活性酸素(フリーラジカル)の対策
活性酸素ってなに?フリーラジカルってなに?
でも最近化粧品広告なんかで目にするかも?
フリーラジカルの認知は3%弱という調査もあります。
そして活性酸素の意味を理解している人は意外と少ないようです。
今回、この活性酸素とフリーラジカルについてまとめています。
知識を持つことで、あなたの生活は変わるでしょう。
目次
活性酸素って何?
では、まず活性酸素ってなに?
活性酸素とは、ほかの物質を酸化させる力が非常に強い酸素。
私たちは、当たり前のように呼吸をします。
そして呼吸をすることで大量の酸素を体内に取り入れます。
このとき取り入れた酸素のうち約2%が活性酸素になるといわれています。
活性酸素は殺菌力が強く、体内では細菌やウイルスを撃退する役目をしています。
なんだ、体に良いものなのね♡ と思いきや
ところが活性酸素が増えすぎると、正常な細胞や遺伝子をも攻撃してしまうという少し厄介な酸素なのです。
活性酸素は、カラダにどのような影響があるの?
活性酸素が増えすぎると、正常な細胞や遺伝子をも攻撃してしまう。
と、言われてもなかなかわかりにくいですよね?
【皮膚のしわ】
紫外線は身体の表面をすり抜け、皮膚細胞を刺激します。この時、有害なヒドロキシラジカルを大量に発生させています。この時皮膚の弾力を守るコラーゲンがしっかり働いてくれると予防に繋がりますが、活性酸素はこの必要な成分も破壊してしまい、肌のハリが失われ、しわの原因に繋がるのです。
【しみ・ソバカスの原因】
しみ・ソバカスの原因、メラニン色素の大量分泌。活性酸素はこのメラニン色素の分泌もしてしまいます。
【肝機能低下の原因】
活性酸素が最も活発に活動するのは肝臓内。活性酸素のおもな棲みかです。この肝臓内で活性酸素が活発に働くことで、肝臓の老化に繋がり、正常な働きが出来なくなります。疲れやすくなったり、やる気が出ない、などの症状もあらわれます。
【生活習慣病】
筋肉のホルモン作りの材料、栄養分の消化吸収のために必要なコレステロール。体内には不可欠です。コレステロールは血液の循環をしながら細胞まで運んでしまう悪玉コレステロールと。血液の細胞内の余分なものだけ回収してくれる、善玉コレステロールがあります。活性酸素が増えると、悪玉コレステロールと結び付き、血管内に付着してしまいます。その結果、胴に役硬化、心筋梗塞、脳梗塞の発症原因になってしまいます。
このように、殺菌力が強く、体内では細菌やウイルスを撃退する役目を持ちながら、増殖すると、病気の原因を作り出してしまいます。
活性酸素が発生する原因とメカニズムは?
でも、活性酸素は吸収した酸素の2%でしょ?
活性酸素が増殖してしまう原因。
●ストレス
過度なストレスを感じると、ホルモンバランスが崩れます。NK細胞の機能停止、活性酸素も生み出します。
●紫外線
紫外線も刺激となり、活性酸素が発生。
●喫煙
喫煙はがん細胞発生の原因となる活性酸素を増やします。また、抗酸化力を持つビタミンCも破壊してしまうため喫煙は健康を阻害すると言われています。
●食生活
規則正しい食生活なら問題ありません。脂質が高いことが問題です。脂質が高い、脂っこい食事は分解されにくいため、活性酸素を作りやすくなります。
●運動
「激しい運動」です。もちろん運動不足も活性酸素と結びつきます。激しい運動は一時的に筋肉が虚血状態になります。再開したときの血流が活性酸素を生み出します。運動不足は抗酸化酵素の働きが低下してしまうので活性酸素が増えてしまいます。
このように、日常生活の中では、活性酸素は発生してしまいます。
活性酸素を効果的に除去する方法
活性酸素を増殖させてしまう原因を見たら分かるように、一番の予防法は「規則正しい生活習慣を身に付ける」ということです。
質の良い食事、質の良い睡眠、日頃の適度な運動。
紫外線を完全にシャットダウン、これは生きていく中で無理でしょう。
しかし、他の原因をしっかり補うことが出来ていたら問題ありません。
活性酸素の除去に有効な成分の紹介
そして活性酸素除去効果を持つ成分。
- 亜鉛
- セレン
- ミネラル
活性酸素を消去するために持っている抗酸化物質がSOD酵素と呼ばれる酵素があります。
このSOD酵素が体内で作るには、亜鉛やセレンなどのミネラルが欠かせないのです。
生活習慣の見直しにプラス、亜鉛やセレンなどのミネラルの摂取で適度な活性酸素を保ちましょう。
活性酸素とフリーラジカルの違いは?
最後になりますが、ここでやっと出てきました「フリーラジカル」。
活性酸素:酸素を含む物質のなかで、とくに活性が強いもの。
活性酸素のなかに、スーパーオキサイドやヒドロキシラジカルと呼ばれる物質があります。
この2つは電子がペアになっていません。(不対電子)
つまり、スーパーオキサイドとやヒドロキシラジカルは、これはフリーラジカルです。
これに対し、過酸化水素や一重項酸素といった活性酸素。
不対電子をもっていません。
つまり、この過酸化水素や一重項酸素はフリーラジカルではありません。
不対電子をもっている物質 = フリーラジカル
フリーラジカルは、「百害あって一利なし」です。
身体のなかにウイルスや細菌が侵入します。
それを迎え撃つのが白血球です。
白血球がウイルスや細菌を取り込んでも、それだけではウイルスも細菌も死にません。
そこで登場するのが「フリーラジカル」
白血球のなかでフリーラジカルが発生。
フリーラジカルが出てはじめて、白血球はウイルスや細菌を退治。
フリーラジカルの働きは、体内に悪いだけではありませんね。
活性酸素のまとめ
今回、活性酸素をメインにフリーラジカルの存在にもふれました。
食でも、過剰摂取、偏食。
どんなに体に良いと言われる食品でも、摂取法によっては効果を期待できなくなることもあります。
今回の活性酸素、フリーラジカルも同様です。
適度な量で、良い働き、得意分野で効果を発揮。
そして良い効果をもたらすことが出来るか、出来ないかは、自分自身の知識と生活習慣にかかっているのでしょう。
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