アセロラの効果や効能
体によい、とは漠然と知っているものの、具体的にどのような効能や効果があるのかはよくわからない、というものは以外と多いのではないでしょうか。
アセロラもその一つで、よく名前は効くけれど一体何がいいのか知らない方は結構いらっしゃるのではないかと思います。
そこで今回は、アセロラについて調べてみました。
日本では、他の野菜や果物のようにそのままの形で店頭に並ぶところを見たことがないアセロラは、そもそもどこの国の食べ物なのでしょうか。
また、アセロラがどうして健康に役立つのか、アセロラの摂取方法など、アセロラに関する疑問をここで一挙に解決して頂けたらと思います。
目次
アセロラって何?有効成分は?
アセロラは、西インド諸島原産の植物です。
直径2~3㎝ほどの赤いさくらんぼに似た実を付け、その実はビタミンCやポリフェノールがとても豊富に含まれていることから女性を中心に注目されています。
西インド諸島に住む方々は、アセロラを昔から食用として活用してきましたが、アセロラの実はとても傷みやすいため産地以外では生のまま食べることができません。
そのため、多くは加工品として流通しています。
なお現在では、日本でも沖縄県でアセロラが栽培されています。
アセロラの効果・効能について
ビタミンCやポリフェノールなど、女性に嬉しい成分が多く含まれるアセロラには、一体どのような効能や効果があるのでしょうか。
美肌や美白効果
美しい透き通った肌を保つには欠かせない成分であるビタミンC。
アセロラはビタミンCの王様と呼ばれるほど、とても多く含んでいます。
また、アセロラに含まれるポリフェノールの一種であるアントシアニンは、老化の原因と言われる活性酸素を除去する働きがあり、若々しい肌に整える効果があります。
生活習慣病を予防
アントシアニンには、血液中に血栓ができるのを防ぐ働きもあるため、コレステロールや中性脂肪を減らし、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣症を予防します。
貧血を予防
ビタミンCには鉄の吸収を助ける働きがあるため、貧血の予防に効果があります。
鉄分を摂取する時はビタミンCも一緒に摂るとよいでしょう。
炎症を抑える
アセロラには、アントシアニンの他にケルセチンというポリフェノールも含まれています。
ケルセチンには抗炎症作用があり、関節痛やニキビ、口内炎などの炎症を抑える効果があります。
免疫力アップ
ビタミンCは昔から風邪予防によいと言われていますが、これはビタミンCには白血球の機能を高める働きがあるからと考えられています。
外から体の中に細菌やウイルスが侵入すると、それを異物とみなして白血球が退治しますが、その際白血球内のビタミンCが多く使われることがわかっています。
つまり、ビタミンCは人の免疫に際して強く関わりがあると考えられ、ビタミンCをしっかり摂取することは免疫力向上に繋がるとされています。
アセロラは、こんな人におススメです!
たばこやアルコールを日常的に摂取している方は、ビタミンCが不足しがちです。
と言うのも、たばこやアルコールが体内に入ると、それらを分解するために大量のビタミンCが使われるからです。
たばこの本数が多い方や、お酒を飲む機会が増えると肌荒れや口内炎などが起こりやすくなるのは、こうしたメカニズムが関係しています。
毎日たばこやお酒を飲む方は、通常よりも1.5倍ほど多くビタミンCを摂取した方がよいとも言われているので、効率よくビタミンCを摂取することができるアセロラはおすすめです。
アセロラ・サプリメントの選び方や基準
アセロラをより効率的に摂るには、サプリメントを利用するのも一つの方法と言えます。
それでは、アセロラサプリメントを購入する際の選び方のポイントをご紹介したいと思います。
ビタミンCが多く含まれるサプリメントは、酸味が強い場合があります。
摂取することで胃が痛くなってしまう可能性もあるため、気になる方は含有量の少ないものや酸味が緩和されているものを選ぶとよいでしょう。
ビタミンCは水溶性のため、吸収されてから体外へ排出されるスピードが早く、また一度に大量に摂取しても余分なものは体の外へ出てしまいます。
そのため、1日に数回分けて飲むことができるサプリメントがよいでしょう。
アセロラの摂り方や摂取量は?
アセロラは、産地以外では生のまま食べることはできません。
そのため、日本でアセロラを摂取する場合は、加工品がメインとなります。
アセロラはジュースやゼリー、飴などで摂取できますが、この場合ビタミンCの摂取と共に糖分も余分に摂ることになるため、摂取量には十分注意しましょう。
また、厚生労働省ではビタミンCの一日の摂取量の目安は100mgとしています。
ビタミンCは野菜や果物から摂りやすい成分なので、通常の食事でも目安の摂取量はクリアできると言われていますが、前述の通りお酒を飲む方やたばこを吸う方を始め、肌荒れなどが気になる方はビタミンCを積極的に摂取した方がよいでしょう。
なお、余分なビタミンCは体外へ排出されるため、多少多く摂る分には特に問題はないようです。
アセロラの副作用について
ビタミンCは、余分に摂取しても通常は体外へ排出される仕組みとなっていますが、一度に大量に摂取した場合や胃腸の機能が弱っている時などは、腹痛や下痢、嘔吐、吐き気などを引き起こす可能性があると言われています。
特に、一日の摂取量の目安である100mgの10倍にあたる1mg以上の摂取は推奨できないとされています。
野菜や果物からビタミンCを摂る場合はそれほど心配ありませんが、サプリメントを過剰摂取すると1mgを超える可能性があるため、適切な摂取量を守るようにしましょう。
アセロラの効果・効能や摂取量や副作用のまとめ
私達は、ビタミンCがなければ生きていくことができません。内臓や筋肉、皮膚、髪、骨などを作るたんぱく質の約3割を占めるコラーゲンの元となるのがビタミンCで、ビタミンCがなくなると体のあらゆるところから出血して、やがて死に至ります。
健康な体を維持するために欠かせないビタミンCは、不足することなく毎日積極的に摂取することが大切です。