クエン酸水の効能や効果と作り方!
手軽に始められる健康・美容法として、最近「クエン酸」が注目されているようです。
中でも、クエン酸を含んだクエン酸水が体にいいことばかりとして、幅広い世代から支持されています。
また、クエン酸水が凄いのは健康や美容によいだけではなく、普段の掃除にも使えるということ。
体によくて、掃除にも使えるってどういうこと?と思ってしまいますが、この記事を読んで頂ければクエン酸がいかに万能なのかということが理解して頂けると思います。
クエン酸水の効果や効能は勿論ですが、クエン酸水の作り方や効率のよい摂取方法なども記載していますので、「クエン酸水を飲んでみたいけれど、どうしたらいいのかよくわからない・・」という方や「クエン酸水を利用した掃除方法が知りたい」という方に是非読んで頂けたらと思います!
目次
クエン酸水って何?
クエン酸は、レモンやグレープフルーツなどの柑橘類や梅干しに含まれる成分です。
「酸」と書くことからもわかる通り、レモンやグレープフルーツを食べた時に感じる酸味や酸っぱさの元となっている成分を指します。
このクエン酸を含んだ水を、クエン酸水と言います。
クエン酸には、体によいとされる様々な効果や効能があるのですが、レモンをそのまま丸かじりや梅干しを食べるのは苦手という方も多いですよね。
そのような方には特に、クエン酸水はお勧めです。
水で薄めている分飲みやすいですし、ペットボトルなどで作り置きしておけば、飲みたいタイミングで気軽に飲むこともできます。
クエン酸水は、他の水とどう違うの?
クエン酸を含むクエン酸水には、「キレート作用」というものがあります。
キレート作用は物質によって違うのですが、クエン酸の場合は、亜鉛やカルシウムなどのミネラルの吸収率を上げ、老化やガン発生の元となる活性酸素を除去する働きがあると言われています。
また、クエン酸水は人が飲料として飲むだけではなく、掃除道具として利用することもできます。
クエン酸は酸性なのでアルカリ性の汚れを落とす効果に優れており、シンクの水垢やトイレの黄ばみ、お風呂場の石鹸カス汚れなどに使用すると綺麗に汚れが落ちます。
さらに消臭効果もあるため、クッションやカーテンなどに吹きかけると嫌な匂いが取れます。(※掃除用として売られているクエン酸を飲料には使用しないで下さい)
クエン酸水の効能や効果!
クエン酸には、様々な効果や効能があると言われていますが、特に注目されているのが「疲労回復効果」です。
アスリートやスポーツ選手は運動前や運動後にクエン酸を摂取しますが、これも疲労回復効果を得るためだと言われています。
では、どうしてクエン酸には疲労を回復させる働きがあるのでしょうか。
それには次の3つが理由として考えられています。
①疲労物質である乳酸を分解する働きがあるから。
②乳酸の生成を抑制する働きがあるから。(クエン酸回路の活性化)
③新陳代謝を高める働きがあるから。
激しい運動や、長時間の労働、またはストレスが多く掛かると人は疲労します。
この時、体内には疲労物質である乳酸が生成されているのですが、この乳酸を分解する働きがクエン酸にはあるのです。
また、人は食べ物を摂取すると糖質や脂質を分解してエネルギーに変えるのですが、ここに関係しているのがクエン酸回路というメカニズムです。
このクエン酸回路の働きが鈍くなると、エネルギーとして使われた糖質や脂質の残りが乳酸として蓄積しやくなってしまうのですが、クエン酸回路が活性化していると乳酸の分解が早くなり疲労が溜まりにくくなるのです。
この他、酸性に傾いてドロドロとしている血をクエン酸を摂取することで弱アルカリ性に傾けることで、血流がよくなり新陳代謝が促進され、疲労の回復が早まると言われています。
クエン酸水はいつ飲めばいいの?上手な飲み方は?
クエン酸の効果の持続は、摂取後約2時間と言われています。
このため、一度にたくさんの量を飲むよりも、数回に分けて飲む方が効率がよく効果も表れやすいと言われています。
一般的にクエン酸水を飲むのは食後と就寝前がよいとされていますが、疲労度が高い場合には休息時間にこまめに飲むと乳酸が早くに分解され、疲れが取れやすくなると言われています。
また、クエン酸の濃度が濃いほど効果も高まり、疲労回復も早くなると考える方がいらっしゃいますが、それは間違いです。むしろ濃度の高いクエン酸水を飲むと、胃粘膜を破壊し負担を掛けてしまいます。
同じ量のクエン酸を、1ℓの水に溶かして飲むのと2ℓの水に溶かして飲むのとでは、2ℓの水の方が圧倒的に胃への負担を減らすことができますので、クエン酸水は濃度よりも回数だと覚えておきましょう。
クエン酸水の作り方を教えて!自分で作る時の注意点や保存方法は?
クエン酸水は市販で販売されていますが、クエン酸と水以外に糖分なども含まれていますし、コストの面から見ても自分で作った方が安心・安価で飲むことができます。
自分でクエン酸水を作る場合は、水250mlに対しクエン酸小さじ半分(2g)を入れて、よくかき混ぜます。
クエン酸はドラッグストアなどで売っていますが、排水溝用と書かれたクエン酸は通常の物より安価ですが食品衛生上の観点から飲用に使用するのは控えた方がよいと思います。
また、毎回飲むたびに作るのが面倒という方は、作り置きしておくことも可能です。
水1ℓならクエン酸8g、2ℓなら8gを混ぜるとよいですが、酸味が得意ではない方はもう少し薄めて作ってもよいと思います。
クエン酸水に飲み慣れてから、上記の濃度で作るのがよいでしょう。
作り置きしたクエン酸水は、冷暗所で常温保存が可能となっていますが、なるべく早めに飲み切ってしまいましょう。
掃除や消臭に役立つ掃除用クエン酸水スプレーを作る方法
クエン酸水スプレーは、お風呂やキッチンの水垢や、トイレの汚れ、臭い、クッションやカーテンなどのファブリックに沁みついたタバコなどの臭いや、魚や肉を切った後のまな板などに使用できる万能掃除道具です。
水垢汚れにはお酢のパワーを利用した掃除用スプレーも市販されていますが、クエン酸はお酢に比べて酸性度や弱いため、お酢の独特のツーンとした匂いがないため、お酢の匂いが苦手という方でも使うことができます。
また、クエン酸水スプレーは簡単に作ることができ、空のスプレーボトルに水500ccとクエン酸25gを入れてよく振るだけで完成です。
常温で1ヶ月ほど持ちますので、経済的にも大変助かると思います。
クエン酸水のまとめ
クエン酸水を飲用として使用する場合、空腹時に飲むと胃を荒す原因になりますので注意して下さい。
また、クエン酸水を口に含んだままにすると、歯のエナメル質を溶かしてしまう恐れがあるので、なるべく早めに飲み込むようにして下さい。気になる方は飲んだ後に口をすすいでもよいでしょう。
勿論、普通に飲む分には害があるわけではありませんので、過剰摂取や大量摂取さえしなければ、体によい変化をもたらしてくれると思います。