プロポリスの効果や効能
高齢化が進む日本において、年々健康に対する関心が高まっています。
それに伴うように健康食品も注目を集めるようになり、新しい商品が次々と販売されていますが、移り変わりが激しいと言われている健康食品業界において、ここ数年ブームをけん引しているのが「プロポリス」です。
健康食品にそれほど詳しくない方でも、プロポリスが体によいものだということは知っているのではないでしょうか。
しかし、プロポリスの詳しい内容や、どのような効果があるかということまでは知らない方も多いと思います。
そこで今回は、プロポリスについて調べてみました。
「最近、よく風邪を引くようになって体の衰えを感じるようになった」という方や「毎日体調が優れない・・」と感じている方は勿論ですが、これからは健康に気を遣った生活を送りたいと考えている方にも是非ご覧頂けたらと思います。
目次
プロポリスって何?有効成分は?
数千~数万単位で行動するミツバチにとって、巣作りは外敵から身を守る上で非常に重要となります。
このためミツバチは、巣を頑丈にするために樹液や樹脂などを集めて巣に塗るのですが、その時に自らの分泌液を混ぜてより抗菌作用の強い物質を生み出します。
それが「プロポリス」です。
プロポリスとは、ギリシャ語のpro(守る、防ぐ)とpolis(都市)を合わせた言葉で、都市への外敵の侵入を防ぐという意味になります。
ちなみにこのプロポリスを作るのはセイヨウミツバチであり、ニホンミツバチは作ることができません。そのため、ニホンミツバチは短期間で巣を移動します。
これは、巣が細菌やウイルスによって腐ってしまうためなのですが、セイヨウミツバチの場合はプロポリスによって細菌やウイルスから巣を守るため、同じ巣に長期間留まることができるのです。
また、プロポリスの持つ有効成分は産地によって異なり、その数は数万とも言われています。
現在は約300種類ほど確認がされており、主なものとして挙げられるのはフラボノイドやミネラル、アミノ酸、ビタミンとなっています。
なお、プロポリスは採取量が非常に少なく人為的に作り出すことも不可能なことから、とても貴重なものとなります。
プロポリスの効果・効能について
プロポリスは別名「天然の抗生物質」と呼ばれるほど、非常に強い抗菌作用を持っています。
そのため、風邪やインフルエンザを始めとした細菌やウイルスが原因となる病気の予防や治癒に、高い効果があると言われています。
また、抗菌作用と共に抗炎症作用も優れていることから、火傷や化膿といった外傷や、胃炎や腰痛などの症状にも効果があるようです。
さらには、プロポリスには新陳代謝を促す働きもあることから、近年では美容品への利用も関心が高まっています。
中でもニキビやシワ、シミといった肌トラブルを改善する効果や、発毛を促進する効果があると言われており、プロポリスが配合された商品も開発されています。
そして今、最も注目されているプロポリスの効果が「抗ガン作用」です。
プロポリスの持つ強い抗菌作用、抗酸化作用と、ガン細胞を攻撃する物質を持ち合わせていることから、将来的に副作用のない抗ガン剤になりうる可能性があるとして研究が進められています。
プロポリスは、こんな人におススメです!
プロポリスには、実に数多くの効果や効能があります。
そのため、以下のような症状を抱えている方はプロポリスを摂取するのがよいと言われています。
また、これらの症状がない場合にも、健康維持や体力向上と目的としてプロポリスを摂取する方が増えています。
プロポリスの科学的データ
プロポリスについては現在、世界各国で研究が行われているもの、全てにおいてその効果や効能が科学的に立証されているわけではありません。
今のところ科学的に効果が認められているのは、風邪と性器ヘルペスのみとなっており、そのためプロポリスは医薬品ではなくあくまでも健康食品としての取扱いとなります。
プロポリス・サプリメントの選び方や基準
プロポリスを気軽に摂取することができるサプリメントですが、選び方にポイントがあります。
まずは、産地を見ること。プロポリスはミツバチが集める樹脂や樹液によって生み出されるものであることから、樹液や樹脂の種類によって成分に違いが生じてきます。
なお現在、プロポリスは主にヨーロッパ産とブラジル産に分かれていますが、ブラジル産のプロポリスには特有の成分が含まれており最高品質と言われています。
このため、よりプロポリスの効果を得たい場合にはブラジル産を選ぶのがよいでしょう。
また、サプリメントに含まれるプロポリスの含有量も必ずチェックして下さい。
これは、プロポリスが少しでも入っていたらプロポリス・サプリメントとして販売されているためです。例え高品質なプロポリスであっても、含有量が少なければ効果を得ることが難しくなります。
プロポリスの摂り方や摂取量は?
体によい成分なのだからたくさん摂取した方がよいのでは?と思うかも知れませんが、例え体によいものであっても過剰摂取は止めた方がよいでしょう。
プロポリスの1日の摂取量の目安は300mgと言われていますので、この量を目安にして毎日飲む方が有効です。
なお、プロポリスはサプリメントの他に液体や粉末、キャンディなど様々な形状で摂ることができます。
しかし、プロポリスは独特の香りや粘り気があるため、飲みづらさを感じる方も多いようです。
そのような場合はサプリメントやキャンディがおすすめですが、口内炎や口臭などが気になる場合は液体で飲んだ方が粘膜への浸透が早く効き目の現れる時間に差が出ます。
最近は、スプレー式のプロポリスも人気があります。風邪の引き始めや鼻や喉の炎症がある時にさっと気軽に使うことができます。
プロポリスの副作用について
プロポリスを飲むと、人によっては湿疹や皮膚のかゆみ、口内炎、体のだるさ、便秘、下痢、微熱などの症状が現れる場合もあります。
しかしこれは、副作用ではなく好転反応といって、体の老廃物や毒素が排出されるために起こる症状です。
好転反応は3日から長い方で2週間程度続くこともありますが、徐々に治まっていきます。
ただし、原料に等級の低い粗悪品を使用している場合は便秘・下痢などの症状が副作用として現れる可能性もあります。
加えて、ハチミツなどの蜂製品のアレルギーがある方や、花や樹木のアレルギーがある方の場合も、副作用としてアレルギー反応が起こることも考えられます。
好転反応とアレルギー・副作用を見極めるのは難しい面もありますが、アレルギー・副作用の場合飲み始めてすぐに症状が現れることが多いようです。
プロポリスのまとめ
プロポリスの効果をしっかりと得るためには、何よりプロポリスの選び方が重要と言えるでしょう。
質の悪いものは効果が得られないだけではなく、副作用の心配もありますので、販売サイトや口コミなどを参考にしながら「本物のプロポリス」を購入するようにして下さい。