里芋の効能・効果やおすすめのレシピと賞味期限!
ねっとりとした食感と甘味のある味で、年齢、性別を問わず人気があるのが里芋ですよね。
しかし、皮を剥く作業が手間なため、主婦にとっては調理が面倒という理由で避けたい野菜の一つではないかと思います。
とは言え、里芋は栄養豊富な上に、同じ芋類と比べても低カロリーと言われています。
このように聞くと、女性にとっては嬉しい味方になってくれそうな気がしませんか?
そこで今回は、里芋について調べてみました。
里芋の効能や効果はもちろんのこと、知っておくと便利な賞味期限や保存方法などをご紹介したいと思います。
これを知ってしまったら、あの面倒な作業をしてでも里芋を食べたい!と思うようになるかも知れませんよ。
目次
里芋の栄養成分とカロリー
里芋は芋類のため、最も多く含まれるのはでんぷんになりますが、芋類の中でトップクラスを誇るのがカリウムの含有量になります。
また、里芋独特のヌルヌルとした食感は、ガラクタンとムチンという成分によるもの。
ちなみに、ガラクタンは炭水化物とたんぱく質が結合したもので、ムチンは糖とたんぱく質が結合したものになります。
この他に、ビタミンB1やビタミンB2、カルシウム、リン、鉄などが含まれています。
なお、芋類は炭水化物を多く含むため、カロリーが高く太りやすいイメージがありますが、里芋の場合は水分量が多く、中程度の大きさ(56g)で28㎉ほどしかありません。
これは、同じ芋類であるサツマイモと同量で比べた場合、約半分ほどのカロリーとなります。
新鮮で美味しい「里芋」の選び方や見分け方と旬な時期
里芋は土が付いた状態で売られていることが多いため、どのようにして新鮮なものを選んだらよいか悩んでしまうという方も多いのではないでしょうか。
袋に入っている場合は、袋ごと持ってみてずっしりと重さを感じるものがよいでしょう。
また、里芋は収穫から日数が経過して鮮度が落ちると、カビ臭いような臭いがするため、可能であれば臭いを嗅いでみて下さい。
さらに、里芋の表面が乾燥しているものや、萎れているものも鮮度が落ちている証拠です。
触るとやわらかいものや、ふにゃふにゃしているものも避けましょう。
美味しい里芋は、コロコロとしていて丸みを帯びており、水分をたっぷりと含んでいるため土が湿っていることが多いです。
なお、里芋の旬は秋から冬に掛けてとなります。
様々な品種があるため産地によって旬が変わるので、好みの品種の旬を覚えておくのがよいでしょう。
里芋の効能・効果
里芋にはガラクタンやムチンといった成分や、カリウムを始めとしたミネラルが含まれています。
では、そんな里芋にはどのような効能や効果が期待できるのでしょうか。
高血圧の予防・改善
カリウムには、体内の余分な塩分を水分と一緒に体外へと排出する働きがあることから、高血圧の予防や改善に効果があると言われています。
便秘解消
ムチンには胃腸の粘膜を保護し、働きを助ける作用があると言われています。
また、唾液腺を刺激して唾液の分泌を促すため、消化を助けたり腸内環境を整えることで、便秘の解消に効果が期待できると言われています。
免疫力を上げる
独特のヌメリ成分であるガラクタンは、皮膚や粘膜の保護、再生に働きかけるため、ウイルスや細菌などによる感染の予防や、ガンや潰瘍の発生を抑える効果があると言われています。
コレステロールの低下
ガラクタンには血中のコレステロールや脂質を排出する作用があることから、コレステロールの低下や動脈硬化の予防、改善などに効果があると言われています。
ダイエット効果
里芋は水分が多いことから、他の芋類と比べてカロリーが低くなっています。
また、ガラクタンは人間の体内酵素では消化されない成分のため、糖質が分解されて脂肪として蓄積することがないことから、ダイエットによいと言われています。
里芋の保存方法と賞味期限
里芋を保存する時は、他の野菜のように冷蔵庫には入れないようにして下さい。
里芋は温かい地域で収穫されるため、冷蔵庫に入れると低温障害を起こし、傷むのが早くなってしまいます。
また、乾燥を防ぐために土は洗わず、新聞紙などに包んで風通しのよい冷暗所にて保管するようにしましょう。
保存状態がよければ1ヶ月程度日持ちします。
洗ってある里芋の場合も、新聞紙などに包んで冷暗所に保管しますが、1週間程度しか持ちません。
長期保存したい場合は、半茹でにしてアクを抜き、皮を剥いた状態にしてから、バッドなどに並べて急速冷凍しましょう。
冷凍した里芋は冷凍用保存袋に入れて、3週間以内には使い切るようにして下さい。
里芋の美味しい食べ方のポイントと注意点
里芋が美味しいことはわかっていても、皮を剥く手間がとにかく面倒・・・。
また、里芋を剥いていると手がかゆくなるから嫌、という方もいらっしゃいますよね。
里芋の皮を剥いていて手がかゆくなる原因は、シュウ酸カルシウムと呼ばれる成分によるものです。
シュウ酸カルシウムは、針状の結晶になっていることから、針の部分が皮膚に刺さってかゆみを引き起こすと言われています。
かゆみを防ぐためには、塩や酢に手を浸けた後で里芋の皮を剥くとよいと言われていますが、シュウ酸カルシウムは熱に弱いため、先に里芋を茹でてしまうと皮を剥く時にかゆみが出ません。
上記の動画では、土つきの里芋を茹でていますが、こうすることで手のかゆみを防ぐことはもちろんのこと、皮もびっくりするほど簡単に剥けますので、是非一度お試しいただければと思います。
里芋を美味しく食べるおすすめレシピ
簡単に皮が剥ける方法がわかったら、里芋を使った美味しいレシピが知りたいと思うのではないでしょうか。
ここでは、煮っ転がし以外にも美味しく食べられる里芋のお勧めのレシピをご紹介したいと思います。
里芋の肉巻き揚げ~おろしポン酢がけ~
洗った里芋を電子レンジで加熱し、フォークなどで潰したらそこに刻んだねぎ、醤油、みりんを混ぜ、一口大に丸めたものに豚ロース肉を巻いていきます。
豚肉を巻いたら塩コショウをして片栗粉をまぶして揚げていきましょう。
揚げた里芋に、大根おろしとポン酢を混ぜたものをかけて完成です。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/4220544
簡単とろとろ☆里芋のチーズ焼き
皮つきの里芋を電子レンジで加熱し、粗熱がとれたら皮を剥いて耐熱皿に入れ、塩を振ってフォークなどで潰し、そこにマヨネーズと黒こしょうを入れて混ぜ合わせます。
ピザ用のチーズをかけてトースターで焼き、お好みで乾燥パセリを散らして完成です。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/3917956
低カロリーおかず里芋の生姜サラダ
みじん切りした生姜、小口切りしたねぎ、3㎝ほどにカットした水菜と、蒸して皮を剥いて一口大にカットした里芋を用意します。
耐熱ボールに砂糖、醤油、みりん、生姜、ねぎを入れて加熱し、さらにかつおぶしを加えて混ぜ合わせ、そこに里芋と水菜を加えて和えたら完成です。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/4209013
里芋の効能と栄養!低カロリーは本当なの?のまとめ
調理に手間が掛からないとわかったら、里芋を利用しない手はありませんよね。
他の芋類と比べてヘルシーなので、里芋を代用して賢くダイエットをしてみてはいかがでしょうか。