ごぼうのカロリーや保存方法と栄養や効能・効果!
世界的に見て、ごぼうを食用としているのは日本だけだとか。
中国では生薬として利用しているようですが、「木の根を食べている」ように見えるごぼうを美味しいと言う日本人は、海外の方からすると少し風変りに映るようです。
しかし今、日本人の食生活が健康によいとして注目されるようになってから、海外でもごぼうへの関心も高まりを見せており、すでにジュースなどにして取り入れている方も増えているそうです。
そんなごぼうですが、昔から馴染み深く食べていた私達であっても、ごぼうに含まれている成分などについては詳しく知らないという方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ごぼうの栄養や効能・効果はもちろんのこと、保存方法や賞味期限などを調べてみました。
また、ごぼうはヘルシーな野菜というイメージがありますが、実際のところのカロリーなども一緒にご紹介したいと思います。
目次
ごぼうの栄養成分とカロリー
ごぼうに含まれている栄養として代表的なものに、食物繊維があります。
しかし、食物繊維は正確に言うと栄養ではなく、一昔前までは摂るに足らないものとして不要なものと考えられていた成分です。
それが現在は、胃で消化されずに腸まで届くことから、健康や美容、ダイエットなど様々な効能や効果が期待できるとして、積極的に摂取すべきという意識に変わっています。
食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類がありますが、ごぼうにはこの両方が含まれています。
そのため、食物繊維=ごぼうというイメージを持っている方も多いのではないかと思います。
また、ごぼうにはこの他にもポリフェノールやカリウムなどが含まれています。
なお、ごぼうのカロリーは100gあたりで65㎉ほど。
Mサイズで180gほどあるので、1本をまるごと摂取すると117㎉程度になります。
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の違いは何?どういう効果があるの?
新鮮で美味しい「ごぼう」の選び方や見分け方と旬な時期
スーパーなどでごぼうを買う時は、できるだけ土つきのものを買うのがよいでしょう。
ごぼうは乾燥に弱い野菜のため、土がついている方が鮮度がよいからです。
また、土つき、土なしに関わらず、ごぼうの太さが均一のものの方が味がよいと言われています。
細すぎたり、太すぎるものは味が落ちると言われているので注意しましょう。
持ってみてやわらかいものや、ぐにゃりと曲がるものも避けた方がよいです。
なお、ごぼうの旬は12~2月の冬になりますが、一般的な長いごぼうではなく短めの夏ごぼうという品種や、葉ごぼうと言って葉の部分を食べる品種もあり、こちらは春先に旬を迎えます。
このようなことから、ごぼうは一年を通じて食べられる野菜とも言えます。
ごぼうの効能・効果
食物繊維が豊富に含まれるごぼうには、様々な効能や効果が期待できると言われており、海外でも今、健康食品として高い関心が集まっています。
では、ごぼうには一体どのような効能や効果があるのでしょうか。
便秘解消
ごぼうには、水溶性食物繊維のイヌリン、不溶性食物繊維のイヌリンの両方が含まれています。
水溶性食物繊維は便に水分を多く含むことで腸内の通過をスムーズにする働きがあり、一方の不溶性食物繊維は便のかさを増すことで腸壁を刺激し、ぜん動運動を活発にして便の排出を促す作用があると言われています。
水溶性食物繊維を多く含む食品!どんな野菜や果物に含まれているのか?
むくみ解消
水溶性食物繊維のイヌリンには腎臓の働きを高める効果があります。
また、ごぼうには体内の余分な水分を排出する作用のあるカリウムが含まれていることから、むくみ解消の効果が期待できると言われています。
コレステロールの排出
ゴボウの皮の部分に多く含まれる成分であるサポニンには、血中の悪玉コレステロールの排出作用があると言われています。
ダイエット効果
水溶性食物線維のイヌリンには、腸からの糖の吸収を抑える働きがあることから、血糖値の上昇を防ぎ、ダイエットに効果があると言われています。
アンチエイジング効果
ごぼうには、体内で細胞を酸化させ老化を促す活性酸素を除去する働きに優れたポリフェノールが含まれていることから、アンチエイジング(若返り)の効果が期待できると言われています。
ごぼうの保存方法と賞味期限
土つきのごぼうを買ってきた時は、水洗いせずにそのまま新聞紙などで包み、冷蔵庫か冷暗所で保存しましょう。
ただし、空気に触れて乾燥が進むと硬くなって風味、味ともに落ちてしまいますので、なるべく早めに食べるようにして下さい。
土がついていないごぼうは、湿った新聞紙に包んで冷蔵庫で保存します。
どちらも、賞味期限は一週間を目途にして食べるようにしましょう。
より長期に保存したい場合は、ささがきなどをしてから水にさらしてアク抜きをし、水をよく切って冷凍用保存袋などに入れて冷凍庫にて保存しましょう。
ごぼうの美味しい食べ方のポイントと注意点
ごぼうは、皮を剥かずにしっかりと洗った上で皮ごと使って調理するのがよいでしょう。
なぜなら、皮の部分により栄養や旨味が詰まっているからです。
また、ごぼうは切って空気に触れた途端酸化し始め、味が落ちてしまいますので、切ったものはすぐに水もしくは酢水にさらして酸化を防ぐようにして下さい。
ごぼうを美味しく食べるおすすめレシピ
ごぼうを使った料理といえばきんぴらが有名ですが、それ以外にもごぼうは様々な料理に使うことができます。
ここでは、ごぼうをより美味しく食べるためのお勧めのレシピをご紹介したいと思います。
やみつき揚げ焼きごぼう
斜め切りにしたごぼうを水に浸してアクを抜いたら、水気をしっかりとってごま油の入ったフライパンに入れ、揚げ焼きにします。
そこにはちみつ、料理酒、醤油、みりんを入れてごぼうに絡め、仕上げに白ゴマを振って完成です。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/4209201
ごぼうピクルスでデトックス
洗ったごぼうを叩いて4㎝ほどにカットし、酢を混ぜた水で煮てザルに上げておきます。
水、酢、砂糖、塩、にんにく、鷹の爪、黒コショウを入れて沸騰させ冷ましたものを保存瓶に入れ、そこにごぼうを入れて浸けたら完成です。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/3228155
ごぼうにもチーズとポン酢
薄くスライスして水にさらしたごぼうを茹で、水気を切って耐熱皿に並べたら、チーズを乗せてこんがりとするまで焼きます。
そこにポン酢、黒コショウ、食べるラー油、青ネギなどをトッピングして完成です。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/4194388
ヘルシーな「ごぼう」の効能・効果と栄養素!賞味期限は?のまとめ
日本人にとって馴染み深く和食のイメージが強いごぼうですが、以外にも洋風の料理にも合います。
チーズや生クリームなどコクのあるものと合わせると、ごぼうの香りが苦手という方でも美味しく頂けるのではないかと思います。
なお、ごぼうに含まれる不溶性食物繊維は、摂り過ぎると便を硬くしてしまい、返って便秘を悪化させることもあるため、ごぼうを食べても便秘が解消されない時は摂取を控えるようにしましょう。