明日葉の効果や効能
明日葉という野菜をご存知でしょうか。
セリに似た香りや食感があるのですが、一部の地域を除いてスーパーに出回ることがないため、見たことがない方も多いかも知れません。
2～5月に旬を迎える明日葉は、別名「緑黄色野菜の王様」とも言われています。
野菜の中でも緑黄色野菜は栄養価が高いとされていますが、その中の王様ということは明日葉には相当の栄養素が含まれていることがわかりますよね。
そこで今回は、明日葉をご紹介したいと思います。
明日葉に含まれる栄養の他、効能や効果など、明日葉について知りたいと思える情報を掲載しています。
また、野菜として摂る以外の摂取方法もご紹介していますので、「明日葉なんて近くのスーパーには売ってないし・・」と思わずに是非一度読んで頂けたらと思います。
目次
明日葉って何？有効成分は？
明日葉は、千葉県の房総半島から西の三浦半島、八丈島や大島、伊豆半島、そして和歌山県の紀伊半島と、温暖な気候の太平洋沿岸部に自生する植物です。
「今日、葉を摘んでも明日になると新しい葉が生えている」と言われるほど生命力が豊かなことから、昔から滋養強壮によい薬草として知られています。
明日葉には、カルコンやクマリンというポリフェノールが含まれており、中でもカルコンは明日葉特有の成分となっています。
この他にも、βカロテンやビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維、カルシウム、カリウムなどが豊富に含まれています。
明日葉の効果・効能について
「不老長寿」の妙薬として知られる明日葉では、健康ブームに沸く現代の日本では青汁にもよく含まれています。
それでは、明日葉の効能や効果を具体的に見ていきましょう。
生活習慣病やガン予防
カルコンには、強い抗酸化作用があるため血管を若々しく保つことで動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防に役立ちます。
また、血中のコレステロールを減らし、血糖値の上昇を防ぐ働きもあることから糖尿病の予防・改善効果があることもわかっています。
さらには、カルコンには細胞のガン化を促す物質を抑制する働きがあることから、ガン予防にも効果があると考えられています。
風邪などの感染症の予防
βカロテンは体内でビタミンAに変換され、粘膜を正常に保つために働きます。
また、ビタミンCやビタミンEにも粘膜を保護する働きがあるため、風邪などの感染症を予防する効果があります。
美肌効果
コラーゲンの生成を促進するビタミンCを始め、抗酸化作用に優れたビタミンEや、皮膚を健康に保つ働きのあるビタミンAが含まれているため、肌荒れを予防し、シワやシミの原因となるものを取り除いてくれます。
認知症の予防
クマリンには、老化の原因と言われている活性酸素を抑える働きがあるため、アルツハイマー型認知症の予防に効果があると考えられています。
肥満を抑制する
最近の研究で、明日葉に含まれるカルコンには肥満を抑制する働きがあると発表されています。
また、一度できるとなかなか落とすことが難しいセルライトの除去にも、明日葉は効果があると言われています。
明日葉は、こんな人におススメです！
明日葉には、食物繊維が豊富に含まれているので、便秘に悩んでいる方には特におすすめと言えるでしょう。
しかし、これだけでは「便秘によく効く！」と言われているその他の食材と変わりがありません。
明日葉が便秘改善によいと言われているのは、食物繊維の他にビタミンB1が含まれているところ。
ビタミンB1は摂取した食物の糖をエネルギーに変換するために使われることが有名ですが、実は不足すると腸のぜん動運動が衰えることがわかっています。
つまり、食物繊維を摂りつつ、ビタミンB1もしっかり摂取することで、腸の動きを高め便秘を解消してくれるのです。
明日葉・サプリメントの選び方や基準
明日葉は、どこの地域のスーパーでも手軽に買うことができるわけではないので、効率よく摂取するにはサプリメントを利用するのも一つの方法でしょう。
しかし、選び方によって明日葉の効果が少なくなってしまうケースもありますので、ここでは明日葉サプリメントの選び方についてご紹介したいと思います。
1.添加物の表記を確認しましょう。
サプリメントに使用されている添加物は、食品として摂取しても問題ないと言われているものです。
しかし、健康のために口に入れるものですから、できれば添加物が少ないに越したことはないですよね。
残念ながらサプリメントによっては添加物だらけ、というものもありますので、必ずどれくらいの添加物が入っているのか確認しましょう。
2.製造方法を確認しましょう。
明日葉に含まれる栄養成分は、高温で加熱することによってその効果を失ってしまうものもあります。
このため、どのように製造されたものなのかをしっかりと確認することが大切です。
製造過程については、メーカーのホームページに掲載されていることもありますが、ない場合は電話で問い合わせてみるとよいでしょう。
明日葉の摂り方や摂取量は？
明日葉は、サプリメントで摂る方法の他にもう一つ「青汁」で摂る方法もあります。
どこでも携帯することができるサプリメントに比べ、青汁は水分がなければ飲めないため持ち運びの点ではサプリメントより劣りますが、添加物を含まずに低温処理されているものが多いため、より明日葉の効果を得ることができる摂取方法です。
なお、サプリメントや青汁を飲む場合は、表記された一日の摂取量の目安を超えないようにしましょう。
明日葉の副作用について
明日葉を大量に摂取すると、明日葉に含まれるフロクマリンという成分の作用によって、光過敏症を起こす恐れがあると言われています。
光過敏症はいわゆる日光アレルギーと呼ばれるもので、紫外線にあたるとその部分が赤く腫れたりかぶれや湿疹が起こります。
また、光過敏症だけではなく、軟便や下痢、便秘などになることもあるので、体によいからと過剰に摂取するのは控えましょう。
明日葉の効果・効能や摂取量や副作用のまとめ
いかがでしたか？
明日葉はスーパーで見掛けない野菜のため、そのままを食べることは難しいのですが、サプリメントや青汁なら誰でも気軽に摂取することができるのではないでしょうか。