ケールの効果や効能や栄養と食べ方!
ケールなど野菜が健康や美容に効果があるということは、世間一般的によく知られたことですよね。
そのため、サラダを始めとして温野菜やスムージー、ジュースなどで野菜を積極的に摂り入れている方は多いと思いますが、一方で体のために青汁を摂っている方というのは、案外少ないのではないでしょうか。
青汁には多くの野菜の栄養が豊富に含まれていますが、中でも特筆すべきなのがケールです。
しかし、ケールという野菜そのものを聞いたことがない方が多いのが現状です。
そこで今回は、ケールについて詳しくご紹介したいと思います。
目次
ケールって何?栄養素や有効成分は?
ケールとは、地中海沿岸が原産のアブラナ科の植物で、キャベツやブロッコリーの原種とされています。
和名では「葉キャベツ」と呼ばれていますが、キャベツのように結球しません。
古代ギリシャでケルト人が栽培したことから、ケールと名付けられました。
日本においては江戸時代初期にはケールが伝わっていたものの、当時はオランダナと呼ばれ改良品種を観賞用として利用するに留まっていました。
しかし、戦後の食糧難の時代に、給食や病院食で栄養不足を補うために青汁が採用されたことから、一年中栽培が可能で栄養価も高いケールが青汁の原料として利用されるようになりました。
このことからもわかる通り、ケールには多くの栄養成分が含まれています。
食物繊維やビタミンC、ビタミンE、カルシウム、葉酸、βカロテンなどを始めとして、抗酸化物質のルテインや、睡眠を司るホルモンのメラトニンも含まれていることから、別名「緑黄色野菜の王様」とも呼ばれています。
ケールの効果・効能について
ケールには、健康維持に欠かすことのできない様々な栄養が豊富に含まれていますが、それらは実際にどのような効能や効果となって私達の体に役立つのでしょうか。
ここでは、ケールの効能や効果を具体的にご紹介したいと思います。
便秘解消
ケールには食物繊維が豊富に含まれていることから、便秘解消の効果が期待できます。
また、食物繊維は腸内に溜まった余分なコレステロールを排出する働きもあるため、血液の流れをよくし、肌のくすみやトラブルを改善する効果も期待できます。
ガン予防
1990年にアメリカの国立ガン研究所が発表した「デザイナーフーズ」には、ガン抑制に効果がある食べ物が掲載されています。
中でもとりわけ、セリ科とアブラナ科の野菜にはガンを予防する効果が高いと紹介されていますが、アブラナ科の野菜でもキャベツやブロッコリーは毎日摂取すべき野菜として取り上げられています。
このことから、キャベツやブロッコリーの原種であるケールは、ガン予防に非常に効果が高いと考えられています。
目の働きを助ける効果
ケールには、紫外線などから目を守る働きがあるルテインが含まれていることから、目の健康を保つ効果があると言われています。
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抗酸化作用
食物やストレス、化学物質、たばこ、アルコールなどが原因で体内に発生する活性酸素は、肌のシワやたるみ、代謝の低下と言ったいわゆる老化現象を引き起こす物質です。
この活性酸素を除去する働きを抗酸化作用というのですが、ケールに含まれるビタミンEやビタミンC、βカロテンは抗酸化作用に優れた成分で、活性酸素によって傷付いた細胞を回復させ、若々しい体を保ちます。
不眠を改善
私達の体は、朝日を浴びることで活性し、日が沈むと共に休息へと向かうようにプログラムされています。
これは体内時計と呼ばれているものですが、この体内時計を正しく作用させるために欠かせないのがメラトニンと呼ばれるホルモンです。
しかし、メラトニンは加齢と共に分泌量が減っていくため、睡眠に様々な弊害をもたらします。
中でも、夜中に何度も目が覚めたり、夜なかなか寝付けないなどの不眠が起こる場合もあります。
このような不眠を改善するには、メラトニンの分泌を増やすことが大切なのですが、ケールにはメラトニンが含まれているため摂取することで不眠を改善する効果が期待できます。
ケールは、こんな人におススメです!
会社の健康診断で、コレステロールや中性脂肪の値が高いと言われている方や、典型的なメタボリック体型の方は生活習慣病になりやすいと言われています。
生活習慣病とはその名の通り、不摂生な生活が原因で起こる病気で、主に高血圧や高脂血症、動脈硬化、脂質異常症などがあります。放置していると糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす恐れがあるため、素早い対処が必要となりますが、仕事が忙しく食事の管理が難しい場合や、運動不足を解消することができないなど、なかなか改善が進まないのが現状と言えます。
そのような方におすすめなのがケールです。
ケールには、コレステロールを排除し、血液をサラサラにしたり、便秘を解消する働きのあるケールが含まれており、さらに抗酸化作用によって血管の老化を防ぐ効果もあります。
ケール・サプリメントの選び方や基準
ケールを手軽に摂取する方法として、サプリメントがあります。
ただし、日本ではケールをサプリメントとして販売しているメーカーは殆どなく、主に青汁に利用していることから、ケールのサプリメントを摂取する場合は海外製のものを購入する必要があります。
海外製のものを購入する場合は、インターネットでの個人輸入かそのようなサプリメントを販売しているサイトを利用するなどの方法がありますが、いずれにしても利用にあたっては個人責任となるため、信頼のおけるサイトを探すなどの必要があります。
ケールの食べ方や摂取量は?
日本でケールを摂取するなら、青汁がおすすめです。
青汁は、国内のメーカーが多く参入しているため、問い合わせも簡単ですし、ホームページなどで情報をしっかと得ることができます。
ただし、青汁=ケールではありません。
商品によってはケールを使用していない場合もあるので、必ずケールが使われているかどうか確認しましょう。
また、摂取量についても食物ということもあり特に規定などはないようですが、基本的にはメーカーが定める適量を飲んでいる方が多いようです。
ケールの副作用について
ケールは食べ物のため、副作用という概念がそもそもありません。
つまり摂取することで、薬のようにデメリットがないと考えるのが一般的です。
しかし、ケールの持つ効能や効果から、摂取を控えるべき方というのは存在します。
ケールには、カリウムやビタミンKが含まれているため、腎臓機能が低下している方や、血栓を抑える働きのあるワーファリンを飲んでいる方は、摂取には注意が必要となります。必ず医師に相談しましょう。
ケールの効果・効能と栄養や副作用のまとめ
ケールは、生のままで売られていることが稀なため、青汁で摂取するのが一般的となっています。
青汁なら忙しい朝でも気軽に飲むことができるため、是非毎日の食生活にケール入りの青汁を加えてみてはいかがでしょうか。