虫歯や歯周病や口臭予防にもなる重曹うがいのやり方と作り方!
最近、家庭の知恵的な番組を見ていると、必ずと言っていいほど名前を聞くようになった「重曹」。
特に年末の大掃除シーズンには、「重曹はしつこい油汚れもスッキリ落とす!」「重曹には脱臭効果がある!」「排水口のヌメリ取りにも使える!」など、重曹の持つ多くの効果に驚いた方も多いと思います。
しかし、重曹が凄いのはそれだけではありません。
重曹は何と、部屋を綺麗にしてくれるだけではなく、私達の体、特に虫歯や口臭といった口腔ケアにも使うことができるのです。
今回は、その中でも重曹を使った「重曹うがい」についてご紹介したいと思います。
重曹うがいのやり方や効果、重曹うがいに使用する重曹水の作り方など、これから重曹うがいを始めてみようかなと思っている方が知りたいと思う情報を多数掲載しています!
目次
重曹うがいの「重層」って何?
重曹とは、炭酸水素ナトリウム、もしくは重炭酸ソーダのことで、重炭酸層とも呼ぶことから略して重曹と言われます。
重曹は、粒子が細かく水に溶けやすい、加熱すると炭酸ガスを発生させる、人に無害のため昔から食品添加物や医薬品として使用されていました。
どらやきなどを膨らませる「ふくらし粉」という呼び名は、一度くらい聞いたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これは、重曹のことを指しています。
ちなみに、ケーキなどを膨らませるベーキングパウダーは、重曹(ベーキングパウダー)にクエン酸やリン酸カルシウムなどを加えたもので、重曹独特の香りや色は少ないものの炭酸ガスを発生させやすいという特徴を持っており、厳密に言うと違うものと言えます。
重曹うがいの3つの効果
掃除や洗濯などで大活躍の重曹ですが、重曹を使った重曹うがいが最近、ひそかなブームとなっているようです。
では、重曹でうがいをすることで、一体どのような効果が得られるのでしょうか。
虫歯や歯周病の予防
重曹には細菌の発生を防ぐ効果があるため、虫歯や歯周病の予防に効果があると言われています。
また、初期虫歯の場合には、歯の再石灰化を促すことから、重曹うがいによって虫歯を治してしまうこともあると言われています。(必ず初期虫歯が治るというものではありません。)
口臭予防
重曹には消臭効果があるため、口臭予防の効果が期待できます。
口臭の原因には歯に詰まった汚れや食べ物のカスの他、舌苔もありますが、重曹うがいをする時に舌を上あごにこすり付けるようにするとより効果が高くなると言われています。
また、細菌の繁殖を防ぐことも口臭予防に繋がります。
ホワイトニング効果
重曹には、歯を白くするホワイトニング効果もあると言われています。
コーヒーやワイン、たばこなどによる歯の黄ばみや黒ずみを解消してくれます。
重曹うがいの準備「重曹水」の作り方
重曹うがいを行うためには、重曹水を作ることが欠かせません。
では、重曹うがい用の重曹水は、どのように作ればよいのでしょうか。
以下に用意するものと手順を記載していますので、参考になさってみて下さい。
<用意するもの>
- 重曹
- 水(ペットボトル)
※重曹は、掃除用や工業用ではなく、食用もしくは医療用のものを選ぶようにして下さい。水は、ミネラルウォーターや浄水器を通したものは避け、水道水を使って下さい。
<作り方>
- 水道水を100mlコップに入れ、そこに小さじ半分程度の重曹を入れる。
- よくかき混ぜて重曹が溶けたら完成。
- なお、一度にたくさん作って冷蔵庫で保管しておくこともできます。
その際には、500mlのペットボトルを用意し、そこに水を500ml入れ、重曹3gを足したらよく混ぜて重曹を溶かして下さい。
ペットボトルに作っておくと、食後すぐに重曹うがいをすることができますし、職場や外出先にも気軽に持ち運ぶことができます。
重曹自体が長期保存に向くものですが、口に入れるものですので、保存は1~2ヶ月を目安とし、それ以上経過したものは廃棄して、新しく作り直すのがよいでしょう。
重曹うがいの正しいやり方と頻度
重曹うがいのやり方は、重曹水を口に含み、30秒うがいをするだけ。
口の中に含み、ぶくぶくぶく・・と全体をゆすぐようにするとよいでしょう。
なお、ガラガラガラ・・と喉の方でうがいをすると風邪予防にも効果があります。
重曹うがいをした後は、水で口をすすぐ必要はありません。
行う頻度は一日3回の食後になるので、一日3回ということになります。
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重曹うがいをする時の注意点
重曹は人が口に入れても無害で、万が一飲みこんでしまっても心配はいりません。
ただし、重曹には塩分が含まれていることから、持病などによって塩分の摂取制限をしている方は重曹水を飲みこんでしまわないように注意して下さい。
また、効果を高めるために濃度を濃くしたり、頻度を多くすると、口腔内を痛めることになることから、濃度や頻度は必ず守るようにしましょう。
規定の量で重曹うがいをしてもしょっぱさが気になったり、口内に違和感がある時は、濃度を薄めて行っても構いません。
なお、重曹うがいをしただけでは虫歯や歯周病の予防にはなりません。
必ずハミガキも行うようにして下さい。
重曹うがいにはデメリットや危険性はないの?
重曹水が口に残った状態でハミガキをすると、研磨作用によって歯のエナメル層が剥がれてしまうことがあります。
そのため、ハミガキをする場合は、重曹うがいをする前に行うようにして下さい。
なお、ハミガキは、歯磨き粉を使わずにはぶらしのみで歯垢や汚れを取る方法でも構いません。
市販のハミガキ粉に含まれる界面活性剤や研磨剤が気になる、という方は歯ブラシのみの歯磨き+重曹うがいの方法を試してみるのもお勧めです。
この他、上記の「重曹うがいをする時の注意点」を守っていれば、重曹うがいによるデメリットや危険は回避されるものと考えられます。
重曹うがいの効果と正しいやり方や作り方!デメリットは?のまとめ
重曹うがいは歯医者さんも推奨している口腔ケアですので、安心して行えますが、濃度の調整や頻度には十分気を付け、痛みがある時はただちに中止し、すぐに診てもらうようにして下さい。
重曹うがいは、小さなお子さんの虫歯予防にも行えるため、是非親子で重曹うがいを始めてみてはいかがでしょうか。