてご紹介したいと思います。
元からごま油が好き!という方は勿論ですが、ごま油はあまり好みではないという方にも、この機会を切っ掛けとしてごま油の素晴らしさを知って頂けたらと思います。
目次
ごま油について!ごま油の栄養成分は?
実は、ごま油と一口にいってもごまの種類や製法によって数多くの種類があります。
まず、ごま油は大きく2つに分けられ、ごま油のみの「純正ごま油」とごま油以外の油も混じった「調合ごま油」になります。
当然、ごまの味や成分が多く含まれているのは純正ごま油となります。
さらに、ごまの種類によっても黒ごまを使用した「黒絞り」と、白ごまを使用した「白絞り」に分かれており、製造方法も高温で圧搾する「焙煎」と低温でじっくりと搾る「低温焙煎」があります。
ちなみに、焙煎をせずに生のごまをそのまま搾る製法もあり、この製法で作られるごま油を「(太)白ごま油」と言います。
白ごま油は、ごま油の特徴とも言える香ばしい香りや濃厚な味が殆どしないため、ごま油が苦手という方にも使いやすくなっています。
また、ごま油は不飽和脂肪酸である「リノール酸」「オレイン酸」を主成分とし、強い抗酸化作用があるゴマリグナン、若返りのビタミンと言われるビタミンEなどを始めとして豊富なミネラルやビタミンが含まれています。
ごま油のカロリーや摂り方や摂取量は?
ごま油は、一日小さじ(もしくはティースプーン)で1~2杯ほど摂取するのが適量と言われています。
大さじ1で約40㎉ほどです。
風味がよいため、調理後の料理にさっと回し掛けてそのまま使う、という方も多いようですが、加熱調理によって酸化されにくいため火を使っても安心です。
また、その他の一般的な食用油が、開封後空気に触れることで酸化が進んで味や成分に違いが生じやすいのに対して、ごま油は劣化の速度が遅く、風味や成分を損ないません。
ごま油の効能・効果について
ごま油に含まれるリノール酸は、保湿作用や抗炎症作用に優れ、肌を乾燥から守りニキビなどの肌荒れを防ぐ働きがあります。
また、ごま特有の成分であるゴマリグナンには、強い抗酸化作用があります。
抗酸化作用とは、老化の原因となる活性酸素の働きを抑えることを言うのですが、それによって新陳代謝が活発になり肌のハリやキメを失われずに保つことができます。
さらに、ごまに多く含まれるビタミンEは、血液中のコレステロールを除去し体の隅々にまで血液を届ける働きがあるため、肩こりや冷え症などの症状が改善される他、肌の調子を整えることにも役立ちます。
加えて、ビタミンEにはゴマリグナンの吸収を促進する効果があることから同時に摂取することができるごま油は、美容やアンチエイジングに効果の高い食品と言えるでしょう。
ごま油はうがいにもいいって本当?どうやってやるの?
ごま油でうがい、と聞くと驚いてしまう方もいらっしゃるかも知れませんが、実はインドの伝統医学である「アーユルヴェーダ」において実践されている方法です。
ガンドゥーシャと言われるその方法は、焙煎されていない白ごま油を用いて行います。
下記に具体的なやり方を記載しますので、参考にして下さい。
①白ごま油を鍋やフライパンに入れ、100度になるまで熱します。
②熱した白ごま油を冷やし、遮光性のある密閉容器に入れます。
③大さじ1程度を口に含んだら、まずは口の中で30秒ほどブクブクします。
④次にうがいの要領で30秒ガラガラします。
⑤口に含んだごま油をティッシュに吐き出して終了です。水などですすがないようにして下さい。
⑥朝、夕の2回行います。
うがい用の白ごま油は、常温で2~3ヶ月ほど保存ができるそうなので、最初に多めに作って毎日少しずつ使うのがよいでしょう。
白ごま油を使ったうがいは、抗菌・殺菌作用に優れているため口臭や口内炎の改善に効果がある他、免疫力を高めて風邪を予防する他、白髪にも効果があるそうです。
ごま油を使った効果的なダイエット方法!
油はダイエットの大敵だと思って、排除してはいませんか?
確かに油のカロリーは高いのは事実なのですが、油をまるっきり取らなくなると、集中力がなくなる、精神的に不安定になる、体力がなくなるなど、健康を害してしまいます。
そこで、ダイエット中にも上質な油を適量摂ることで健康的にダイエットを行えると考えられています。
中でもごま油は、油不足になるのを防ぎつつ、ゴマリグナンの働きで脂肪を燃焼させる効果が期待できるので、ダイエット中には非常によい油と言われています。
また、ごま油は加熱しても成分が失われにくいので炒め物にも使えますし、風味がよいのでサラダのドレッシングとしてそのままかけて食べることもできます。
勿論、カロリーが高いので使い過ぎは厳禁ですが、チャレンジしやすいダイエット方法と言えるでしょう。
ごま油の効果的な食べ方や調理方法は?ドレッシングに最適?
ごま油は、他の食用油と同じように使用するだけではなく、その風味を生かして様々な使い方ができます。
特に、ドレッシングは合わせる調味料によって様々なアレンジができるため、おすすめです。
ごま油をベースに、にんにくやラー油を入れると中華風に、しょうゆと酢を入れると和風に、マヨネーズと酢と合わせるとフレンチ風になります。
ごま油を使ったレシピを教えて!
ごま油は、炒め物や揚げ物に使うだけではなく、カップケーキやパウンドケーキなどのお菓子作りにも使用することができます。
加熱しても風味が損なわれないため、サラダ油よりもコクの深い味わいとなります。
とは言え、忙しくてなかなか料理をする時間がないという方もいらっしゃると思いますので、ここでは誰にでも簡単にできるごま油を使ったレシピをご紹介します。
それは、炊飯器でご飯を炊く時に、少量のごま油を入れるだけというもの。
米2~3合に対し、大さじ1程度のごま油を加えることで、ツヤのあるふっくらとしたご飯が炊き上がります。
ごま油は、こんな人におススメです!
ごま油は、以下のような人におすすめです。
●ダイエット中も油を摂りたい。
●ニキビや吹き出物など、肌トラブルに悩まされている。
●コレステロールが気になる方。
●肩こりや冷え症など、血行不良のある方。
ごま油のまとめ
アーユルヴェーダで使用した白ごま油は、洗顔やマッサージオイルとして使用することもできるそうです。
口から摂取するだけではなく、直接肌に塗ることでも汚れを落とし、デトックス効果もあると言われているので、どうしても味に抵抗がある方はこのような方法を試してみるのもよいかも知れませんね。