くわいのカロリーや保存方法と栄養や効能・効果!
くわいという食べ物をご存知でしょうか。
見たことも聞いたこともないという方が大半かも知れませんが、見た目の縁起のよさからお正月料理によく使われているため、知らないと言いつつもどこかで一度くらいは見たことがあるだろうと思われます。
とは言え、その存在を知らないことには、注意をして見ることも実際に食べることもできませんよね。
そこで今回は、あまり馴染みのないくわいにスポットをあててご紹介したいと思います。
くわいの栄養や効能・効果を始め、賞味期限や保存方法、気になるカロリーまで、これを見たらくわいのことは大体わかったような気になれる内容でお届けしたいと思います。
目次
くわいの栄養成分とカロリー
くわいは、中国が原産の水生多年草で、江戸時代より日本では盛んに食用として栽培されています。
くわいは伸びた地下の球根部分を食べますが、世界的に見てくわいを食べるのは、日本と中国のみとなっています。
球根部分から勢いよく芽が出ている様子から、縁起がよい食べ物として昔からお正月には欠かせない食材の一つと言われています。
含まれる主な成分には、炭水化物を始めとしてたんぱく質や食物繊維、ビタミンB1、ビオチン、葉酸などのビタミンB群、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リン、鉄などがあります。
また、イモ類などと同じく炭水化物が多く含まれるため、カロリーは高めで、100gあたり126㎉ほどとなっています。
新鮮で美味しい「くわい」の選び方や見分け方と旬な時期
くわいを選ぶ時は、球根部分にハリやツヤがあり、芽がピンと張っているものを選ぶのがよいでしょう。
芽が折れているものや萎れているものは、収穫から日が経ち、味が落ちている証拠です。
球根部分は大きいものよりも、やや小ぶりのものの方が味が濃くて美味しいと言われています。
なお、縁起物のため芽がまっすぐなものが重宝されますが、曲がっていても味に違いはないそうです。
くわいの収穫は秋ごろから始まり、翌年の春まで続きますが、市場に多く出回るのは11月下旬~1月中旬と言われています。
また、くわいには主に次の3種類があり、それぞれに味に違いがありますので参照になさってみて下さい。
・青くわい
国内に流通しているくわいの多くが青くわいです。
お正月に使われるのも多くが青くわいとなっています。
・吹田くわい
大阪府吹田で栽培されているくわいで、青くわいよりも小ぶりで甘味が濃く栗のような味わいがあります。
・白くわい
中国の品種で、青くわいに比べると楕円形をしており、実が硬めで味の旨味は青くわいよりも劣ると言われています。
くわいの効能・効果
栄養豊富なくわいには、一体どのような効能や効果が期待できるのでしょうか。
ここではくわいの効能や効果についてご紹介したいと思います。
むくみ解消
カリウムの含有量が野菜の中でも多いくわいは、体内の余分な塩分を水分とともに排出する働きに優れており、女性に多い悩みと言われているむくみの解消にも効果があると言われています。
高血圧予防・改善
カリウムによる水分の排出はむくみ改善だけではなく、血管の壁にかかる負担も減らしてくれるため、高血圧の予防や改善にも効果があると言われています。
疲労回復
夏の暑い時期には大量の汗とともにカリウムが失われるため、夏バテになりやすいですが、くわいにはカリウムが多く含まれていることから夏バテの予防に効果があると言われています。
また、野菜の中でトップクラスの含有量を誇るビオチンや、食物全体で見ると含有量がそれほど多いわけではないものの、野菜の中ではたんぱく質も多く含まれているため、疲労回復効果が期待できると言われています。
美肌・美髪効果
皮膚や髪の元となるたんぱく質の含有量が、さつまいもの5倍に相当するくわいには、綺麗な肌や髪を作る効果があると言われています。
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胎児の発育を促す
くわいに含まれる葉酸は、妊娠を希望する女性や妊娠中、授乳中の女性には是非摂取して頂きたい成分です。
適度な葉酸の摂取は、妊娠しやすい体を作り、胎児の発育を促すと言われています。
くわいの保存方法と賞味期限
くわいを保存する時は、水洗いした後に水気を拭き取らずにラップに包んで冷蔵庫に入れると、2週間ほど日持ちするようです。
また、水を張ったボウルにくわいを入れ、冷暗所に置いてもより長く保存することが可能です。
この保存方法を行う時は、水は適度に取り替えるようにして、同じ水に何日も漬けておくことのないようにしましょう。
くわいを保存する時は乾燥に気を付けることが大切です。
くわいの美味しい食べ方のポイントと注意点
くわいを調理する場合、油で揚げたり焼いたりする時はそのままで構いませんが、煮物などに使う時はアクが強いため、先に下ゆでをしておくのがよいでしょう。
その際、お米のとぎ汁を使って茹でると、えぐみが消えて美味しく食べることができます。
また、縁起がよいと言われるくわいの芽ですが、伸びすぎてしまうとアクが強くなり過ぎてしまうことから、購入した後はできるだけ早く調理して食べた方が、くわいの本来の旨味を十分に堪能することができます。
くわいを美味しく食べるおすすめレシピ
普段食べ慣れないくわいですが、お正月料理以外にも様々な調理で頂くことができます。
ここでは、くわいを美味しく食べられるお勧めのレシピをご紹介したいと思います。
くわいの素揚げ
くわいの頭の先を切り落として皮を剥いたら、160度の油で焦がさないように揚げて、塩こしょうを振りかけて完成です。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/3605608
くわいチップス
鍋に揚げ油を注ぎ180度まで温めたら、くわいをスライサーで薄くスライスしたものを油で揚げ、カリッとしてきたら上げて塩を振って完成です。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/3598979
くわいのコロッケ
芽を切り落としたくわいを水につけてアクを抜いたら、鍋に皮を剥いて切ったじゃがいもとともに入れて茹で、茹で上がったらボウルに取り出して潰しながら塩コショウ、マヨネーズ、粗みじん切りにしたウインナーを混ぜて丸めます。
溶き卵と水を合わせた衣を作って種をくぐらせ、とっておいたくわいの芽を刺してからパン粉を付けて170度の油で揚げて完成です。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/2068030
縁起物の「くわい」の栄養と効能・効果や食べ方と賞味期限!のまとめ
お正月料理の中でもやや地味な印象のあるくわいですが、含まれている栄養や効能・効果を聞くと、お正月だけ食べるのはもったいない気がしてきますよね。
くわいの収穫は9月くらいから始まるようですが、スーパーなどで出回るのは冬の時期なので、お正月に向けて値段は上がりますが、お正月を過ぎると落ち着くそうです。
是非そのタイミングで、お正月料理以外のくわいの食べ方をしてみてはいかがでしょうか。